表札はあなたの家の名札のようなもの・・・知っている人も知らない人も表札を見て訪ねてきます。
当然、その表札には風水的に大きな意味があり、あなたの家、そして家庭にどのようなものを呼び込むのか、重要なポイントになるようにも思えます。果たしてどうなのか・・・?
今回はそんな表札をどのように選ぶべきなのか、お話しします。
表札であなたの家は豊かになる!風水を生かした表札5つのポイント
1.表札の意味
表札の普及しだしたのは、実は大正時代以降といわれています。郵便制度が普及し、郵便物が住所よりも個人に対する配達する義務があるため、便宜的な面から広まったといいますが、これといって断定できる説はありません。
大昔には名前だけでなく、物書きをはじめ、教育の普及と重要性が大変低かった時代があったため、近代のような生活とはかけ離れた生活が送られていたのかもしれません。
近年では個人情報漏洩やセールス・営業・勧誘を避けるため、表札を出さない家が増えてきました。
家相や風水では、表札自体は運気を大きく左右する要素ではないとされています。しかし表札は家の持ち主を表すものですから、表札が出ていないということは問題です。
昔から日本では大切なものに名前をつけることによって、物に命を吹き込むという考えが根付いています。
そのため家の所有者・世帯主のフルネームを表札にし、社会や世間に向けて名前を指し示すことは大変重要であるとも考えられています。
表札で大きく運気を左右すると言われていることが1つだけあります。
それは「表札の名前が既に亡くなった人の名前である場合は、一周忌までに表札を変えるべき」ということです。それは死者が持ち主となると、家が発展しないからです。
2.表札の役割
表札は一家の大黒柱の名前を「掲げる」大切なものです。「表」に出す「札」ということは、対人、対社会に対して家の持ち主を明らかにする看板のようなものですね。
そのため不動産や財産についていえば、国・府県・市に家の登記、固定資産、相続、また葬儀の際にも住所と表札が一致していることが大切です。
また何気なしに受け取っている郵便物や宅配物は、個人情報を含んでいるため、住所が特定できなければ配達が完了しません。
配達業者の立場からは法律に関わるため、配達物と住所、受け取る人が一致しなければ荷物の引き渡しができません。
持ち家の場合、2世帯が暮らしている場合には表札が2つ並ぶことがあります。持ち主が古い表札を右から掲げ、同居している大黒柱の名前を次に掲げます。
アパートやマンションの場合は、表札を掲げることを義務づけているところと、そうでないところがあります。多くの場合、部屋番号だけで住人を特定させるだけに留めている場合が多いようです。
また門札と表札は分けて考えられます。門には苗字だけが掲げられ、表札はフルネームで掲げられます。
同じ敷地内に複数の家がある場合や、自営業をされている家の場合、門によって区別されています。その際にも家を区別、特定するために表札は大切ですね。
3.表札の素材とデザイン
日本的・和風の表札といえば天然由来の素材の表札ですね。慣習的・文化的だけでなく、風水や家相の点でも、表札は自然に馴染む素材が使われます。例えばヒノキやイチイ、桑を使った表札が定番とされています。
近年では加工技術の発展とオリジナリティの追及から、個性的な表札も増えてきました。ガラスや金属、ステンレスの表札は、近代的な家に合わせて掲げられるようになりました。
石の表札やガラスの表札もあり、時代と人の好みによって表札のデザインも変化しているようです。
ただ、風水や家相の面でいえば、森羅万象には気質があり、全ての物は影響し合います。そのため表札の素材を選ぶ際は、好き好みだけで選ぶべきではありません。
風水の観点では、表札の気質は火です。そこには表札に使う素材の気質も加わります。例えば木を使った表札は、木が表札の気質の火で勢いがつき、その家は発展するとされています。
表札の役割の気質が火であるため、その火の勢いを強くする木を使う、というイメージです。
