この世界の創世紀において始まった「現実創造の暴走」・・・それは地球を中心とした全世界に及ぶ「歪み」につながりました。それが原因で、「自分がやりたくないことをやっているから目の前のことに集中できない」という症候群を現代社会に生み出しました。そしてそれが将来に対する不安を生み出すのです。今回は「これからは本当のモチベーションしか生き残れない」という内容です。
これからの社会〜「力づく」からの脱却
これから社会をリードしていく、本当の女性の力
ヒロキ:前回、あなたは「今は利権が蔓延る(はびこる)社会でも、それを子供たちが変えていく」と言っていたよね。それはどういう意味?
グスタフ:それはもう、そのままだよ。子供たちが変えていくんだ。
グスタフ:自分の欲求、興味に一番素直なのが子供たちなんだ。「自分が本当にやりたいこと」が一番わかっているのが、「子供の頃」だと思っていい。
グスタフ:実は、これからの未来において、2つの大きな可能性があるんだ。一つは「女性のリーダーシップが広がっていくこと」だ。生み出す存在の女性が、直接的に社会活動、生産活動、政治活動にもっと関わっていく・・・これがこれから見られる可能性が高い1つ目の流れなんだよ。
グスタフ:ただ、気をつけて欲しいのが、ニュアンス的には「女性が男たちの間に混ざって、男顔負けのアグレッシブさでバリバリ」という感じではない。それよりむしろ、女性本来の柔軟性、寛容性でもって活躍していくと考えた方がいい。
グスタフ:ということは・・・、そのような形で女性が活躍することを、社会が許容するという感じなんだよね。
グスタフ:力づくでうまくいくことなど何もない・・・っていうことは、いい加減にもう社会も気付いているはずなんだ。それに疲れた人が多くなってきていることにもみんな気付いているはずなんだ。
グスタフ:「力づく」という行為は、宇宙の創造の原則とは真っ向から対立する行為だ。本来必要のは、軽いタッチで思い描き、あとは創造されるのを見るだけ。「力づく」という行為はそれを否定するものなんだ。
グスタフ:でも、まだあなたの社会では、この「疲れる」状態が続く必要がある。今、各地で起こっている戦争・・・語弊はあるかもしれないが、これがまた「疲れる」と気づかせてくれる。「力づく」でやって、何か得られるものがありましたか?と。あったように思えるかもしれないけど、それよりもあなたが払った犠牲の方が大きかったんじゃないですか?と。
グスタフ:無理やり力づくで歯車をどんどんぶん回して、周りの人間を押しのけて、時には打ちのめし、自分のやりたいことを最短距離で達成しようとする。でも、それはいずれに自分のもとへと反作用として返ってくる。その行為によって悲しんだり苦しんだりした人がいる限り、返ってくる。
グスタフ:でも、それに気づくまで、あなたの社会はもう少し「疲れる」必要があるみたいなんだ。頭をぶつけて、ぶつけて、「もうこれ以上嫌だ」と思えるようになるまでは、同じことを繰り返そうとするだろう・・・
グスタフ:確かに女性はこれからの社会において活躍する場をもっと広げていくが、それは「押しが強い」ものではなく、もっとナチュラルで、柔軟性があるものだと考えて欲しい。「愛」であり、「なぜか、この人に触れたい、この人と一緒に作業がしたい、この人になぜか惹かれる」というような温かい感触を伴うものだ。
グスタフ:それは子供と一緒に遊ぶお母さんと同じような感覚だと考えていい。暖かく見守ってもらい、その中でお母さんと一緒に共同作業して、何かを共同で生み出し、何かを共同で学ぶ・・・それが理想的な本来の創造なんだよ。
グスタフ:「お母さんが笑ってくれた。嬉しい」という単純な幸せだよ。「笑ってくれたから、頑張る!」という単純な幸せ。これ以上にパワーがある動機はないじゃないか。
グスタフ:それに対して、これからの男性の役割は「力づく」ではないが、「力」は必要とされる。女性が何かを行動に移そうとするとき、何かを創造しようとするとき、現実的にはやはり男性に「肉体的な力」でアドバンテージがあるケースの方が多いだろう。そのような場合に、現実的な「力」でサポートするのが男性だと言える。
