創世紀に始まった「現実創造における暴走」・・・、それは地球を中心とした全宇宙に及ぶ歪みを生み出しました。その歪みを癒すべく第1回の派遣団、そしてその後に続く呪術集団たちが地球に降り立ちましたが、地球の輪廻転生によって記憶のほとんどを失い、その本来の目的を忘れ、エゴに任せて暴走し始めました。今回はこれからのこの世界がどうなっていくのかを少しずつお話ししていきます。
これからの世界は・・・?
本能的な欲求と洗脳との摩擦
ヒロキ:前回は、歪みを修正するために地球に降り立った第1回の派遣団に続き、第2の呪術集団さえも、地球の輪廻転生に飲まれ、本来の目的を忘れ、選民思想のもとに暴走し始めたということだったよね?
グスタフ:大体はそうだね。
ヒロキ:地球を中心とした歪みを修正すべく2度に渡って派遣団がやってきたのに、みんな失敗しているように思えるけど、これからどうなるんだろう?
グスタフ:残念だけど、まだしばらくは歪みの状態が続く。実は、宇宙自体は正常化に向けて、既にその土台が整い始めているのだが、まだ人々に準備ができていない・・・
ヒロキ:それはどういうこと?
グスタフ:新しい段階へと移行するには、それなりの準備が必要だということ。でも、その新しい段階へと移ろうとしても、多くの人々の中にそれを止めるものがあるんだ。
ヒロキ:それは?
グスタフ:それは「願いは叶わない」という思いだよ。まだ、その思いから解放されていない。
ヒロキ:なぜ?
グスタフ:これまでに話してきた「選民思想」の影響が大きいね。しかもそれは「自分は選ばれたものではない」という思いから生まれた思い込みなんだ。
ヒロキ:・・・。
グスタフ:選ばれたものではない自分には力がない・・・まだまだ頑張らないといけない・・・こういった思い込みはそもそも自分が幸せを受け取る権利を否定している。
グスタフ:その思い込みは、「本当は自由になりたい」人たちに強烈なストレスを与える。そのストレスが不快な感情を生み出し、その感情をどんどん蓄積しているような状態なんだ。
ヒロキ:これは全宇宙に及ぶような状態なの?
グスタフ:程度の差こそあれ、全宇宙に及ぶと考えていいだろう。みんな「自分には力がない」という思い込みがあって、その思い込みがあるが故に変わらない目の前の現実に対して、感情が揺さぶられている・・・
ヒロキ:それはやはり、創世紀における現実創造における暴走、そしてそれから生じた歪みが原因なんだろうか?
グスタフ:それはもちろん「イエス」・・・現実創造における複雑さの難易度を最大限にまで上げてしまった結果として、多くの人にとって目の前の現実は「自分には手が及ばない」ものになってしまった。
ヒロキ:・・・。
グスタフ:その暴走を食い止めるために地球にやってきた派遣団だけど、そもそも彼らが「最大限にまで難易度が上がった現実創造ゲーム」の中にいるので、どうしても現実創造ゲームの方が、彼らに対して先回りをしてしまう・・・
ヒロキ:要するに、どれだけゲームに対して対策を考えても、ゲームの方が一歩上手であると・・・
グスタフ:さらに呪術集団が持ち込んだ「選民思想」が拍車をかけた。これはうまく現実創造ができずにもがいている人たちを、さらにもがき続けるような次元へと押しやるものだった。
ヒロキ:というのは・・・?
グスタフ:以前にも話したように、地球は二分化しつつある。
グスタフ:思ったことが現実化するまでに時間がかかる地球では、ある意味「気楽に待つ」ことが求められる。正直に言えば、心を穏やかにしていればスムーズに進むので、それほど待つ必要もない。
グスタフ:でも、そこで「心を穏やかに待てない」人たちは、自ら力づくで現実を動かすことを考えた・・・でも、これは状況を複雑にするだけだった・・・
グスタフ:なぜ、力づくで動かそうとするのか・・・放っておいたら自分の思い通りに進むわけがないと考えるから。つまり、「自分が目の前の現実の創造者であり、思えば実現する」というその原則を信じていないから。
グスタフ:そういった人たちは、どんどん力づくの行為を繰り返していく。「力づく」ということは他人を押し除けてでも、自分を通すということ・・・。本来、自分が現実を創造しているのであれば、その現実の一部である他人も自分の思い通りに自然にスムーズに動いてくれる。それを信じることができない。
グスタフ:結果として、彼らは「力づく」の行為を繰り返すことにより、「世界は自分の思い通りにはならないから、自分が無理やり行動しないといけない」という信念をどんどん固めていく・・・そして、その信念は当然、現実創造の原則とは矛盾する・・・
グスタフ:現実化のスピードが遅いように見える地球でさえ、現実創造ゲームの一部であることには変わりはない。つまり、地球であっても、本来は「思ったことが実現する」世界なんだ。
グスタフ:それにもかかわらずこのような人たちは、無理やり「力づく」の行為を繰り返すことにより、地球の中に自分たちの手で「実現しないエリア」を作り出そうとしている。これが地球の「二極化」なんだ。
グスタフ:その二極化をうまく利用しようとしたのが、呪術集団なんだよ。彼らには「放っておいても、地球は二極化していく」のがわかっていた。
グスタフ:物理的な密度が高い地球では、違う次元にいる人同士でも、一見同じ場所にいるように見える。でも、その人たちが存在する次元は大きく異なる。一方は思ったことがなんでもうまくいく生活・・・もう一方はとことんうまくいかない生活・・・
グスタフ:もうすでにあなたもこのような二極化は散々目にしているはずなんだ。そして、この二極化はどんどん進み、もうほとんどそのギャップが埋められないように見えるところまで開きつつある。