ガラスや金属などの人工素材は家や土地になじまないため、お勧めできません。ガラスや陶器は「割れる」ため、縁起が良くないとされています。
また石であれば大理石、色は白にする、ステンレスであれば、名前を打ち消さないデザインにするように注意してください。
そして表札に囲いや枠入れはお勧めしません。人工的な囲いや枠によって、その家の発展を妨げるかもしれないからです。
〇デザイン
表札は縦長・長方形の形に姓名を縦書きにするのが一般的です。
しかし最近ではネームプレートのように、ステンレスの素材に姓名を横書きにする表札も多く見られます。
表札の形については、深い意味は見受けられませんが、元々日本は縦書きの習慣が根付いていたため、表札も自然と縦書きとなっているようです。
表札の名前は墨で書く、彫り込む、浮き彫りにする、金属に印刷するなど様々です。日本では筆であらゆる物を書いていたため、日本人には墨字の表札が馴染みがあるではないでしょうか。
名前が彫られた表札については、諸説ありますが、名前の部分が凹むことが運気が下がることを連想させるため、名前を彫る場合は浮き彫りにされることをお勧めします。
また表札の裏面に、家の発展を願って好きな言葉や、座右の銘を験担ぎとして裏彫りされる方もいらっしゃるようです。
4.表札を掲げる
玄関は風水的に見ると大変大事なスポットで、そこに家の看板を掲げるわけですから、少し気を遣わなくてはいけませんね。
運気は玄関から入るといわれていますので、玄関周りを綺麗にするのはもちろんのこと、玄関先には持ち主の名前を掲げ、表札が汚れている場合は綺麗にしてください。
一軒家の場合、表札の位置は1.8m程度の高さに掲げるのが望ましいとされています。
表札が玄関の左にあるのか、右にあるかは諸説あります。「家の中から」見て左側は陰、右側は陽を表すため、外から玄関を見て左側が陽、右側が陰に当たるため、右側に掲げることが良いとされています。
玄関の方位が東・東北・西に位置する場合は、表札を左に掲げるとこともあるようですが、基本的に表札に鬼門や欠け相には影響しないため、玄関の右側に掲げても問題ないようです。
ただ引き戸や昔ながらの和の玄関の場合、玄関の左に表札を掲げる家は少なくありません。
その家々の立地条件と玄関周りの条件により、表札の位置は変わるものです。
門札と表札を混同しているお家は、玄関には表札がなく、門に表札を掲げている場合もありますので、表札の位置は大切です。
また表札は誰にでも読めることが前提ですので、わかりやすい書体やフォントで姓名を表記します。
5.表札から感じるもの
初めて訪ねる家の表札を見た時、ホッと安心する、辿り着いた、という気持ちになりませんか?
配達業者の方は仕事柄、お荷物を配達する際に、受取人の家がわからない場合は途方に暮れてしまいます。
道に迷った時だけでなく、我が家に帰った時に、玄関の明かりが点いていることと同様に、玄関の表札を見て安堵感を感じることは不自然なことではありません。
また新築の家が完成した時、家のリフォームが終わった時、家の持ち主が変わった時などは、気持ちに変化が起こります。
一家の大黒柱という自覚や責任感、幸福感や達成感などは、マイホームを持つという大きな目標や夢が叶ったことになります。
その証明として表札があり、新しい生活が始まるといえます。
表札は家が完成する前から準備し、吉報で吉日を占ってみるのもよいでしょう。
最近では昔には考えもしなかった犯罪が増えているため、防犯のために個人情報を表に出すことを避ける人も多いのは確かです。
表札を掲げる割合は、一軒家であれば半数以上、アパートやマンションでは半数以下となり、持ち家かそうではないかという家に対する価値観も関係するようです。
表札を掲げるか否かは、社会的な繫がりと家に対する思い入れが強く反映されるものです。掲げるのでしたら、対外的にも家の発展にも良いものにされることをお勧めします。
表札であなたの家は豊かになる!風水を生かした表札5つのポイント まとめ
1.表札の意味
2.表札の役割
3.表札の素材とデザイン
4.表札を掲げる
5.表札から感じるもの