グスタフ:残念ながら、このような形にあなたの社会が変わっていくには、もう少し時間が必要だ。社会の構造が依然として「力づく」であり、力づくのゴリ押しで突き進むことがまだベストだと思っている。本当は一時的には得られたように思えても、結局疲れるだけなのに、まだそれに気づかない。
ヒロキ:まあ、確かにそれは理想なんだろうけど、今はまだ難しいだろうね。今、この世界で生きている僕から見ても、そんな状態が来るなんてまだ創造できない。
グスタフ:そうかな?女性が興味のままに何かを生み出したり、何かに没頭したり・・・それがいろんな仲間を巻き込み、いつの間にか起業しているという例など数えきれないよ。何も大きな形のビジネスにする必要はないんだよ。とりあえずは生活を維持できて、楽しいのであれば言うことはないじゃないか。
ヒロキ:まあ、確かに規模が大きくなってくると「将来に向けての計画性だのなんだの」という話になるよね。
グスタフ:それが悪いことだとは言わないが、みんな規模が大きくなるとなぜか急にかしこまって「将来の計画性だのなんだの」という話になる。大切なのは、「今、この瞬間に自分の創造に没頭できているか、それが楽しいのか」であり、将来ありきではない。
ヒロキ:・・・。
グスタフ:そもそも、「今の思い」がこれから体験する「未来」を作っている。今が楽しければ未来も楽しいし、その楽しさの中に不安などあり得ない。将来を楽しく設計するなら構わない。「こうなって・・・こうなって・・・楽しいだろうな・・・」なら大丈夫だが、なぜ必要以上に将来にこだわるのか・・・?不安だからだよ。
ヒロキ:なるほど・・・。
グスタフ:今のお母さんたちの子供たちへの対応にしっかり現れているじゃないか。子供の笑顔が嬉しくて、一緒に遊んであげるお母さんと、将来が不安なあまり子供を急き立てるお母さん・・・あまりにも対照的で、しかも象徴的だ。
ヒロキ:・・・。
グスタフ:単純なんだよ。「辛さ(つらさ)」は「辛い経験」しか生まない。
グスタフ:そして大切なのは、「お母さんが子供の興味を認めてあげること」なんだ。子供は自分がやりたいことを自分が一番よくわかっている。親はそのサポートしかできない。親が「子供のやりたいこと」を決めることはできない。他の人の創造を認めることが「愛」なんだよ。「好きで好きでたまらないから、その人が好きなことをしていて幸せならば嬉しい」というのが「愛」なんだよ。
グスタフ:だって、親が子供に無理やり何かをやらせたりしたら、それもまた「力づく」じゃないか。親子関係であっても、国どうしであっても、やってることは変わりないんだよ。戦争は否定しても、もし子供には何かを強制しているとしたら、それは単に規模が小さくなっただけで同じことをしていると考えて欲しい。
グスタフ:力づくで他人を従わせようとしている限り、あなたの世界が変わっていくにはまだ時間がかかる・・・
グスタフ:この世界を変えていく大きな要素の一つは「子供の純粋な興味と、それを許容する母親の愛」だ。これがあってこそ、初めて変わっていく。これがあってこそ「社会が変化していくこと」を許容できる。その可能性を信じることができるんだ。
ヒロキ:なるほど・・・
グスタフ:そして、もう一つ大きな流れがあるので、それをこれから話していくね。
もう一つの大きな流れ〜投資
ヒロキ:そのもう一つの流れとは何?
グスタフ:これは今まで話した「流れ」よりも、もう少し「社会的で経済的な流れ」になる。
ヒロキ:というと・・・?
グスタフ:あなたたちの世界で、社会を構成している大きな要素の一つが「投資」だ。この投資の仕組みが今後、どんどん変わっていくだろう。
ヒロキ:それはどんな風に?
グスタフ:「投資対象」を選ぶ時、その精度が上がっていくだろう。単純に言えば、何に投資するのか・・・「よりうまくいくもの」を選びやすくなるということだよ。投資対象を選ぶシステムが良くなっていくということだね。
グスタフ:もちろん、どこまで行っても100%にはならないだろうが、時流やその投資対象を取り囲む環境など、様々な要素がデーターとして用いられ、多角的に投資対象を分析することになる。その精度がどんどん上がっていくだろう。
ヒロキ:それがどうして社会が変わっていく理由になるのだろうか?
