人生は自分で切り拓くもの。そうは言っても、なかなか手が届かないことに向かって走り続けるのは疲れるものです。
男女問わず、社会や世間から迫るプレッシャーは数えきれないほどありますよね。そして、結婚は私たちの人生において一大事です。
結婚はしたい、でも理想と現実はかけ離れ、望むような出逢いと未来は雲を掴むようなものと感じてしまう。
そんな婚活疲れから自由になるための処方箋をあなたにお届けします。
婚活に疲れたら・・・あなただけの幸せ〜5つの処方箋
1.出逢いの本質
「縁結び」という言葉を聞いたことがないという人はいないと思います。
土に種があるから芽を出し、花を咲かせる時期があるように、出逢いは縁とタイミングが無ければ、いくら努力しようと、足しげく婚活の場に通おうと、その時間と労力は水の泡になってしまうでしょう。
〇出逢いについて知っていただきたいこと
・縁は生まれ持ったもの、必要になるもの、紡ぐもの
・縁が結ばれる可能性はいつでも待っている
・縁が運ばれるタイミングは現在のあなたと呼応している
・無駄な出逢いはないのと同時に、本来望まれない縁は結ばれない
・本当の縁は段階的に、予想もしない、それでいて安心感がある出来事の連続から起こる
上記を一言でまとめると、全ての出逢いは「成り行き」です。
あなたは人生に必要な素材を与えられて生まれるとします。
生まれ育つ環境は「土壌」で、その中であなたが世界をどう解釈するかが、その後の人生を変える「肥料」になります。
神社仏閣のような神々や自然とダイレクトに繫がる場所は、人々が「立ち返る」ために創られた空間です。
そこで願掛けをし、報告をし、感謝を伝えに行くこと、またあなたは守られていると思い出すことで、あなたは前に進むことができるのでしょう。
いくら人脈と便利な出逢いの場やコネクションを駆使しようと、出逢いが上手くいかないのは、あなたに必要な縁がそこには用意されていない、縁が結ばれるような過ごし方をしていないからかもしれません。
またあなたが望む縁とあなたに必要な縁は違うかもしれないのです。
運命や宿命と、社会性と自尊心があなたを縛りつけ、あなたは身動きができないかもしれません。
しかし縁について知ることで、あなたの人生の縁についてヒントを見つけられるかもしれません。
〇ヒントと気づきは過去と現在のあなたから見つかる
・あなたが過去に好きになる、惹かれる人と時期
・あなたが過去に交際していた人たちの人柄、本性、癖
・あなたの過去の出逢いのタイミング
・あなたが現在思いを寄せる、惹かれる人とあなたの感情
・あなたが現在交際している人との関係性、パターン
・あなたが現在の恋人に対して持つ感情
未来は現在の積み重ねです。
現在のあなたが持っているものが、純粋にあなたを幸せにするものであれば、未来に幸せが蓄えられることになります。
過去のあなたの生き方が現在のあなたの現実を導いているため、過去のあなたの思考・感情パターン、気性、人間付き合いの仕方を知ることで、現在の縁について分析することができるといえます。
今のあなたの生活パターン、そして過去のあなたの生き方からあなたが何を本当に求めているのか、もう一度考えてみませんか?
2.社会性と義務感
結果から言えば、人が人生の中で必ず結婚するかどうかは誰にもわかりません。
長年交際していた人との結婚は現実味がないかもしれませんし、恋愛対象としては良いかもしれないけれど、結婚には不向きかもしれない。
どうしてそのような不安と疑問が沸くのでしょうか?
