物や人間関係、悩み、更には価値観など全てにおいて、あなたは何気なしに集めています。
それはお金と交換して手に入れたものであったり、縁があって引き寄せられた人との出会いであったり、あなたの考え方と解釈や、感じ方と受け取り方など積み上げる経験かもしれません。
でも、「シンプル・イズ・ベスト」といわれるように、身の回りと胸の内から要らないものをできるだけ取り除くと、人生に滞りがなくなります。
また新しいものを吸収しやすくなるので、心身ともに身軽でチャレンジ精神を持つことができます。
今回はあなたの人生の質をより向上させる断捨離についてお話ししたいと思います。
人生の質を劇的に上げる断捨理の効果的なやり方 ベスト7
●断捨離とは選ぶこと
断捨離という言葉を聞くと、「捨てる」ことばかりに気を取られませんか?
結果的に行動したことは捨てることであっても、実は意識は「残すものを選ぶ」ことに焦点を当てるべきなのです。
「要らないから捨てる」ではなく、なぜ要らないのか、その理由を「認め」、「手放す」ことです。
車の運転で最初に必要なことは「認知」といわれています。危険回避や運転操作に関わる認知が遅れたり、間違いがあると大変危険だからです。
あなたの人生の中に不要なものや障害があるとすれば、意図的に選んだにしろ、否応なしに運ばれてきたにせよ、あなたはそれを認知して(認め)、納得して取捨選択する必要があります。
今、あなたが持っているもの、人、考えは「もう自分には要らないものである」と認識すれば、それがあなたの心の中ではすでに「手放した」ことになり、そこに新しいものが入ってくる余地ができるのです。
1.身体の健康
あなたの身体に不要なものはありませんか?もしあなたが毎日だるく、覇気がないとしたら、身体の断捨離をお勧めします。
簡単に言うと不摂生を見直すことです。
あなたができる限り規則正しい生活を送ることが、質の良い生活と人生をつくります。
病気、病状、未病は段階的に身体の不調を表し、健康であったなら困らないことばかりに時間とお金、労力と精神を使います。
「身体を労わることはあなた自身を大切にする」ことです。
美味しくて、身体に良いものを口にしていますか?過食や偏食、よく噛まない食事、甘味や塩気、辛味の多いものばかりの食事に慣れていませんか?
血流が悪いと新陳代謝が下がり、体温が下がります。「冷え」は内臓機能を低下させ、活力が失われます。
ヨガやクンダリーニの分野でいうところの丹田(お腹)と足元のチャクラが弱り、元気がなくなるのです。
全身の流れを良くするために必要なことは3つです。
〇栄養バランスの取れた食事をよく噛むこと
〇代謝と体温を上げるための軽い運動やストレッチ
〇良質な睡眠と十分な休息
健康になるための断捨離の具体的に例を挙げます。
・腹八分目に食事量を抑える
・アルコール摂取量を抑える
・玄米食、無農薬の食品、大豆製品を積極的に摂る
・適量の生姜を紅茶やお湯に入れ、一日に数回飲む
・朝の太陽光を浴びながらラジオ体操や散歩、軽いウォーキング、ストレッチを日課にする。
・最低10分、20分以上湯船に浸かる
・日付が変わる前に就寝する
規則正しい生活をすることで体重が減る、精神的に落ち着く、肌や髪が綺麗になるなどの変化が表れます。それはずばり、あなたの身体を酸化・老化させる老廃物が蓄積している証拠です。
不必要な食事や嗜好品、夜更かし、不摂生による不健康な原因を「捨てる」ことが断捨離といえます。
身体をつくる栄養、運動、休息はどれが欠けても不健康を招きます。人生をより良く生きるためには、よく食べ、よく動き、よく休むことがあなたの身体を労わることになるのです。
2.心の健康
肉体が健康なら、心も健康的であるのが理想です。
万人に効く「心の栄養」というものはなかなか見つけることは難しいのですが、心の断捨離になる方法をご紹介します。
〇感動すること
音楽、物語、映画、芸術作品、自然や宇宙などの壮大な景色など、心の琴線に触れるものを体感・体験する
〇泣くこと
歌う、鑑賞する、創作するなどの自己表現をして、ストレスやプレッシャーを減らす
〇寝る、休む
たまの休みにゆっくりと眠ったり、気が済むまで横になるなど、心身を休める
〇一人になる
積極的に外部と接触を避け、一人でいる時間を設け、精神を休める
〇旅に出る、外出する
単独、または誰かと目的を持って出かけ、気分転換をし、新しい発見や経験をする
〇リラクゼーション
マッサージ、アロマ、ヒーリング、温泉など心身の緊張を取り除き、リラックスする
心はまるでスポンジのようで、極力神経質にならないようにしてもストレスは溜まり、神経は過敏になるものですよね。
思い立ったが吉日です。
あなたの心に必要なことはあなたが一番知っていますので、なんとなくしたいことや、なぜか一日何度も耳にすることをやってみてはいかがでしょうか?
