人は誰でも幸せになりたいと思うもの。そして、幸せになるためには、否定的ではダメで、消極的なのもダメ。つまりは、ネガティブな自分はどこかに吹き飛んでしまえばいいと思いがちですよね。
世の中にはポジィティブな思考や感情だけがもてはやされ、ネガティブ撲滅キャンペーンのような風潮が未だに続いています。
ですが、ポジィティブもネガティブも本当の意味を知れば、それらは人それぞれの感じ方であり、物事の受け取り方であること、つまりは、本来はポジィティブもネガティブも、同じものの一面であることが理解できるはずです。
ネガティブの意味を理解して、幸せを見つける5つのお話
今回は、忌み嫌われやすいネガティブな感情の意味を理解して、より幸せになる5つのお話をしようと思います。
辛くたっていい、悲しくたって悔しくたって構わない。そんな感情になった自分をどうか許してあげて下さいね。
そうすれば、人は必ず自分が幸せになる道筋を見つけ出せるようになりますから。
その1.ネガティブの意味とは?
まずは、大まかにネガティブの意味を考えていきたいと思います。ネガティブの意味を辞書で調べますと、「否定的なさま」や、消極的な状態を表すと明記されています。
もう少し具体的に表現してみると、「モヤモヤした気分」や「イライラした感情」、その他にも「どうせ無理」とか、「怖い」や「悲しい」などの感情もネガティブだと表現できますね。
物事の悪い面ばかりをピックアップして捉えようとしたり、不確かなものへの恐怖を強く感じ不安な気持ちになったり、確実な事や過去にあった事例や経験ばかりを「正解」だと判断する気持ちだとも言い換えられるでしょう。
その2.ネガティブな感情の種類とは
それにしてもよくよく考えてみたら、感情というものは誰に教えてもらったわけでもありませんよね。
人は自分の感じたことをどのように表現すべきか、どんな風に使い分けるのかを見よう見まねや我流で学んできたので、沸き起こる感情をうまく対処できないケースもあって当然かもしれません。
一口にネガティブな感情と言っても、たくさん種類があります。基本的に持っている人としてのネガティブな感情、自分自身を操る際に生じるネガティブな感情、さらに他者とのコミュニケーションでの摩擦で引き起こされるネガティブな感情など、あらゆる種類のネガティブな感情が存在します。
一例として、
【基本的な人のネガティブな感情】
怒り・悲しみ・恐怖・嫌悪感
【自分自身を操るネガティブな感情】
不安・緊張・罪悪感・無気力
【他者との関り合いで芽生えるネガティブな感情】
不満・嫉妬・軽蔑・寂しさ
など、ネガティブな感情それぞれぞれが生じた理由や原因を自分で理解することができれば、自分自身の感情をコントロールしやすくなるように思いますね。
その3.ネガティブとポジティブは表裏一体
そして、忘れてはいけないのが、ネガティブとポジティブの関係性です。
今日が、4月15日だったとしましょう。
ある人が、「あぁ、もう月の半分が過ぎてしまった。残り15日しかない」と考えるのか、別の人が、「まだ月の半分も時間がある。15日間で何ができるか」と捉えるのか。
同じものを見ても、受け取り方次第で、ネガティブにもポジィティブもなるのですから、自身でポジティブ寄りに解釈すれば、世の中はポジティブなもので溢れたように感じるのかもしれませんね。
ですが、光があれば影ができるように、攻めがあれば守りがあるように、前に進む気持ちがあれば、後ろを振り返る気持ちもあるということ。あって当然で、どちらかしかない世界はあり得ないのだということを認識しておくことが大切です。
その4.ネガティブな感情を忌み嫌うべからず
ネガティブな感情は憂鬱になりますし、どうにかして取り去りたいと思うものですよね。
ですが、やみくもにネガティブな感情を否定したり、あるのに無い事にして自分の中でスルーし続けることがどれほど心身に悪影響があるのかは、みなさんも想像できると思います。
人は楽しく幸せな気分になると、ポジティブになる。人は悲しく辛いとネガティブになる。これにはちゃんとした役割があります。
視界が開けて十分に前に進める状態かどうかを確認するためには、神経を集中させ、あらゆることに用心し、もしもトラブルがあれば対策を練る。この一連の動作を円滑にさせるために必要なのが、ネガティブな感情です。
野生の熊に遭遇して、「あ〜熊さんだぁ〜、かわいい〜」と言って無防備に駆け寄るのがポジティブ。「これは危険だ。とにかく身動きしないようにして、熊の動きを監視しつつ退避できる方法を捜そう」という動作がネガティブ。
ポジティブな面だけで生きて行こうとすれば、どれだけのアクシデントやトラブルに見舞われることになるかはご理解いただけますよね。
今のは極端な一例になりますが、ネガティブな感情にもちゃんとした役割があるんだよ、という認識を持ってもらえたと思います。
その5.ネガティブなしで幸福はあり得ない
ここまでお話をしてきて、ネガティブには立派な役割があり、決して邪険にしてはいけないと思ってもらえたと思います。幸せを感じるためには、不幸がないとそれが実感できない仕組みがあるのを忘れないで下さいね。
部屋の中が温かくて居心地が良いと思えるのも、外が極寒の寒さで辛いからこそ感じられます。
人に冷たい態度を取られて悲しい気分になる。自分は人にこんな思いをさせないでおこうと気付くからこそ、人に優しくなれ、また人も自分にその優しさを返してくれる。
辛いや悲しい、不安な気持ちには必ず役割があり、それはつまり、幸せになるために必要な感情であり、危機回避や困難に打ち勝つための心境なんだと受け止めて下さいね。
ネガティブなしで幸せになることはあり得ません。
【まとめ】
ネガティブの意味を理解して、幸せを見つける5つのお話はいかがでしたか?
今が辛いのだから、このネガティブな感情を何とかしたいと思いますよね。でもそんな時にこそ、「辛くなんかない」とか「消えてしまえ」と考えないようにして下さいね。
「ああ、自分は今辛いんだな」「そりゃそうだ。こんな目に会っているんだから辛いに決まっている」と、まずはネガティブになっている自分を受け入れて、認めて許してあげることから始めましょう。
ネガティブになっている自分は、テンション的に落ち着いており、物事に集中して対処できる状態であると認識すべきですよ。ネガティブさを受け入れた時点で、ポジティブな方へ意識が少しずつ変化していきます。
辛いのは当たり前。生きるって相当大変なことなんですから。
みんな、頑張って生きていますものね。
ネガティブの意味を理解して、幸せを見つける5つのお話 まとめ
その1.ネガティブの意味とは?
その2.ネガティブな感情の種類とは
その3.ネガティブとポジティブは表裏一体
その4.ネガティブな感情を忌み嫌うべからず
その5.ネガティブなしで幸福はあり得ない