もし、今生きている人生の前に別の人生を生きていたとしたら・・・
実は、その前世は今生きている現世に少なからず影響を与えていて、生まれ持っている性格などは特に大きな影響を受けていると言われています。
前世を診断し、思い出すことにより、現在のトラウマや病気が改善したという例もあります。また、前世を知ると自分が生まれて来た意味や人生の意味を思い出し、それが今世でどうしても解決できなかったカルマの解消に繋がる例も報告されています。
あなたにとっても前世を思い出すことは大きなヒントになるかもしれません。今回はそんな前世の診断方法をご紹介します。
あなたの前世を診断する5つの方法
【前世を知る方法】
前世を知るにはどんな方法があるのでしょうか。
⑴ 前世退行催眠
これはアメリカの精神科医ブライアン博士が、患者の治療中に偶然起きた事がきっかけで、世界に広まりました。
催眠により、子供時代のトラウマを知る事で今の自分の精神状態や病を克服出来るという治療があるのですが、その最中に、患者が子供時代を通り越し、前世の記憶を話始めたのが前世退行催眠のはじまりです。
ブライアン博士が治療を担当していた患者の中にかなり精神的に不安定な女性がおり、その女性が催眠治療中に前世を思い出し、回数を重ねるごとに見違えるほど活発で陽気な女性へと変貌していくのです。
驚きなのは、彼女が思い出した前世での出来事が、後になって調査した史実としっかりと一致していたこと・・・それまで精神世界とは縁がなかったブライアン博士は、この経験を基にしてさらに退行催眠に本格的に取り組むのです。
ヒプノセラピーや前世退行催眠ができる専門家による前世退行催眠で、前世を知る事ができるのですが、この退行催眠にどれだけ効果があるのかはセラピストの技量と施術される側の精神状態に大きく左右されます。
そしてセラピストと催眠を受ける側の相性もかなり影響します。
セラピストの技量もさることながら、特に相性に関しては口コミなどがさほど当てにならない印象です。やはり人間同士の作業であり、精神面の奥深い、微妙で繊細な部分にまで入り込む必要がある催眠は、ある人にとっては合うセラピストでもある人にとっては全然だったりします。
1回目でうまく思い出せばいいのですが、しっくりこないようであれば他のセラピストもトライしてみる・・・何回か色々なセラピストをトライしてもダメなのであれば、その時はまだ思い出すべき時期ではないのかもしれません。
この退行催眠では、前世が遠く陽炎のように揺れる曖昧な画像として現れることもあり、たとえ前世を見ていても、それを前世とは思わない場合もあります。
さらに、その時に思い出してもそれを受け入れることができないほど重い前世に関しては、潜在意識が蓋をしているかのように浮かび上がってこない場合もあるのです。
思い出すには適切な時期があるので、数回トライしてもダメなのであれば、一旦流れに任せ、思い出すべき時に思い出させてくれるような適切なセラピストに出会えると考えておいた方がいいかもしれません。
⑵ 自分で前世退行催眠をする
前世退行催眠が評判になり、前世退行催眠に興味を示す人も増えてきました。それに合わせて、一人で退行催眠ができるようなCDが付属している書籍も販売されるようになりました。
前述したブライアン博士も、CD付きの本を出版しています。日本語に訳されてますから、英語がわからなくても大丈夫です。ただ、日本語のナレーションに違和感を感じる人もいるようです。これもまた相性ですね。
このようなCDを使って、自分で前世退行催眠をすることも可能ではあるのですが、これもタイミングですね。見ない人は全然見ませんし、本当は見ているのに本人が「夢」だとしか認識していない場合もあります。
⑶ 夢から知る
毎日のように私たちは夢を見ます。忘れてしまう夢の方が多いのですが、夢を見ない日はありません。夢の中には妙に気になったり、リアルな夢があります。実はそのような夢の中に前世の記憶混じっている場合があるのです。
夢で前世を見る場合は、好きな時に見るような事はできません。いつ前世を見ることができるのかわからないわけですから、夢日記をつけることが効果的です。
いつ見ることができるのかは運次第になりますが、普段から「前世を見る」と意識づけしてから眠るようにすると無意識が前世を見るように意図づけされますから、前世を見る頻度が高くなります。
⑷ 前世診断チェックで知る
巷にある前世を知る診断チェックで知る方法があります。例えばネット上には様々な自動前世診断サイトがあります。