それは「安心感」がないから、「可能性」を信じていないから、そして「イメージ」を持っていないからではないでしょうか。
今まで出逢いがなくても、自分に必要なことを知った途端出逢いが結ばれることもありますし、
あんなに結婚したくなかったのに、相手から猛烈なアタックによって、自分でも知らなかった幸せになることへの喜びが沸き上がることもありえます。
そう、「わからない」のです。
わからないからこそ、「信じる」こと、本気で信じること、つまり「誠実である」ことから始めることが大切です。
社会は人の集まりですが、私たちは大多数の動きや流れには敵いません。
しかし大多数の良かれという欲求が正しいわけでも、絶対でもないため、私たちは困ってしまいますよね。
しかし社会が求める男女に求める役割や立ち位置は、あながち間違ってもいないこともあります。
〇受け止めると認めるの違い
受け入れてしまうと、あなたは自分を騙してしまうかもしれませんが、言い分を認めるに留めると精神的なダメージは軽減されます。
「ああ、そういうこともあるかもしれないね」とそれで終えるのです。
結婚ができていてやっと一人前とよくいわれますが、それも認めてしまいましょう。
性別の質の違いにより求められることもあり、息苦しく思うこともあります。
何かしら反抗するよりもなだめてすかして、様子を見て、社会があなたに求めることを一度認めてしまうといいでしょう。
「認める」ことは、受け入れて従うことではありません。そんなこともある、そういう考え方もあると肯定する考え方、解釈です。
そして「義務感」はとても厄介です。
仕事も家事も、誰かにしてあげることも全てを義務感からすると思いやりが抜けてしまい、人を感動させることも、人の心を動かすことも、愛を育てることもできなくなります。
運や出逢いを左右するのは、あなたの真心です。
適度に手を抜いても、思いやりや感謝の心を忘れてしまっては、あなたは同じような雑な扱いを受けてしまうでしょう。
それが、自分のしたことは自分に返って来るという、「因果応報」、「自然の法則」、「鏡の法則」といわれます。
認めても義務感には流されず、自分の思いを大切にする・・・それが幸せへの第一歩です。
3.あなたの魅力
大抵の人は自分の強みや長所、誇りに思うことを言葉にして表現する、行動に移すことは難しいと感じます。
それが習慣化すれば、自分に対して否定的で悲観的な言葉ばかりを言うことが得意になってしまいます。
自分のことがわからず、自分を褒めてあげることができないまま、結婚や縁のことを考えてみても、砂の中から小さなダイヤモンドの原石を見つけ出そうとするようなものです。
まずはあなたが自分について肯定的で、公平的な捉え方と、ご自分の魅力について掘り下げてみてください。
私には趣味がないと言う方が多くいらっしゃるようですが、実は趣味は好きなことや得意なこと、活躍できる分野を目に見える形で実践しているか、していないかの違いだと思います。
言葉を変えると、あなたには好きなこと、興味があること、挑戦したいこと、長年胸に秘めていたことがあるかということになります。
あなたにとって当たり前にしていることは、実は人によっては珍しい、新しい、気になる、魅力的なことであることがあります。
成績を収めているか、人に振る舞えるか、自慢できるかではなく、あなた自身が心から楽しいと思えることこそが趣味であり喜びといえます。
人の意見や評価を気にして始める、続けていることは、本来のあなたの心に反するものです。
人は心底喜びを感じられるものに触れてこそ輝くものですから、人との出逢いやお付き合いする中では、趣味やプライベートや休日の使い方、夢や目標などは、重要なバロメーターになるでしょう。
婚活だけでなく職場や家庭でも、自分らしく振る舞っている人と、自己表現ができない人とでは、お付き合いのされかた、誘われ方、進展の仕方が違ってくるものです。
自分磨きや自分を幸せにすることで、人の見る目が変わり、より一層あなたの魅力が伝わることでしょう。
あなたの精神状態や活力、覇気が表に表れ、あなたが情熱や感動を事細かく伝えられなくても、きっとあなたの「好き」や「喜び」を相手は感じ取ってくれるはずです。
婚活を始める前、婚活に疲れた後、ホッとする時間はいつだったでしょうか。
自分らしく、人に合わせ過ぎず、振り回されない、自然体のあなたではないですか?
あなたらしさを取り戻すこと、ご自分に素直になって、また人との出逢いに胸を張って自然な時間を持てるようにしてください。
4.条件を超えて
男性・女性には役割や質があり、当たり前に求められる条件がありますよね。
確かに社会的に収入が多い方が金銭的に困りませんし、ルックスが良い方が見惚れて幸せかもしれません。
しかし結婚相手は一人しか選べませんし、条件だけで一体どれだけの人が該当し、相思相愛になれるでしょうか?
あなたを幸せにしてくれる人は、あなたが幸せにしたい人と想えなければ本末転倒です。
昔の女性ならば男性に隷属的でなければなりませんでしたし、男性ならば甲斐性がなければいけませんでした。
現代ではどちらも逆転する可能性がありますし、物理的な豊かさは破綻する可能性もあります。
一緒に苦楽を供にするのが生涯の伴侶ですから、あなたが心の中で求める相手の人物像は決して表面的なものであってはいけないのではないでしょうか?
