「日常生活や学校生活を上手にやりこなせない」「人と自分は違うかもしれない」そう思ってADHDのテストを受けてみたことがある方、ネガティブな気分になっていませんか？
実際、ADHDの特徴を持たれている方は、よく人に非難されたり、あらぬ誤解を受けたりすることが多いですから、自分が嫌いになってしまうこともありますよね。
でも待ってください。あなたは、自分の悪い部分だけに注目しすぎて、良い部分を見落としていませんか？

 

ADHDのテストだけではわからない、あなたの魅力７つのポイント

 

私が実際にADHDの方にお会いした時の印象は、「マンガの主人公タイプだな」でした。その方は、とてもアグレッシブで常にアンテナを張り巡らせて色んなことに注目していました。そして、私が彼の指すモノに注意を向けて感想を述べようと思うと、もう他のことに関心を向けている(笑)。
明るくて前向きで常に面白い事を探しているために、常識的な、いわゆる「当たり前」のことに関心が向かないんですね。彼にとっては「面白味のない事は存在しない」ように見えました。
確かに、不自由も多い人生だと思います。だけど、あなたの魅力をわかってくれる人が絶対に現れますから、まず自分を信じてあげてください。私がADHDの方に抱いた「マンガの主人公」という印象には、とっても魅力的な長所、個性、そしてユーモアがたくさん詰まっています。
もしかしたら、そんな魅力たっぷりの個性に気付いていない方もいるかもしれませんね。そうだとしたら本当に勿体ないです。長所と短所は常に表裏一体ですよ。

さぁ、個性を輝かせましょう！今回は、あなたの魅力を７つのポイントに分けて、ご説明したいと思います。

 

【ADHDとはどんな特徴があるの？】

ご存知かとは思いますが、一応おさらいしておきましょうね。ADHDとは次のような定義がなされています。

ここから引用———————————————————————–

注意欠陥／多動性障害（ADHD）の定義　＜Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder＞

ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び／又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。
また、7歳以前に現れ、その状態が継続し、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

参考URL:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/004/008/001.htm

ここまで—————————————————————————-

「不注意」「多動性」「衝動性」という、3つの特徴があり、それが複合して現れたり、どれかが強く現れたりします。人の性格なんてものは唯一無二のものですから、色んな特徴があって当たり前ですよね。悪い部分ばかりがクローズアップされがちですが、これらの個性を踏まえて、あなたの素晴らしい性質のご説明を致しましょう！

 

その1.社交性に富み、物怖じすることがない能力
これでもか、というほどにマシンガン・トークを炸裂させて自分が気が済むまで話をやめない、人が聞いているかどうかはとりあえず2の次。…これではダメだ、と思われるかもしれませんが、「物怖じせずに初対面の人に話しかけれる」ということが、常人にとってどれほど敷居が高いことか、あなたに想像できますか？

プレゼンテーションや、顧客の新規開拓の場にこんな頼もしい人がいてくれたら、どんなに心強いでしょう。確かにあなただけでは契約まではこぎつけないかも知れません。ですが、仕事の切り口を突破することがまず一番大切なことだと思いませんか。得意なことを分担できる仕事のパートナーがいてくれたら、あなたの個性は一段と光輝くでしょうね。

 

その2.革命的な発見、独自の知識欲を満たすことをやめない姿勢

ADHDの方の多くは「集中力が続かない」「飽きやすい」「目移りする」などといった特徴があり、悪く言えば「節操がない」「根気がない」などと言われたりもしますね。これを言い返しますと、「新しい発見をすることが得意」「一つの発見だけで満足をしない」「物事の移り変わりに敏感」であると言えます。
普通の人が見落とすような発見をしたり、刺激を求める感性を満足させるためにどんどん知識を収集して行きます。
ADHDの人は独自の感性で情報を選びますから、斬新で面白い物、想像を超えた奇抜な物を好み、それらにスポットライトをあてます。手に入れたとたん、輝きが無くなったとばかりに興味を持たなくなるので、その辺りは常人が整理整頓してあげると良いバランスになりますね。

 

その3.イメージング能力がすごい、連想ゲームの達人
ADHDの方にありがちなのが、頭の中でずっと一人遊びしていることですよね。その場とは全く関係ないことに思考を巡らし、とりとめのないことを次から次へと、まるでテレビを流し見しているような感覚で過ごしていることありませんか？
これは授業中や、会社の重要会議中なんかでもお構いなしで起こってしまうので、本人はもちろん、周りの人にも迷惑をかけてしまったことはよくあると思います。確かに迷惑な衝動ではありますが、これも良い面がもちろんあるのですよ。
物事を考える力が普通の人よりも多く、きめ細やかにイメージすることができます。このイメージング能力のお陰で、独創的で斬新なアイディアを生み出せるといっても過言ではありません。ただし、良いアイディアを思いつくためには、それらのために必要な情報や知識があってこそのお話になります。ADHDの方には、なるだけ良い方向性のポテンシャルを身につけていただきたいですね。