グスタフ:本物のモチベーションしか生き残れなくなるからだよ。
ヒロキ:あ・・・!
グスタフ:ビジネスに携わっている者は、自分たちのビジネスが多角的に、いろんなデーターと照らし合わせて分析され尽くされることを知る。投資である以上、人々は「伸びる可能性がある」対象しか選びたくない。
グスタフ:もちろん、安定した大企業を投資対象として選ぶという手法もある。でも、その中でもできるだけ伸びる可能性が高いものを選びたいというのが投資家の心理だ。
グスタフ:「伸びる可能性」・・・それは大企業であれ、中小企業であれ、絶えず新しいことを考え、トライする精神がないと維持できない。そして、それは「義務」ではできない。自分たちがやっていることが、「本当にやりたいこと」でないとできないことだ。
グスタフ:惰性ではできないんだよ。投資家たちが投資対象を選ぶ精度が上がってくれば上がってくるほど、生き残る企業たちはより精査される。
グスタフ:どんな大きな企業であれ「安定」なんてない。あなたの世界でもそこまで情報化が進み、情報が行き来するスピードが高まってくると、つい2〜3年前まで常識であったことが数日で一気に変わってしまう。そんな状況の中では、どんなに資本が大きな企業でも「安定」は保証されない。
グスタフ:「安定」・・・それを意識しすぎると、それこそ「将来を考えて心配する」ことになる。そんな行為の結果は先ほども話した通りだ。
グスタフ:次から次へと新しいことを考えて生み出していく・・・それは「義務」ではないんだ。「義務感」でやっていると、それは単に「安定」を目指してやっているのと同じだ。遊んでいるかのように、自分がやっていることに夢中になり、研究し、工夫する。
グスタフ:そこでキーになるのが再び、お母さんと子供の関係なんだよ。
グスタフ:先ほども話したけれど、「自分がやりたいことが一番わかっている時期」が子供のときなんだよ。その時期に自分が好きなものに夢中になり突き詰めていく・・・その感性をずっと育てていくとそれはとてつもない「創造の力」になる。
グスタフ:どうして僕たちがいるの?「創造するため」にいるんだよ。僕たちはもともと「自分で創造して」生まれたんだ。なんのために?「創造するために」なんだよ。
グスタフ:その「創造」の一番みずみずしい感性を持っているのが子供の時なんだよ。こんな時に無理やり何かをやらせている場合じゃないんだ。
グスタフ:「義務感」では何も創造できない。「いやいや」だからだよ。それは「昨日までの延長線を続ける」だけ。そんなもの、この世界の「創造の流れ」とは正反対なんだ。
グスタフ:あなたたちの世界の「安定」とは「昨日までの延長線で考える」ことのように思える。いや、違う。「安定」とは「このままでも大丈夫だと知っていること。大丈夫だから、自分がやりたいことはなんでもできる」と知っていること。「安定される」べきは「心」なんだ。
グスタフ:あなたの世界が変わっていくためには・・・「他人に無理やりやらせる」行為から脱却すること。そして「他人がやりたいことを認める」行為が広まり、その行為の根本にあるのは「自分がやりたいことをやる」ことなんだ。他人なんて関係ない。
グスタフ:もちろん、「自分がやりたいことをやる」といっても、「迷惑をかけてもいい」というわけではない。いや、本当に自分がやりたい行為に没頭していたら、それはこの世界の流れに沿った「創造」となり、迷惑となるどころか、あなたの創造に共感して手伝ってくれる人が出てくる。
グスタフ:そして、あなたがやりたいことをやれば、それが今度は「他人がやりたいこと」も認めることができるようになる。これを広げて、その輪を広げていくことなんだ。
ヒロキ:なるほど・・・そんな世界が来るのか・・・
グスタフ:来るよ。「来る」というより、それが本来の姿であり、そういった姿に戻るんだ。
次回は女性がこの世界を具体的にどのように変えていくのかをグスタフが教えてくれます。
この記事は グスタフの黙示録・第13章 〜これからの未来と女性&本当のモチベーション〜 です
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