先立った人の夢を見た。そんな夢は、誰かが亡くなってしまう夢と同じくらい気になる内容です。
夢は象徴的で、あなたの暮らしにインパクトを与えるサインです。この世を離れた魂や心が夢に現れた時、どういった意味やメッセージがあると思いますか?
今回は亡くなった人に関する夢を見た時の「解釈」についてお話しします。
亡くなった人が夢に出てきたら・・・ 気をつけておきたい5つのポイント
1.自分の精神状態の象徴
夢は心理学でもテーマにされるほど、重要だと思われています。夢における「象徴」や「暗示」には人間が潜在意識に抱えているものが反映されるのです。
○亡くなった人の夢の象徴・暗示
・感情の高ぶりや心の不安定さ
・亡くなった人に対する喪失感
・人間の死に対する恐怖・不安
・亡くなった人の存在感
いつも身近に居た人や、なかなか会えずとも絆があった人が亡くなると、精神的に落ち込み、気持ちの置き所がわからなくなります。あなたの心や想い出、記憶には、あなたとその方が共有した多くのものが思い出されます。
そういった思い出を振り返り、亡くなった方があなたにとってどのような「存在」であったかを考えてみればヒントが見えてきます。その方が残した志や心、物質的な何かを引き継ぐことの「暗示」でもあるかもしれません。
自分がこれからどう生きていけばいいのか・・・欲しい答えをあなたは亡くなった人を通して得るのです。
2.亡くなった人との願望
どんな人にも欲や願望があります。人は夢の中で「願望」を感覚的に体験することがあるのです。
○亡くなった人に対するあなたの願望
・亡くなった人と触れ合う時間がもっと欲しい
・約束や計画していたことを果たしたい
・最後の言葉の意味を知りたい
・亡くなった人に対する想いを伝えたい
・亡くなった人に触れたい
あなたは眠っている間、とても無防備で純粋な状態です。閃きや潜在意識がより強く働くのです。夢の中ではあなたの心は解放され、飾ることも偽る必要はなく、本当の欲求や願望が表れます。
49日を過ぎる頃や、月命日、一周忌を迎える頃などは特に亡くなった人のことが強く思い返されることでしょう。亡くなった人への気持ちが強くなるがために、夢はあなたの真の心を浮き彫りにするのでしょう。
夢は言葉にならない感情を紐解き、その人との思い出の中にある「忘れたくない」ことや「尊ぶ」ことの大切さを教えてくれるのかもしれません。
3.何かの暗示・予兆・前兆
あなたが感受性の強い方で、亡くなった方と親密な間柄であった場合、夢の中で亡くなった方の存在を通して何かの暗示や予兆を教えてもらうことがあります。
家のことでいえば、亡くなった人に近い人に吉報、一時的な不幸が訪れるかもしれませんし、異性・同姓に関わらず、縁のある方の健康や幸運、転機、再会などの夢見の暗示かもしれません。
人生は振り返ってみて意味がわかることばかりですよね。ヒントや手がかりとなりえるものが沢山あるのです。
夢を暗示、予兆、前兆と思える内容で、亡くなった人がメッセンジャーとして現れたと思えるのであれば、夢の感覚が忘れないうちにメモを取るとよいでしょう。それが役に立つ、立たないではなく、あなたが夢を見たことが事実で、何かしらの意味があるのですから。
亡くなった方があなたにとって過去にどういう存在だったのか、現在はどう変化していこうとしているのか。
夢はそのような謎解きを深く考えさせるきっかけになり、あなたの現実に変化をもたらすことになるかもしれません。
4.精神的に低いものとの同調
人は音や香り、色や神経などの感覚が、眠りの質に影響することはよく知られています。また土地のエネルギーや電磁波、天体の配置、家の構造、家の氣の流れや状態も眠りに大きく影響するといいます。
あなたの部屋がゴミだらけであったり、清潔な身体で眠りについていなかったり、無意識に心身にストレスが溜まる環境で眠ると、睡眠の質は低下します。そういった眠りの状態の時に、あなたの夢にも影響が出ることがあるのです。
そしてあなたが寝る前にテレビやインターネットから得た「情報」によって、夢が乗っ取られてしまったり、良くない方向へあなたを導いてしまうような夢を見たりすることがあります。
心身が弱っていたり、多くの出来事が重なり処理が追いつかなくなると、人は思わぬ事態に巻き込まれることがあります。心霊や霊障、同調や憑依などは、「何か」に出くわした時にくっついたまま離れない時や、入り込まれる時もあるのです。
あなたが持ち合わせている感情の波長や、その時々の精神状態に似たものが寄りつくのです。
寝ている状態は大変無防備で、常に寝室を綺麗に保っていなければならないのは、悪影響や低い波動を引き寄せる環境を作らないためです。夢で見る内容が、あなたが知っているその方の言動とは思えない場合、本当にその人の夢なのかを疑うことをオススメします、
そして喪失感を無理に解消すべきだと思わず、あなたがリラックスし、良質な睡眠を確保できるように環境作りをすることが重要です。肉体を持って生きている人間とそうではない存在は、普段は交わることはありません。
たまたま目が合ってしまったかのように、あなたの波長や周波数は目に見える現実だけでなく、形容しがたい非現実をも引き寄せます。亡くなった人を大切に想い、感謝の気持ちを持ち、あなた自身が清潔に気持ちをゆったりと持てる生活習慣と環境作りを心がけることを強くお勧めします。
5.メッセージ
亡くなった人が自らあなたにメッセージを送ってくることがあります。亡くなった人もあなたも、互いを想う心がそうさせるのでしょう。
人の心は強く結びつき、生と死さえも超えることができるものでもあります。誰もが死に向かって経験を積み上げていますが、普段は死を肌で感じ、直視することは特定の職業や戦争地を除いてあまりないことでしょう。
しかし死が身近に感じられる時は直感や第六感が働きやすくなります。
亡くなった方とあなたの心が通じやすい仲であった、亡くなった方があなたを特別視して選ぶ場合、あなたの防衛反応が緩む眠りの時に「メッセンジャー」としてあなたの夢に現れるのです。
夢の中で言われた言葉を覚えていない時、亡くなった方の直近の姿である時とそうでない時など、夢では色々なシチュエーションが展開されます。またどのように解釈すればよいのかが難しいところです。人は深く考え込むと結論は出ず、堂々巡りをしてしまうものです。
夢の意味を無理に決めつけず、夢で見た情景や感じたことをそのまま言葉に書き起こしてみましょう。すぐではなくても早かれ遅かれ「なんとなく」腑に落ちる出来事とその夢が合致する時が来るかもしれません。
それはあなたが亡くなった方の死を受け入れることと無関係に起こるかもしれませんし、あなたは長い時間をかけてその方の夢のメッセージを汲み取るかもしれません。焦らずに夢を覚えておき、夢も心も流れに委ね、その方の言わんとすることを頭の隅で保留してみてはいかがでしょうか。
メッセージは直接的ではないかもしれませんが、その方がアプローチしてきたことは理由がきっとあるのですから。
亡くなった人が夢に出てきたら・・・ 気をつけておきたい5つのポイント
1.自分の精神状態の象徴
2.亡くなった人との願望
3.何かの暗示・予兆・前兆
4.精神的に低いものとの同調
5.メッセージ