 

その4.頭の回転が速い、自分の着地点を決めない

この頭の回転が速い能力を授かったばっかりに、どれだけの苦労を経験してきたことでしょうね。1枚の写真を見ただけで100通りのストーリーが思い浮かび、1フレーズの歌を聞いただけでその歌に込められた感情が自分のことのように押し寄せてくる。
こんな人生、凡人には処理しきれませんし、耐えられないでしょう。ADHDの方はそれをなんとか制御しようとコントロール力を身につけようと努力しますし、時にはその能力を果敢に発揮し、恐れもせず自分にブレーキをかけることをしません。
これらの能力を欠点とみなしてしまうのは、現代の日常生活の型にはめようとし、押し込めて閉じ込めようとするからに他ならないと思います。もっと自由に、思いのままに自己を発揮できる場所を見つけられるといいですね。

 

その5.興味への探求心、集中力がすごい
関心のない事は、無き者とするほどの達観者であるADHDの方ですが、反対に好きな物への集中力は目を見張るものがあります。食べる事や眠ることを忘れるほどに集中できる能力なんてすごいですよね。
「過集中」とも呼ばれるのですが、悪い方向に関心を持ってしまうと、いわゆる「依存症」と呼ばれる好ましくない状態となります。ADHDの方は一般的にドーパミンの分泌に問題がある場合が多く、脳の覚醒度が低いとも言われています。
このため、脳を目覚めさせる刺激を求める欲求が高くなりやすいのですね。強い刺激とはなにも悪い物ばかりではなく、自分の好きなものや興味のあるものに触れているだけでもドーパミンは分泌されます。ADHDの方に必要なのは、「何に興味を持てるか」であり、「好きなことに出会える」ことになると言えますね。

 

その6.感受性が鋭い、共感力に優れている
ADHDの方は、子供のころから自分のことを制御するのがとても難しいので、他人とコミュニケーションをとることが通常の人よりも大変になります。常にトラブルを起こしながら、それに耐え、苦労しながら大人に成長して行くので、経験より得た「他人の感情を読み取る能力」に長けることがよくあります。
それに加え、そもそも持ち合わせた過敏性も作用して感受性が鋭く、人への共感力が優れている傾向があります。また、感受性が強いばかりにコミュニケーションに弊害が起こり、問題が解決できないケースなどが続くと「拒絶感受性」といって、自尊心を持てなかったり、他人の評価を異常に気にしたりするようになってしまう場合があります。
そうなってしまっても、本来の自信を取り戻し、自分の個性を受け入れることができるようになれば、他の人の心の動きに注目し、痛みや喜びに共鳴することができるようになるでしょう。

 

その7.リーダーシップがとれる積極性と行動力

意外に思われるかもしれませんが、ADHDの方はリーダーの素質があります。今まで書いてきた素晴らしい特徴をお読みいただければお分かりいただけると思います。
物怖じしない積極性と衝動ともいえる行動力、さらには誰にも思いつかないような発想をし、凡人とは比べ物にならない知識を持っている。お得意のイメージング能力を生かしてシュミレーションをし、持って生まれた頭の回転率の高さを生かして、自分の興味のあることを追い求める。
人の気持ちを敏感に察知できるので、今必要なものが何かを知ることができる。ADHDの特徴を知れば知るほどリーダー向きだと言えますよね。
ただし、ADHDの方がリーダーになるために欠かせないものは、その特性と性質を理解して、足らない部分を助けてくれる人が必要だということです。これはADHDだからとか、常人だからとかそんなことは関係なく、何かを成し遂げようとするには一人では何もできないという事と同じことですよね。

 

【ADHDの方 7つの魅力 最後に】
いかがでしたでしょうか。欠点と等しく長所は何事にも存在します。一辺だけに注目して悲観することはやめましょう。自分の特性をちゃんと把握することはとても大切ですね。自分の個性を生かすためには、その能力を伸ばす努力は必須ですよ。
私が最後に思う事は、ADHDという特性を遺伝子が手放さないことには意味がある事だと思うんです。必要ない情報は、長い年月をかけてでも遺伝子レベルで消去すればよいと思いませんか？
それをせずに人類の一部分の人にその能力を授け続けるのには、意味がある事なんだと思うのですよ。多少なりとも日常生活に支障がでる能力であることは確かですが、「アニメのヒーロー」や、「マンガの主人公」って、非の打ち所のない人というよりは、すごい能力を持っているけどドジっ子で愛されるキャラだったりしますよね♪

 

ADHDのテストだけではわからない、あなたのかけがえのない魅力７つのポイント まとめ
その1.社交性に富み、物怖じすることがない能力
その2.革命的な発見、独自の知識欲を満たすことをやめない姿勢
その3.イメージング能力がすごい、連想ゲームの達人
その4.頭の回転が速い、自分の着地点を決めない
その5.興味への探求心、集中力がすごい
その6.感受性が鋭い、共感力に優れている
その7.リーダーシップがとれる積極性と行動力

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