お付き合いするまではわからないこと、結婚してみなければわからないことがあり、人の心はわからないものです。
しかし人にはどうしようもなく愛しく感じる、相手の人柄や癖、雰囲気があり、それがあなたの恋愛遍歴に反映されていることでしょう。
そうするとあなたはご自分の恋愛についてと結婚相手について頭を悩ませます。
それでも結婚相手に対して求める本質は意外と簡単です。
相手があなたにとって幸せにしたい人かどうか。
そして相手が誠実であるかです。
「土地」が性格や志、精神、相手の家系や家族構成などの見えないものに喩えることができるのであれば、「物件」は相手の外見、収入、ステータス、身に着けているものなどです。
あなたが相手の土地を知らずに結婚し、その家に住むことになったら、あなたは見えなかった部分を一気に背負うことになります。
逆にいいますと、あなたはご自分に対してもどんな人に対しても誠実であることが大切です。
ご自分が人に見せる誠実さにより、相手も偽りなく自分のことを見せてくれるでしょう。
結婚相手を条件だけで闇雲に探していたとしたら、あなたが幸せにしたいと思える人を弾いてしまっているかもしれません。
あなたを条件によって外すような人とは縁がなくて結構ですが、あなたから縁を遠ざけることはしないでください。
むしろあなた自身が好意を持てる人はどんな人なのかを掘り下げ、イメージし、その人の魅力はどのようなことかを考え、出逢いの場を考えてみるといいかもしれません。
与えられる縁とあなたの思い浮かべる想像は無関係ではありません。
ただ肝心なのは、あなたが幸せだと「ホッとする」人がどうかだと思います。
5.幸せの通過点
結婚を意識して交際することは悪いことではありません。
実際にお付き合いをしていて、結婚のタイミングを計りかねる方々も多くいらっしゃるようですから、これは2人だけがわかるタイミングや想いなのでしょう。
しかし大切なことは、同じ家で末永く生活を供にするわけですから、あなたが変わる決心を持てるかどうか、相手を許せるかどうか、自分の気持ちを押し殺さないように努めることができるかどうかです。
それは恋愛を経た結婚もそうでない場合も同じです。
婚活に疲れた人にとって、「はじめまして」を繰り返し、気持ちが擦り減ることはとても辛いはず。
それが結婚生活になるとその比ではないでしょう。
出逢いの1つ1つに感謝をし、その都度あなたが嘘偽りなくご自分を表現できているかに注目してください。
婚活が疲れたのであれば、社交の場から離れるのもよいでしょうし、色んな人との交流を楽しむ気持ちを優先することも、また新しい発見や刺激を受けて毎日を有意義にすることもよいでしょう。
結婚は大きな人生の通過点です。
出逢いさえも結婚を前にした通過点です。
どんなきっかけも経験も肯定的に捉え、記録し、後で振り返り、笑って読み返せるくらいの気持ちで過ごすことをお勧めします。
どんな人でも「私を何不自由なく養ってください、お姫様扱いしてください!」という人とはお付き合いしたくないでしょう。
後々わかるであろうことでも、あなたが出逢う人に誠実に、それでいて受け止めやすい表現でご自分のことを伝えるようにしてください。
人は1人で生きていくよりも、きっと誰かが傍にいる方が心強く、優しくなれるはずです。
その相手と出逢うまでに苦しむ必要はありません。
今まで通りあなたはあなたの人生を謳歌し、辛いことも楽しいことも十分に味わってください。
食べたい物を健康と相談しながら口にし、心の栄養に感動するものを五感で感じ、ご自分を愛してください。
いつの日か誰かの人生と交差し、お互いの人生が同じ方向を向いて進み、本当に沢山のことを一緒に経験していく、
そんな大切な未来をどうぞ焦らずに決めないでください。
婚活があなたの心身や時間、お金を傷つけてしまうのであれば、本来あなたの縁とはかけ離れたものを求めているかもしれません。
ただ単にあなたがあなた自身のことを十分に知らない、あなた自身を表現するのが下手なのかもしれません。
婚活の活動とその恩恵だけに気を取られず、今一度ご自分の結婚と幸せについて、心の底にくすぶる本音や本心、夢や目標を掻き出してみましょう。
それはきっとあなたの出逢いの縁を引き寄せてくれるはずです。
婚活に疲れたら・・・あなただけの幸せ〜5つの処方箋 まとめ
1.出逢いの本質
2.社会性と義務感
3.あなたの魅力
4.条件を超えて
5.幸せの通過点