簡易的なものなので、前世の詳細までは到底わかりませんが、「前世を見る」と決めたあなたの意図はそのままその診断サイトに転写されます。
そう、その前世診断サイトがあなたに前世を見せているわけではないのです。あなたがその前世診断サイトを使って前世を知ると決めているのです。
最新科学の量子物理学では、実験の結果がその実験を行なっている人の思考に影響されることがわかってきています。
我々人間の想念はものに影響を与えることができるのです。いや、目の前にあるもの全ての状態を私たちが決めていると言っても過言ではありません。
あなたが前世の診断サイトを通じて「自分の前世を知る」と決めれば、あなたの意図がそのサイトに伝わり、あなたの無意識から前世を投影してくれる可能性が高まります。
もちろん、疑いが大きければその結果は疑わしいものになります。要は「前世を見る」と決めたらあとは何も考えないのです。意図が全てであり、そのあとの思考は必要ありません。むしろその思考が診断結果に色付けをしたり、邪魔になったりします。
様々な診断がありますから、どれが良いかを決めるなら直感を使ってみましょう。前世を知るにはどの診断テストが良いか、念じながら選択すると良いかも知れません。
⑸ トラウマなどから知る
現世で何の原因もないのに、水が怖い、高いとこがダメ、様々なトラウマを持つ人がいると思います。それにより、前世で何があったかがわかる時があります。
水が怖い人は、過去世において水が原因で亡くなっているケースもありますし、高いとこがダメな人はがけ崩れや滑落などの経験が前世にあった可能性があります。
前世を知る子供たちの話では、前世では戦争で亡くなったパイロットだったと語る子は、戦闘機が好きで、しかも第二次世界大戦当時に活躍した戦闘機ばかりが好きでした。
幼い頃好きなものは、前世の記憶が残っているからかも知れません。何が好きだったかから、前世を知る手がかりが掴めるかも知れません。
【前世により人生が変わる】
初めに紹介したブライアン博士の体験談を再びご紹介します。
▪診療中にいきなり前世に退行してしまった。
ある患者の女性は原因がわからない心身の不調で、精神科医のブライアン博士の所に通院していました。ある日、いつものように退行催眠でトラウマ探しをしていたら、いきなり彼女が3000年前のエジプトの話を始めたのです。
ブライアン博士も初めての経験で、彼女の口から出るリアルな当時の話にびっくりしたようです。彼女は、その後の治療でも前世に飛び、ローマ時代の親子の悲劇の話などを語りだしました。
不思議なのは、前世を思い出した事によりそれまでの不調がうそのように改善していったこと・・・それまではおどおどしていた女性が毎日明るく飛び回り、異性との付き合いも楽しむ積極的な女性へと変わっていくのです。
この体験談を読むと、彼女の心身の不調は前世での出来事が原因だったと思わざるを得ません。彼女の奥底に深く眠っており、そこでくすぶっていた前世の記憶はなかなか表面に浮き上がってくることができず、そのままそこにとどまり続けて現世での彼女の行動に影響を与えていました。
でも、それが思い出してもらうことによって浄化されたのです。
これは実話です。唯物論主義的なブライアン博士が精神世界に目を向け始めた大きなきっかけでした。
【前世から受け継ぐ】
生まれてすぐに、ピアノがうまく引けたモーツァルトの前世は、やはり同じピアニストだったと言う話があります。そして現在活躍しているピアニストの中にも「自分はモーツァルトの生まれ変わりである」と主張するピアニストもいます。
生まれつき得意なものもつ子供がいますよね。少し聞けばすぐに覚え、前から知っているかのようにバイオリンを弾く人。こんな人の場合は、前世から引き継いだ能力と言っていいかも知れません。あなたも苦労もなく覚えたもの、または大好きなものがあれば、それは前世から受け継いだものなのかもしれません。
《前世は魂が記憶している》
魂は何回も輪廻転生を繰り返しています。中には、地球ではない前世を持つ人もいます。数年前、火星の前世を語るロシアの少年が話題になりました。
前世を覚えている人は転生が早いとも言います。最近、魂のサイクル、転生の期間が短くなっていると言われてます。魂の世界に何か変化が起きているのかもしれません。
すべての人が前世を知る必要はないのかもしれませんが、知る事で今の人生の苦しみから解放される人もいます。必要ならば、きっと自分の前世を思い出すきっかけがあるかもしれませんね。
あなたの前世を診断する5つの方法 まとめ
⑴ 前世退行催眠
⑵ 自分で前世退行催眠をする
⑶ 夢から知る
⑷ 前世診断テストをする
⑸ トラウマなどから知る