月はいわば私たちの母星である地球の付き人。いつも変わらず見守ってくれる母親のように、太陽の光を反射し、夜になっても光を届けてくれる存在です。
私たち人間の願い事が叶う時・・・それは例外なく自然と調和している時です。そしてその人間の生活リズムに一番寄り添っている天体が月なのです。
月を味方にすればあなたの生活は創造性がある生き生きとしたものに変わり、そこにはあなたの求めているものが次から次へと現れるでしょう。
満月の力を呼び込んで自然と幸せ体質になる!現実に効くおまじない5選
近年の研究により、私たち人間の体内リズムは平均して24時間10分程度であることがわかりました。
25時間サイクルだという説もあったようですが、生活習慣、光を浴びる習慣や時間などに影響され、算出されにくかったのかもしれません。
月は地球の唯一の衛星で、地球の周りを29日サイクルで公転しています。
月の満ち欠けを「月齢」と呼び、馴染のある月齢は、新月、上弦の月、満月、下弦の月、また十五夜や十六夜ではないでしょうか。
実は全ての月の満ち欠けの月齢には名前があることはあまり知られていないかもしれません。
こういった月の変化のリズムは、我々人間の生活リズムの起伏に密接に結びついています。
今回、それをご紹介します。
1.完成と感謝
よく「角がとれる」という表現を使います。それは調和がとれた球体や丸をイメージさせます。
月の本来の形は丸いのですが、日々太陽の光を反射することで満ち欠けを見せ、肉眼で見る月はいつも違う顔をしています。
私たちの心も丸い形に喩えてみましょう。
様々な経験や時期、年齢などに影響され、喜怒哀楽により心の在り様が変わるものではないでしょうか。それは月の満ち欠けのようですね。
月が象徴するものは、寛容性や受容性、女性性や母性などといった優しいイメージです。
人工的な光がなかった時代から、太陽や月は季節や時間を確認するために観察されてきました。
〇完成と満ち足りること
月の満ち欠けが満ちる満月は、完成を意味します。
29日間の不変的な周期を日々感じることによって、物事にはタイミングと時期があることを教えてくれます。
〇達成と感謝
何かを成し遂げた時、変化を迎えた時、贈り物を頂いた時など、人は達成感や感謝の心に溢れます。
日々の忙しさと疲れを癒すものは沢山ありますが、自然は「ホッ」とする、感動を与えてくれる、はたまた初心を思い出させてくれる安心する存在です。
自然はあなたが今のままで何不自由なく、満たされていることを教えてくれます。
満月はその代表する姿です。
満月はあなたが物理的に・精神的に豊かで、満たされていることを目で見える形で思い出させてくれます。
スケジュール帳に月の満ち欠けが記されているものもあり、一息つくために、現在のあなたはどんな時期にいるのかを確認するために、月を意識してみてはいかがでしょうか?
そして日々感謝を伝えられない場合、満月を眺めながら、大切に想う人や、感謝したい人をイメージしてお祈りをしてみても良いでしょう。
そうするとあなたの精神性のリズムは月のリズムと重なり、また新たなる動きを成長させ、成就させてくれるでしょう。
またご自分に、人に対して優しくなれるおまじないになるかもしれませんよ。
2.解放と開放
自然は留まることなく流れるように変化する姿を象徴します。
満月をコップに注いだ水とすれば、限界まできたら水を空け、また新たに水を注ぐ、それが自然の在り方といえます。
水をそのまま放置すれば腐り、水が与えてくれる恩恵は得られません。
日々の生活、仕事、プライベート、あらゆる事柄には節目がありますよね。
新年から始まり、季節ごとの行事があり、学校や仕事は4月から始まり、お盆があって年末調整がある・・・。
時期をもって仕切ることで次のサイクルを迎えることができるのです。
〇解放
満月が象徴する違う面は、解放です。古くなったもの、必要なくなったもの、それまで執着していたものを手元から手放す・・・。
それは捨てることではなく、現在のあなたはそれらを吸収し尽くしているため、次の段階へ進むために解放します。
そうすることで新しいスペースを作り出し、新たに新月に向かって整理することができるのです。