3.経済のコントロール
毎月の収支を合わせながら、ため息をつくのが当たり前になっていませんか?決まった額の収入と、安定しない支出のバランスを取るのは大変難しいことですね。
お金や経済は流れるものなのに、どうして自分のところには流れてこないんだろう?そう誰しも思ってしまうことではないでしょうか。
まずは買い物をする時に購入すべきか、必要なのかを考えることが大切です。
子どもにお菓子やおもちゃを買い与える場面を思い浮かべてみてください。意外と自分に甘く、勢いで買ってしまうことや、衝動に任せて買い物をしてしまうことはありませんか?
子どもには言えるのに、お金を稼ぐようになると歯止めが利かないのが大人であったりしますよね。
また数字が得意な方でも不得意な方でも関係なく、実践していただきたいのが収支の管理です。
家計簿をつける、領収書やレシートを整理する、スマートフォンやパソコンのアプリケーションの活用、銀行口座の積立貯金などをすることで、あなたはご自分の経済を把握し管理することができます。
ある一定額は使えないように金融機関に預け、前月の支出を確認しながら、当月の使用可能額を前もって決めておきます。
そして来月分の収支もある程度把握しておくことができますので、経済を管理する習慣と意識を身につけましょう。
経済力があることは、ただ単に物を買う余裕があるということではなく、不要な物や手段を知り、抑えることでもあります。
また経済力を持つことで自由を手に入れることができ、精神的に落ち着きを得ることができます。
経済力の影響は、無職の時や入院している時、学生の時には非常に大きいはずです。
まずは収入から目的のある貯蓄額、可能であれば目的のない定期的な貯蓄額、毎月の支出額と把握している突発的な支出額を引きます。
残高をさらにどのように使うかを考えながら、不要な支出を抑えることをお勧めします。
一見手間を増やしているように思いますが、一旦必要な金額や手順を覚えれば、使用限度額がわかり、浪費がなくなり、経済を管理しコントロールすることができるのです。
4.人間関係の断捨離
精神的な断捨離は、溜まったものを取り除くことが目的で、ある程度決まった期間内にできることを行うものです。
しかし人間関係において、人との距離感や線引きは難しく、決まった期間内にできることではありません。
仕事やプライベートでの人間関係のストレスは計り知れませんね。決まった時間と場所の中で、逃れられない人間模様の中に身を投じるわけですから神経と気力を使いますね。
人間関係をスムーズにするには、言動を慎むことをお勧めします。
日本は文化の豊かな国で、端的で深い意味を持つ表現やことわざが多くありますね。
・人間関係は腹八分目、六分目
・日光東照宮の三猿が象徴する「見ざる・言わざる・聞かざる」
・人の振り見て我が振り直せ
気が緩むと余計な言葉を口走ったり、陰口に同調したり、時に不快な言葉を耳にすることがあるかもしれません。そんな時は心に芯を持たせると、ブレることがなくなります。
人の考え方や気持ちを一方的に変えることはできませんが、影響を与えることはできます。敢えて不快になること、不快にさせることを未然に防ぐことで、余計な人間関係の摩擦を回避することができます。
こうすることで人間関係にある程度の線引きをすることができます。
あくまで自分の中での決めごとなので、人には強要しないことが大切です。
また人間関係の断捨離を違う角度から見ると、人との距離を敢えて詰めることも効果的です。
「本心から褒める」
お世辞や社交辞令はすぐに人に見抜かれ、信用を失くします。具体的に何が印象的か、好意的かを伝えることが大切です。
相手のことをよく見ている、自分の気持ちを伝える、コミュニケーションを図ろうとする姿勢は好印象をもたらします。
そうすることでより良いコミュニケーションが取れるようになったり、第一印象や偏見、見た目から判断していた人物像とは違う内面性を知ることができます。
そしてあなたが人とのお付き合いで何を大切にするかを、自分の中に持つことで摩擦やコミュニケーション不足、精神的な悩みが軽減されることでしょう。
5.心の置き所を作る
私たちは信頼できる友人や知人、メンターがいると安心ですね。悩みや課題があっても落ち着いて対処するために、相談する相手や信じる「対象・的」があると大変心強いですよね。
心が安心する時間を自分で作れない時は、心のモヤモヤを吐き出したり、落ち着くために話を聞いてもらうことが一番です。
