あなたが泣きたい理由はなんでしょうか。 あなたが泣けない理由はなんでしょうか。
心がついていかない毎日の中で、自分を見失いそうだからでしょうか。 それとも何か乗り越えられないようなことがあなたを引き留めているからでしょうか。
泣きたいけど泣けない、弱い自分を認め 涙で自分を癒す5つのポイント
等身大の自分を認め、心を浄化することで涙を流せるようになったら、あなたの笑顔は晴れやかになるのではないかと思います。自分を見つめることは時に苦しいことですが、きっとトンネルを抜ける「時」ができます。どうかありのままの自分を包んであげてください。
1. 孤独の涙
「自分のありのままの姿を映してください」
あなたは毎日鏡を見てから外出しますよね。 洋服や髪型、お化粧のチェックは欠かせません。ところが家に帰り、人に見られない空間にいると、スキンケアをする時を除いては鏡を通して自分のことを見つめることは少ないと思います。それはなぜでしょうか?
実は私たちは他人を自分を写している鏡として見ているのです。自分の存在を確認できるのは、他者の存在のおかげなのです。
しかしここで重要なのは、時折あなたは人に「見栄や嘘偽りのないあなた」を突然「見せられます。」
人に気を遣ってばかりの人を相手にすると疲れる。
あなたを頼ってくれない人と一緒に居ると寂しい。
人と一緒にいる時間と独りでいる時間の長さを半々にはできない私たちにとって、もしかしたら人の中に孤独を見ることで、帳尻を合わせているのかもしれません。さて、あなたは鏡の中の自分を見て、どんな気持ちになりますか?
・一年前の自分と何も変わらない
・恋人と別れてしまってから極力見ないようにしている
・こんなに疲れ、元気のない顔だったかな?
・どうして私はこんなに惨めなんだろう
もうご自分を責め、キツく当たるのはやめてください。その代わりに鏡の中の自分に言い聞かせる「愛言葉」があります。
「いつも頑張ってくれてありがとう」
「お疲れさま」
「大丈夫」
あなたは過度に前向きになる必要も、悲劇のヒロインになり不幸を呼び寄せる必要もありません。今の自分に語りかけ、今の自分を判断せずに、鏡に映るままの自分に労いと愛のこもった言葉をかけてください。時々私たちは、一人の時間を慰めや感謝の時間に使うことを忘れてしまいます。
今晩寝る前に鏡を前にして、今日一日乗り切ったご自分を褒めてあげてください。鏡はあなたが今どんな表情をして、どんな心模様をしているのかを見せてくれます。疲れた顔も泣きそうな顔も、苛立った顔も全て今の本当のあなたです。
どうか今のあなたを見て、あなたのお母さんが見守ってくれたようにご自分を認めてください。自分を追いつめる必要はないのです。
2. 自然の涙
私たちは自然の中に生きていますが、「心に余裕がある時に外出すること」を楽しむ「手段」として考えているところがあります。しかし心が弱っている時こそ、自然の本当の優しさを見つけることができます。
自然界は火、水、土、風の四大元素をはじめ、植物や動物を加えたオーケストラです。
・揺らめく火を見ること
・水のせせらぎを聴くこと
・風の流れを感じること
・大地を踏みしめること
・動物や虫に出会うこと
・植物や木々が五感を刺激すること
私たちの生活は自然界のものが溢れているのに、ひとたび建物に入ると、私たちは自然から隔離されてしまいます。ですからわざわざ足を運び、全身で自然を感じ取ることに意義があるのです。
山の頂上へ行く必要はありません。海の底まで潜る必要もありません。海を前に、森や林で、植物園で、深呼吸してみましょう。目に映る自然色、香り、音や鳴き声、冷たさや温かさを肌で感じ、美味しい水を取り入れてみましょう。
ただ時間の流れを自然の中で過ごすだけで、もしかしたらそれは室内で必死に瞑想、ヨガよりも素晴らしいリラクゼーションになるかもしれません。
自然は心配などせず、怒ったりもせず、ただそこに「在る」のです。涙を流すこともあるでしょう。感動で何も考えられないこともあるでしょう。
自然にはきっとあなたが安住の心になるヒントはもちろんのこと、その機会と時間、場所と力を与えてくれるのです。
3. 創造の涙
私たちは幾重もの感情を抱いて生活していますが、我慢することや押し殺すことを仕方なく思っています。
自分にしかわからない感情を外に出す作業は、孤独でどこか情けないことだと感じてしまいませんか?