〇開放と感情
満月には事故が起きやすい、犯罪数が増加する傾向があるという説がありますが、科学的な立証はされてはいません。
しかし月は地球に一番近い衛星であるため、太陽の光を反射する最大量である満月には、人の心に変化が起きてもおかしくないでしょう。
表現を変えるならば、感情が飽和状態になった時期と満月が呼応することで、人は外に感情を吐き出しやすくなるのかもしれません。
ですから満月の日には喧嘩をすることは好ましくないとされます。
人間関係に亀裂を生じることにもなりますし、意図しない衝突が生まれることにもなりえます。
満月の本来の象徴は完成、感謝、解放、開放ですから、人を傷つけず、自然体に立ち戻るためには、あなたを苦しめる感情や執着心を洗い流すことが大切です。
呼吸法、瞑想、リラクゼーション、好きなことをする、息抜きをする、日々を振り返るなどして、感情を開放しましょう。
自然が教えてくれるのは、淀みのない流れですから、
満月を迎える時には一度自然に任せるという在り方を思い出してみてください。
3.転写
〇水ほど影響されやすいものはない
植物を育てる方には常識かもしれませんが、月光浴させた水を植物に与えることで、すくすくと育つことはご存知でしょうか?元気がなくなった植物が元気になる、艶が出るといった効果があるとされています。
水には形がなく、留まることがない自然の流れを身近に感じることができる存在です。
水は外部の影響を受けて変化をする「転写」されやすい気質があります。水に「ありがとう」や肯定的な言葉をかけることによって、水の中の結晶が綺麗になるという研究は有名ですね。
科学的に証明されているくらいですから、人の言葉が「言霊」としてどれくらい影響があることがわかります。
そういったことを頭に入れておくと、月光浴させた水を飲んでみたいと思いませんか?
プラスチックや樹脂ではなく、瓶や陶器などに水を入れ、30分以上満月の光に当てるだけで、「ムーンウォーター」が完成します。
自然の作用は常に流動的ですから、この月光浴の転写能力は永続的ではないので、お早めに使い切りましょう。
〇人間の体内にも水はある
水道や川、海やダムにある水だけでなく、私たちの体内には血液や体液などの水分に溢れています。
多量の水分を持ち運ぶ肉体は、言葉、空気、感情、エネルギー、季節、タイミングなど多くの外的な影響にさらされます。
またあなた自身がご自分に言い聞かせる、思い込みの言葉や想いも大きな影響を持ちます。
悲観的な思考と感情を日常的に溜め込む身体は、簡単にイメージすると、水の流れが悪い整備されていないダムといえるでしょう。
満月の日にはゆっくり湯船に浸かり、身体を優しく労わり、言葉にしてもいいですし、心の中で呟いてもいいですから、「いつもありがとう」、「今日も頑張ったね」と伝えてみましょう。
あなたの最大の味方はあなたなのですから。
それほど思考と感情、言葉と心の動きは人の生き方を大きく左右します。
是非あなたがあなたを存分に愛せるよう、満月の日だけでなく、日々労わりの心を持って過ごしてください。
4.自然と浄化
人間は凝り固まると厄介な考え方、動き方、生き方をします。
強引な言い方をすれば、自然が停滞することを知らないのは、天候や地殻変動を起こし、変化することで、あるべき状態を保とうとしているといえます。
人間は地球上に平然と生きていますが、誰に許されたわけでもなく、他の動物と同じように生かされています。
しかし突然の災害や悪天候に見舞われることで、自然の脅威を思い知らされます。
私たちの人生も同じで、自分の思い通りにならないことを嫌ほど思い知らされ、そこから学ぶことで成長し続けている、変化し続けているといえます。
満月の満ち足りた状態は、完全体といえるほど力強く影響力があります。
ですから満月の光が降り注ぐその間、自然界でなく、地球上の生きとし生ける全てのものに恩恵があるといえます。
〇自然は浄化を繰り返す
先ほど自然の強引さについて述べましたが、そこには両面性が伺えます。
浄化し、留まりを晴らすことで正常な状態に戻す面と、犠牲になる存在があるという面。