グスタフ:結局、呪術集団が選んだのは「うまく現実化できない人たちを二極化の低層に押し込める」という単純なやり方だったんだ。そうすれば「うまく現実化できる人とできない人のギャップ」はどんどん開き、「うまく現実化できない人達」の影響が他の領域に及ばないだろうと考えたんだ。
グスタフ:これはもう、一種の「隔離」なんだよ。うまくいかない人はずっと抜け出せない。これはうまく現実化できないから暴れ回る人でも、うまく現実化できず単に悩み苦しんでいる人でも変わりはない。
グスタフ:どれだけ暴れ回った人間でも、輪廻転生によって自分がやったことを冷静に裁き、次はそれを埋め合わせる生を選ぶ・・・そうなるとさらにうまく現実創造できなくなる・・・
グスタフ:そういった人たちを、さらに彼らがいるべき「低層」におとなしい状態で押し込めておく方法は、「洗脳」なんだ。「自分には奇跡など起きない。現実的になるべき。与えられた中で手堅く、賢く生きるべき・・・」
グスタフ:でも、人には本来の「自分の思い通りに人生を形作りたい」という本能がある、欲求がある、衝動がある。これはどれだけ洗脳したところで絶対に抑えられない。
グスタフ:いずれ、この本能が、欲求が、衝動が・・・洗脳を、そして「自分には力がない」という思い込みも、そして現実創造における暴走の結果として全宇宙に生じた「歪み」ですらも、打ち破る時がくる。
グスタフ:なぜなら、人は本来の自分の「創造者」としての姿に嘘がつけないから・・・本当の自分を誤魔化すことができないからなんだ。
グスタフ:その瞬間が来ると・・・「洗脳」も、「自分には力がない」という思いも、そして現実創造における暴走の結果として生じた「歪み」ですらも、「単なる勘違い」だった・・・とわかる時が来るんだよ。
現在のナンマ・ハニ・・・
ヒロキ:それはそうと・・・地球の歪みを癒すために送られてきた派遣団たちはどうなったの?現在はどんな状態なの?
グスタフ:もちろん、今も存在している。彼らの本来の目的はさておき、ちゃんと地球にいる。
ヒロキ:どんな状態なの?
グスタフ:派遣団の一人であったウル・バウが輪廻転生によって記憶をなくし、結果として私利私欲のために動くようになった。そして、その結果として、同じく派遣団の一人であり地球の歪みを修正するにおいて重要な役割を担っていたナンマ・ハニは暗殺されることになった・・・
ヒロキ:うん、そうだった。
グスタフ:しかしウル・バウは、たとえナンマ・ハニが輪廻転生して記憶のほとんどを失ったとしても、いずれ真実を知り、復讐してくることを恐れた。なので、呪術をかけることによって、いくつかの来世を経た後、自分とナンマ・ハニが親族関係になるように設定した・・・という話もしたよね?
ヒロキ:うん。
グスタフ:現在、ナンマ・ハニはウル・バウの呪術によってウル・バウの孫となり、地球上にいる。しかもヒロキ、あなたがいる国の中にいる。
ヒロキ:日本に?!
グスタフ:でも、ウル・バウの呪術がきっかけとなり、それ以降も何度も呪術をかけられて呪術まみれになったナンマ・ハニは、これまでのいくつもの前世の中で数え切れないほどのカルマを背負い込んでしまった。結果として、今世でのナンマ・ハニは両親からの過酷な虐待を含む、壮絶な人生を送ることになった・・・
ヒロキ:・・・。
グスタフ:彼はずっと、自分の過酷な人生が理解できずに格闘し続けていた。頑張っても、頑張っても次から次へと困難が押し寄せてくる・・・その理由が理解できなかった。結局、自分の出自に気づいたのは40代も後半になってから・・・頑張っても頑張ってもどんどん悪化していく状況に追い詰められ、もがいた先に真実を垣間見てからだった。
ヒロキ:今、彼はどうしているの?
グスタフ:ずっと、自分のカルマを解除していく作業に取り組んでいるよ。まずは彼自身が身軽にならないと何もできない。初めて彼が自分のカルマに取り組み始めてから6年が経っているが・・・その終わりには近づいてはいるものの、今もその作業は続いている。
ヒロキ:もし、カルマを全て解除できれば、彼は本来の自分のお役目に戻るのだろうか?
グスタフ:それはまだ、彼自身にもわからないだろうね・・・。彼はこれまでの人生に、そしてカルマを解除する6年間に疲れきってしまった。今の彼にはまだ、自分をこのような状況に追いやった者たちへの怒りが大きい。
ヒロキ:・・・。
グスタフ:しかし、正直に言えば、今の地球のこの状況はナンマ・ハニのように、一人の人間を人柱にしたところで解決するようなものではない。それはあなたもわかると思う。そのような策を弄したところで、第1回目の派遣団も、そして2回目の呪術集団も地球のエゴの波に飲み込まれてしまった。
ヒロキ:・・・。
グスタフ:地球の行く末を彼一人に委ねてもうまくいくわけがない。そして彼一人に扱うことができる範疇を大きく超えてしまっている。
グスタフ:今の状況をなんとかしていくには、やはり一人ひとりの意識的な心がけが必要になる。そして、先ほども話したけれど、私たち本来の「自由を求める衝動」に委ねられる部分も大きいんだよ。
ヒロキ:そうだね・・・。
進みつつある地球の二極化・・・次回はその中で見えてきている未来の状況をお伝えします。
この記事は グスタフの黙示録・第10章 〜歪みを打ち破る私たちの本能〜 です
次の記事は グスタフの黙示録・第11章 〜未来を受け入れる前に知るべきこと〜 です
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