最近はパワースポットとして話題に登ることも多い「神社」、でも正しいお参りの仕方を知らなければその効果も半減してしまいます。今回は正しい神社のお参りの仕方をご紹介します。
願いを叶える正しい神社のお参りの仕方7つのポイント
初詣、受験祈願、初参り、七五三など、日本人は神社にお参りに行きます。しかし、誰でも知ってる神社ですが、お参りの作法に関しては、無知な人が多いのが現実です。
文部科学省の資料によると、日本には8万5千もの神社があります。記録されてない神社も加えると更にたくさんの神社がある事になります。
【神社とは】
皇祖、天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る伊勢神宮を別格として、大きく氏神神社と崇敬神社にの2つに分かれます。
▪氏神神社
その地域を護っている神様を祀っているのが、氏神神社で、その地に引っ越して来た際には、そこの氏神さまに挨拶に行く習わしもあります。
▪崇敬神社
地縁、血縁に関係なく、個人の特別な信仰により祀られているものを、崇敬神社と呼びます。明治神宮や靖国神社など、地元以外の人も初詣などで祈願に訪れます。
【正しいお参りの仕方】
▪参道の歩き方
神社の参道には、鳥居があります。一番最初の鳥居を「一の鳥居」と呼びます。この一の鳥居からくぐってお参りします。
鳥居をくぐる際に、軽く一礼しましょう。参道の真ん中は「正中」と言い神様の道になります。ですから、真ん中を歩いては神様に失礼にあたります。
「二の鳥居」「三の鳥居」とくぐり本殿へと向かいましょう。
▪手水舎(てみずや)での清めの仕方
本殿の前に、手水舎があります。御手洗(みたらし)とも言います。水が溜めてありますので、ここで口や手を清めます。これにも作法があります。
1.右手で柄杓を持ち、水をすくい左手を清めます。
2.次に、柄杓を左手に持ち替えて、右手を清めます。
3.柄杓を右手に持ち替え、左手の手のひらに水を受けて口をすすぎます。この時、水を飲まないで下さい。
4.すすぎ終わったら、左手を清めて下さい。
5.最後に、柄杓を立てるように持ち、水を柄の部分に伝わらせて清め、柄杓を戻します。
▪参拝の仕方
本殿に向かいます。参拝の作法がありますので、正しい参拝をして下さい。
1.本殿の前に立ち一礼します。神様に来訪した事を知らせるために、鈴を鳴らしましょう。
2.賽銭箱に、お賽銭を入れます。投げ入れないで、そっと手を伸ばし、静かに賽銭を落とします。
3.手を合わせ、2回深い礼をし、2回手を叩き、祈願をしたら、一礼します。二礼二拍手一礼と覚えましょう、。祈願する時に、お願いごとの他、名前、住所も言う事により、願い事が叶いやすくなります。
神様も、願い事だけ言われでも、どこの誰かわからなければ、叶えようもありませんからね。
2回手を叩くのは、神様を呼ぶためではなく、素手で何も手に持っていない事を知らせるためです。神に刃向かう者ではないという証です。
最後は、深く一礼して終わりにします。神社の敷地から出る時には、最後の鳥居で軽く一礼しましょう。
*神社により、参拝の作法が違う場所もあります。
【昇殿参拝の仕方】
昇殿参拝とは、拝殿にあがり、神職である神主さまから直接神事を受けながら参拝する事です。こちらにも作法がありますので、覚えましょう。
1.昇殿して位置につきます。
2.お祓いを受ける時には、神主さまが、祓詞を唱えるので、その間は、深くひれ伏します。
3.神主さまが、神前に向かい一拝しますので、合わせて一礼しましょう。
4.神主さまが、神前にお供物を供えます。
5.次に、神主さまが祝詞を奏上しますので、その間は深く平伏して下さい。この間、巫女が神楽を舞います。
6.神主さまが、玉串を神前に供え、玉串拝礼をします。(玉串とは榊に紙垂や麻を付けたものです。玉串は、人と神との間の神意を継ぐものとされています。)そして、二礼二拍手一礼をします。
7.神前の供えものを下げます。
8.神主さまの一拝に合わせ、一礼します。
9.最後は、神様にお供えした、御神酒や神饌を降ろして直会(宴会)を行い終了になります。
【祈願の種類と神社】
祈願の内容によって、神社を変えるのも、願いを叶えやすい参拝の方法ではないでしょうか。例えば、縁を結びたいなら、縁結びに強い神社、病気を治したいなら、病気平癒に強い神社などがあります。
祀られている神様の種類により、どの願い事に強いかがわかります。例えば、弁財天はお金に関連した願いを叶えてくれると言われ、商売繁盛の神様です。
福禄寿は、長寿の神様、木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメのみこと)を祀る浅間神社は、各地にありますが、安産、子宝の神と言われてます。
【願いが叶ったらお礼参り】
祈願して、願いが叶ったら知らん顔ではいけません。必ず、お礼に行きましょう。神社により、お礼のやり方があるようですが、「ありがとうございました。」とお礼を言いに行くだけでも良いと思います。
お礼のやり方で、稲荷神社に小さなお稲荷さんの陶器の人形が置いてある場所がありますよね。あれは、願いが叶った人が置いて行くのだそうです。
鳥居を寄付するお礼のやり方もあり、たくさんの鳥居が並ぶ神社もあります。
*神社で正しい祈願をして、お願い事をしてみて下さい。きっと礼儀正しいあなたに、神様も力を貸してくれるかも知れませんよ。
神社に参拝して願いを叶える、正しいお参りの仕方7つのポイント まとめ
1:日本にある神社の種類
2:参道の歩き方
3:手水舎での清め方
4:拝礼の仕方
5:昇殿参拝の仕方
6:祈願の内容で神社を選ぶ
7:願いが叶ったらお礼をしよう