あくまであなたのことを良く知っている人や、話をじっくり聞いてくれる人にお願いし、時間を取ってくれることに対しての感謝を忘れないようにしましょう。
悩み、不安、恐怖は私たちの最大の敵です。
チャレンジすること、続けること、バランスを取ることを妨げるそれらは、あなたの成長を止めてしまいます。
恥ずかしい気持ちを一旦捨て、あなたの素直な気持ちを言葉にし、頭と心から悩みやストレスを開放しましょう。
案外共感してもらえることかもしれませんし、労ってもらえるかもしれません。
時に叱咤激励の叱咤を繰り返されるかもしれませんが、それはあなたのことを考えての「愛の鞭」だと受け取りましょう。
〇言われるうちが華
マザー・テレサは愛の反対語は無関心と表現しました。
愛を持って遠ざけることは見守っていることになりますが、何を言っても無反応だと存在自体を消されていることになります。
心に刺さる言葉を言われる時、それはあなたの成長のための材料として有難く受け取るように努めてくださいね。
6.好きなことをする
好きなものの収集、趣味に没頭し、それを披露して、さらに評価してもらうことは日々のストレス解消になり、あなたの自信になり、閃きや創造力を促します。
好きなことや得意なことをする時間はあっという間に過ぎ、苦手なことをしている時に比べ、好きなことをしている時は私たちはやる気に満ち溢れるものです。
それはあなたが恋人と一緒にいる時と大嫌いな人といる時の違いと似ているかもしれません。
〇やりたくないことを極力辞める
不必要なことに時間、お金、労力、気持ちを使うことはストレスのなにものでもありません。可能な限りあなたのやる気を奪うものを辞める決心をしてみましょう。
そして好きなものに投資することをお勧めします。
不必要なことを辞め、新たにやりたいことを始める、好きなことをやり直す、続ける、次のステップを踏むなど、自己表現と自分磨きを実行しましょう。
日常生活に刺激とやる気が加わり、効率的に時間やお金を配分するようになります。また余計な心配ごとや不安さえも、好きなことをした後では幾分軽減されるはずです。
・本当は断りたい人付き合いを減らす
・SNSやインターネットからの干渉を減らす
・本当はやりたい趣味をする時間を設ける
・趣味を共感・共有できるネットワークを作る、見つける
好きな人や恋人がいるだけで仕事が頑張れるように、趣味や生きがいのためにもったいない時間の使い方を見直し、自分磨きの時間に充てることを強くお勧めします。
7.人生設計と時間の使い方
「予定は未定」と言い続けているうちは何も実現しません。可能か不可能かは考えず、頭に浮かぶことを素直に書き出すことから始め、段階的に夢や目標を設定します。
そうすることであなたのこれからの人生は明確になります。
目標や目的に対して必要なことを意識すると、自然に湧き出てくる疑問があります。
・何をしたいのか?
・何が必要なのか?
・どれくらいの時間と費用が必要なのか?
・何を得られ、何を選ぶ必要があるのか?
何もしない時間や休息は確かに大切ですが、時間は何もしなくても刻々と過ぎ去っていきますので、メリハリをつけて時間を過ごすことをお勧めします。
〇時間と労力の使い道を変える
インターネットサーフィンをしながら情報取集をしたり、成功者の書籍に目を通して参考にしたりすると目標や夢がぐっと近づきます。
あくまで楽しんで時間を使い、ワクワクする気持ちを持って目標や夢を思い描いてみてください。日記を書いてもいいですし、自分ノートを作ってみていいでしょう。
何かを具体的にする、チャレンジすることを裏返してみると、刺激がない日常生活や、成長や新しい発見や経験がない自分自身への虚しさを打ち消すことができます。
これは人生における選択の断捨離です。
目標や夢に向かってできることを見つけ、実行、実践することで、必要なことを優先して時間を投資することになるからです。
私たちは常に世の中と折り合いをつけながら、メリハリを持って社会で働き、自己実現をすることを求められます。
突き詰めていうと、誰もあなたの代わりは務まりませんから、決意し行動するのはあなた次第です。
人生をより豊かにするためには、あなたの計画性とやる気がものをいいますので、自分の内なる欲求に貪欲に従うことが必要になります。
それは楽しみや喜びを原動にし、計画性と実践する習慣が不可欠といえるのではないでしょうか。
人生の質を劇的に上げる断捨離の効果的なやり方 ベスト7 まとめ
1.健康と断捨離
2.心と断捨離
3.経済力と断捨離
4.人間関係の断捨離
5.心の置き所と断捨離
6.好きなことと断捨離
7.人生設計と断捨離