手相を占う上で重要な掌の線である頭脳線。頭脳線は「7大線」と呼ばれるうちのひとつでもあり、「知能線」と呼ばれることもあります。
頭脳線で占えるのはその人の頭のよさや物事の考え方、才能などが挙げられます。この記事では、そんな頭脳線が教えてくれる考え方の傾向をご紹介しましょう。
手相が教えてくれる考え方のくせ、頭脳線が教えてくれる5つのメッセージ
頭脳線でなにを占える?
頭脳線はその名のとおり、頭脳や知能など頭に関することを占う線です。親指と人差し指のあいだをスタート地点にし、手のひらを横断またはななめに横切って走っている線のことを指します。
その人の考え方の傾向や知識・才能などを主に表しているものです。
頭脳線(知能線)の状態は千差万別です。そのために一概に「これが良相」といい切れませんが、占うポイントなどをまずご紹介します。
1:頭脳線の長さ
(the picture above from your chinese astrology)
頭脳線が長い人は、一般的に「頭がよい」といわれているようです。頭脳労働などで「頭を活用する機会が多い」ため、結果的に頭がよくなるというのがその理由です。
ですが、それよりも他者に対する影響力や決断する際の速さを表わしているといわれます。
頭脳線は薬指の下あたりで終わるのが標準となるもの。そのため、
・頭脳線が薬指より長い…熟考タイプ
・標準の長さよりも極端に短い…考えるより先に行動するタイプ
とざっくり分けられるようです。
なお、頭脳線が標準より短い手相の持ち主は、いわゆる「ひらめき」に恵まれている人ともいえます。すぐれた直感力を持ち、物事の判断にはインスピレーションに頼るタイプです。
考え込むことは時間のムダと考えているフシがあり、どんなことでも即断する傾向にあります。判断力にすぐれ、抜群の行動力を持つために軽快なフットワークが特徴ともいえるでしょう。
逆に、頭脳線が小指の下まで達するほど長い人は先にも書いた通りの「熟考タイプ」。また、物事を時系列で考えることに長けていて、じっくりと考えてから結論を出す傾向にあります。
多面的な物事の見方も得意なため、軽々しい行動を起こして失敗することは少ないといえるでしょう。
2:頭脳線の太さ
一般的に、生命線や感情線など他の線と比べて頭脳線がきわだって太い人は、頭のよい人が多いといわれています。
線が太くてはっきりしているほど頭脳明晰といわれ、理解力に恵まれている傾向にあります。また、長時間の集中力を維持することができるのが大きな特徴。どんなことでも理論的に意味を理解することができるので、その結果を考えた理性的な判断を下せる優秀な人といえるでしょう。
逆に、細い頭脳線の持ち主は物事の考えの方向づけや強いメンタルを維持することが苦手な傾向にあります。現実ばなれした考え方をすることが多く、空想にふけるのが好きなタイプといわれます。
3:頭脳線の形状
頭脳線の状態がまっすぐかカーブを描くような形かで占うこともできます。
たとえば、
・まっすぐで直線的な頭脳線…理系の頭脳
・ゆるやかなカーブを描いている頭脳線…文系の頭脳
・極端な曲線を描いて下がっている頭脳線…芸術系の頭脳
とおおまかな見方ができるわけです。
よくある形状の手相では、頭脳線が水平に走っている場合はどんな考え方のクセを持っているのでしょうか。
このような手相の持ち主は、ひと言でいえば現実主義者。物事を合理的に考える傾向があり、目標達成のためにどうすれば効率的かなどを考え判断を下すタイプでしょう。
世渡りに長けている人が多く、すぐれた金銭感覚の持ち主でもあるので自分に不利となることは敏感に察知できる嗅覚を持っています。
ですがビジネスだけでなく人間関係でも損得勘定を考えるために、本当の意味で周りから慕われる人格を作る努力が要るかもしれません。
4:頭脳線の向き
頭脳線がどの方向を向いているかでも占うことができます。
一般的には、
・下に向いている…空想タイプ
・上を向いている…現実的
という見方ができるといわれています。
5:頭脳線の起点の状態
頭脳線は、生命線とスタートの位置が同じであり線が1センチから1.5センチほど重なってから分岐しているのが標準とされています。このような手相をしている人はいわゆる「常識的」であることが多いといわれます。
中には、それらの起点が離れている人や線の重なりが2センチ以上ある人もいます。具体的に離れている手相のパターンを見てみましょう。
・頭脳線と生命線との起点が離れている…マイペース
2つの線の始まる位置が離れている人は意思表示がはっきりしていて、物事に対する判断力に優れている人といえます。またその幅が大きくなるほど自分中心になる傾向もみられます。
恋愛に関しても直感で判断を下すことがあり、「この人だ」と感じたら結婚を即座に決断するタイプでもあるでしょう。
逆に、腐れ縁が続いたような相手とは結婚に至らないことが多いようです。
・生命線との重なりが長い…石橋を叩いて渡る以上の熟考型
頭脳線が生命線と重なりあう長さがある人は、じっくり考えて納得してから行動に移します。
そのため、物事を決める際にいつも迷ってしまい、結局決められずに人に任せるなどが多いでしょう。大胆さに欠け、どちらかといえば優柔不断タイプといえるでしょう。
ちなみに、恋愛で腐れ縁になる傾向にあるのもこの手相です。
・生命線との重なりが極端に多い…依存心が高い
しっかりと伸びている頭脳線の真ん中あたりから生命線が垂れているように見える手相の人は、常に誰かを当てにしているようなタイプ。
基本的に依存心や依頼心が強く、なかなか親離れができないなど自立心が乏しいという見方もできます。
恋愛に関しても相手の出方を伺ったり当てにしたりする傾向があるようです。結婚で相手を見つけようとする際には、お見合い向きといえるでしょう。
手相が教えてくれる考え方のくせ、頭脳線が教えてくれる5つのメッセージ まとめ
頭脳線にかぎらず、手相からは今現在のあなたの状況を把握するために適した占いといえます。
手相は自分の意識の持ちようで変化するものです。今の手相が表していることから、今後をどうしていきたいのか決めるのはあなた自身。一概に良相・凶相と決めつけて一喜一憂する必要はありません。
頭脳線が示す自分の考え方のクセが把握できたら、どのような自分にしていきたいのかまず考えてみましょう。すると手相も自然と変わってくることでしょう。