弱った気持ちを認めることは決して弱いことではありません。あなただけの哀しみや苦悩、不安や寂しさを外に出することは、心を軽くする大切なことなのです。
「言霊を使う」
言葉には癒しがあります。目と耳を使って気持ちを捉えてみましょう。
・物語を読む
・詩を口に出して読む
・歌の歌詞を読む、歌う、聴く
内から外へ、絡まった感情を解けば、徐々に楽になるはずです。
「手を使う」
じっとしてばかりでは、頭は無意味にフル回転してしまい、心のモヤモヤはとぐろを巻くばかりです。手を動かして、感情を零しましょう。
・とにかく文字を書き殴る
・自分に手紙を書く
・日記に正直な気持ちを書き綴る
ここでは一心不乱に書いてもいいですし、感情を味わいながら、記憶を辿りながら書き綴ってもいいと思います。感情を文字に起こすことで表し、あなたが何を感じているのかを明らかにします。
そして感情はただ外に「預ける」だけでいいのです。あなたは何を感じようと自由ですし、あなたは感じてしまうのですからしょうがありません。
自分を責めず、ただ認めることで一旦自分の気持ちから離れてみましょう。
「つくること」
何をして気持ちが晴れたり、落ち着きを取り戻すかは人によって様々です。あなたがじっとしていられないのであれば、何かをつくって昇華する方法を試してください。
・料理をする、お菓子を作る
・凝った趣味に没頭する
・手芸などで手先を使う
つくること自体に意味を求めると、何もできなくなってしまいます。何かをつくり終えた時、五感と心が繋がって、ホッとすることがあるはずです。
何かに集中することで、余計な心配や不安に神経を使わなくて済むのです。
急に泣きたくなるかもしれませんし、泣けない自分を慰めたくなるかもしれません。自分のために時間を使う意識で、何かをつくってみてください。
4. 浄化の涙
私たちが心をケアする時、自分の精神力だけでは上手くいかないものです。身も心も浄化する作用があるものを試してみましょう。
「お風呂に浸かる」
自宅では、アロマやキャンドルを用意して、音楽をかけながらボーっと湯に浸かってください。温泉ならば自然を感じながら湯船に浸かることができて開放的です。
誰かと交わることは忘れ、自分を労り、のびのびと時間を過ごしてください。
お風呂に入ることは、身体の汚れを落とすだけでなく、精神の安定にも作用します。
静かに自分と向き合う時間にもなりますし、なぜか水に関するものに囲まれると、泣きたくなるということがあります。それは身体が緊張状態を解くからです。
心が強ばっている時、身体にアプローチをすることは得策といえます。
「音を響かせる」
人間の身体には多量の水分があります。楽器を身体に密着させて演奏すると、皮膚や肌を通して、体内の水に振動が行き渡ります。
そして音には倍音、不協和音、黄金律、平均律など、様々なヘルツや組み合わせ、流れがあります。音を「大切に聴く」ことは心の浄化になるのです。
・クリスタルボウル、シンキングボウルを聴く、奏でる
・聖歌隊やオーケストラの美しい旋律を聴く
・楽器を弾く
不思議な話ですが、無音状態よりも心地よい音が溢れる空間の方が浄化されています。
動物に、植物に、そして食物に音楽を聴かせることで、よりよい発育が促されることが立証されています。中でもバッハやモーツァルトの曲は、人間の精神さえも安定させるといいます。
心を開放的にするために、あなたの空間を美しい音色で溢れさせてください。
5. あなたの人生を解釈する
あなたはこれから様々な経験をしていきます。そして、その経験を通して自分を知ることになるのです。それは時には大きなきっかけになるかもしれません。
その一つが失望やアイデンティティの危機です。あなたが自分の長所と短所を尋ねられたら、どちらの方が多く答えられますか?多くの人は自分のネガティブな面の方が答えやすいのではないでしょうか。
あなたが自分の行動が周りにネガティブな印象を与えてしまっていると感じているかもしれません。
でも、あなたが思っているほど、人はあなたをジャッジしないのです。あなたが一番自分に厳しく、偏った見方をしているのです。
あなたが自分にそれほど厳しい理由はなんでしょうか?育った環境、家庭環境、人間関係によって、私たちの人生観は大きく変わります。
しかし、いくら隣の芝生が青いと叫んでも、誰もあなたの芝生の手入れはしてくれません。
自分の庭に手を加えられるのは自分だけです。そして、自分たちの手によって、美しく豊かな庭に育てることができるはずです。
もし、あなたが自分を見失っていたら、抱える感情や痛みに時間をかけて感じてあげてください。その時間を経て、あなたは真に成長できるのです。
あなたが心の底から涙する時、理性や思考は完全に止まってしまいます。混乱した感情を抑えることができなくなった時や、自分に失望してしまった時、人は外へ答えを求めようとします。
しかし誰かがあなたに答えを差し出したところで、それはあなたが求める答えにはならないでしょう。あなたが答えを自分の中に求め出したとき・・・それが自分を知り成長するきっかけとなるのです。
泣きたいけど泣けないほど辛い状況に置かれたとき・・・それが自分を知り、そこからさらに成長してもっと大きな幸せを掴むきっかけになることがあるのです
弱い自分を認め、涙で自分を癒す5つのポイント
1. 孤独が涙を見つけてくれる
2. 自然は涙を与えてくれる
3. 創造で涙を思い出す
4. 浄化は涙を導いてくれる
5. 人生をありのまま解釈する