良い悪いという価値観は人間だけが持つ思考といわれていますが、動物の食物連鎖は自然の摂理だといわれるように、自然界には自然界の流れがあり、その流れによって調和が保たれています。
そこに人間が判断する余地はありません。私たちにとって時々「死ぬほど苦しい」と思える時こそ、自然における浄化の時なのかもしれません。
そして、満月のもう1つの象徴は浄化です。
太陽と対の存在である月は、太陽の陽の氣を受け、満月の日にはその光を反射します。
そうすることで万物には両極があることを知らしめてくれるのです。
反射する光が陽の氣だけではなく、月本来の陰の氣も相まって、満月の光は強力です。
現代では自然とともに生きることは、難しいことではありますが、部分的に生活に取り入れるだけで、意識が変わります。
満月の日だけでもいいですから、あなたを悩ませる事柄や誰にも言えないことを素直に書き記してみてください。
それは感情の浄化になります。
自分の内面に秘めているものを外に出し、誰でもない自分が視覚的に目にすることによって自分の心を認めることができます。
それを応用して、巷に溢れている満月の日に願いをかけるというテクニックも存在します。
しかしそれは宇宙や人生の流れに身と心を本気で委ねなければ、効果は期待できません。
身体を労わり、心を思いやり、自分の真の願いや本音と向き合い、明確に言葉にし、イメージすることで現実化させる、引き寄せる体質を自分自身で創り出すのです。
体調が悪い時は休むことも必要ですし、胸が苦しい時は誰かの力を借りることも大切です。
そして何よりあなたがご自分のことをよく知り、愛情を目に見える形と見えない形で注いでください。
満月はそうした浄化と心身の健やかさ、そしてバランスを教えてくれるのでしょう。
是非満月の日にはご自分に対して、肯定的で感謝に満ち溢れた時間をお過ごしください。
5.現実と時間
気づけば1日が終わる、1週間が終わる、一年が終わる・・・時間が経つのが早く、時々驚きのあまり途方に暮れてしまう時もあるかもしれません。
時間の流れには逆らえず、巡ってきたものに対処するだけで精一杯で、虚しさを感じることもあると思います。
それでも夜空が雲に覆われようと、雨の日でも、月は雲の向こう、大気圏の向こうに変わらずに存在しています。
きっとあなたの人生のどんな日も、どんな経験も価値があることです。
月が満ちた時、あなたの人生にも何かが達成される、変化を迎える兆候が起こるかもしれません。
まずはノートとペンを持って、毎週、毎月の起きたイベントや、感情の変化を記してみてください。
時間を置いてそのノートを見返しましょう。
占星術的にいえば、水星が逆行する時期に行うのが効果的とされます。
記録は記憶を助けます。
また言葉は記憶と感情を呼び起こします。
呼び起こすことで感動と感謝を忘れないでいられますし、その時々の自分を思い返すことで、こんなに苦しいことがあって、乗り越えてきたかを実感することができます。
いつの日も良いことよりも辛いことの方が多いかもしれません。
しかし人は幸せよりも不幸の数を数えることの方が得意で習慣化しています。
あなたの心を記すノートは月の満ち欠けのように、人生の起伏とあなたの成長をよく知ってくれる存在になります。
そして月の満ち欠けを意識し、ご自分に対して行う‘おまじない’といえる習慣が増えれば増えるほど、あなたは月の恩恵を受けやすくなります。
それはスピリチュアルで自然的で、よりあなたらしくなれるテクニックだといえます。
満月の日に行うおまじないとは、
言葉と心による感謝、労わり。
言葉と心による浄化、祈り。
言葉と心による解放、開放。
水と心による転写。
月を意識することはご自分を映す鏡にすることでもあり、ありとあらゆる自然や宇宙と繫がり、またその意味を見出する、感謝する心に立ち返る特別なテクニックになるでしょう。
あなたの心がお月様のように真ん円でありますように、お祈りいたします。
満月の力を呼び込んで自然と幸せ体質になる!現実に効くおまじない5選 まとめ
1.完成と感謝
2.解放と開放
3.転写
4.自然と浄化
5.現実と時間