創世紀で起こった「現実創造における暴走」・・・それを修正するために2回に渡って派遣団が地球に送られましたが、その両方ともが地球の「死と輪廻転生」により記憶を失って本来の目的を忘れ、地球のエゴの波に飲み込まれてしまいました。しかし、私たちには本来の「自由な創造を求める」衝動があるとグスタフは言い切ります。そして、このままでも徐々に正常な状態に戻っていくと・・・今回はこの世界を正常な状態に戻すために私たちがどうするべきかをグスタフが教えてくれます。
この世界の今の状態は・・・?
正常化しつつあるが・・・
ヒロキ:繰り返しの質問になるかもしれないけど、今僕たちが生きている世界はどんな状態なんだろう?
グスタフ:「堅実に、失敗しないように」と言う思いが、本質を歪ませて無理やり進んでいる状態・・・と言えると思う。
ヒロキ:どういうこと?
グスタフ:なぜ「堅実に、失敗しないように」と思うのだろう?「失敗する」という強い思いが裏側にあるからなんだ。
グスタフ:例えば高いところ・・・ビルの屋上にいる。そこにずっといる限り「落ちる」ことなんてない。でもなぜ、高いところにいて「怖い」のか?「落ちる」と思っているからなんだ。
ヒロキ:つまり・・・強烈な思いには、その裏返しの観念があると・・・?
グスタフ:そう。だから、未来を案じて失敗しないように慎重に・・・慎重に・・・これを創意工夫でもって、楽しんでやるのであればいいけど、特にあなたたちの社会では「将来のリスク」に対してあまりにも目を向け過ぎている。
グスタフ:あなたもわかっていると思うけれど、あなたの今の思いが将来的に経験する事象を作っている。未来を案ずるあまり、未来に備え、その予防策を必要以上に講じている限り、本当の平安がくることはあり得ない。
グスタフ:なぜかあなたの社会では、まだ確定してもいない未来に対して必要以上に目を向け、それに対して対策を考え、必要以上に自分が恐れている不安な未来に注目し、結局現実化させているように見える。
グスタフ:たとえば、こう考えて欲しい。あなたは将来に向けて「自分の思い」というボールを投げる。そして、このボールはあなたが投げたそのままの形であなたのもとへいずれ返ってくる・・・ということは、あなたが「心配」というボールを投げるとそのままの形で返ってくる。こんな単純なことなんだ。
グスタフ:そもそもこの「心配」こそがすべての元凶と言ってもいい。本当にすべてだ。
グスタフ:なぜ、将来が不安になるのか・・・答えは単純だ。「今やっている目の前のことに集中していない」からだ。
グスタフ:なぜ、「今やっている目の前のことに集中できない」のか?この答えも単純だ。「今、やっていることが本当にやりたいことではない」からだ。
グスタフ:あなたの社会における問題のほとんどが、「自分がやりたいことをやっていない」ことが原因だと言える。これは間違いない。
グスタフ:なぜ「自分がやりたいことをやらない」のか?心配だからだよ。うまくいくかどうかわからない。
グスタフ:うまくいくかどうかわからないから、結局あきらめて周囲の人の意見に従い無難な道を選ぶ。でも、その決断の根本にあるのは「失敗するかもしれない」という思いなので、その思いを抱いたまま無難な道を選んでも自分の満足するような結果が来るなんてあり得ない。
グスタフ:悪くはない・・・でも、物足りない・・・でも、勇気もない・・・結局そのような状況を「大人になることだ」とか適当にでっち上げ、いつの間にか賢くなったかのように勘違いして、それを他の人間にも押し付ける。
グスタフ:1番の典型的な例は「子供に」だね。上から下へ・・・みんな同じことをやってるんだよ。家族であれ、国単位であれ・・・
グスタフ:何をもって「うまくいく、失敗する」と判断するのだろう・・・?消化不良なまま、とりあえず収入が安定する道を選ぶ・・・食い扶持を繋ぐ・・・その消化不良な気持ちのまま、とりあえず働いて明日の収入を心配する・・・それが「失敗ではない」と言えるのだろうか?
グスタフ:確かに、実際の経済状況も大切だろう。でも、あなたの世界の人たちは「明日食べることができるお金が手に入るかどうかわからない」というような状況はまだ全然来ていないのに、なぜかいつもそのような状況ばかりを心配しているように思える。
グスタフ:心配する・・・心配するからそれほど好きではないけど無難な道を選ぶ・・・そして、それを自分の子供を含む周囲の人にも押し付ける・・・押し付けられた人はそれを受け入れて心配になり、自分が本来選びたい道をあきらめる・・・このループが一番問題なんだよ。
グスタフ:みんなが自分のやりたい気持ちを削がれる。そして、その気持ちを内へ、内へと溜めていく・・・溜めていってどうなるのか・・・いつまでも溜め続けることはできないので、結局その思いの原因を他人へと転嫁して、他人に対して攻撃的になる。
グスタフ:なぜ、児童虐待に苦しむ子供たちがいるのか・・・それは、その親たちが「自分は無力であり、自分はやりたいことができていない」と感じているから。そして、それを「攻撃」という形で周囲の人間にぶつけるから。一番手軽なのが「子供」なんだよ。
グスタフ:ギャンブルに走る、お酒に走る・・・それは楽しそうに見えるが、逃げているだけ・・・。逃げているから、自分の手を煩わせるものは面倒くさい。攻撃の対象になる・・・。その対象はまた「子供」になる。
グスタフ:もちろん、そのような状況でも虐待に走らない人もいる。でも、たいていの虐待に走る人は、自分が子供の時に「大切にされた経験」に乏しい。だから、無意識に自分を大切にできない。そして、自分の分身である子供も大切にできない。
グスタフ:なぜ、他人を思い通りにしたいと思うのか・・・それは本当の意味で自分にフォーカスしていないから。いろんなことを達成したように思える人でも、本当の自分の思いを見ていない・・・
グスタフ:自分がその時にやりたいことをやり、自分にフォーカスしていれば、他人が何をしていても関係ない。なのに、なぜ他人が自分の意に反して動いているのを見ると、どうしても従わせないといけないと思うのか・・・その他人に、自分が本当にやりたいことを思いとどまらせてきた以前の他の人を無意識に重ねているからだよ。
グスタフ:やりたいことをあきらめさせられた・・・当初はまだ冷静に考えていたかもしれない・・・。でも、あきらめた結果として自分が選んだ道が、自分の期待通りでなければ、意識的にであれ、無意識であれ、あきらめさせた人を非難したくなる。
グスタフ:そして、そこから自分の人生がさらに期待通りに進まなくなると、周りの人が自分の人生を妨害しているように思える。たとえ、自分の子供であっても・・・いつの間にか、自分がやりたいことを思いとどまらせた人だけでなく、その後の人生で自分が出会う人も、そして自分の世界全体ですらも「敵」のように思える・・・
グスタフ:その原因は、自分の不安であっても、他人の不安であっても、その不安を元に決断したからなんだ。
ヒロキ:・・・。
グスタフ:他人のことが気になって気になってたまらない人ほど、自分が本当にやりたいことをやっていないと考えていい。自分がやりたいことをやっていれば、それがうまくいっているかどうかは「自分が決める」んだよ。だって、自分がやりたいことだから、自分が満足するかどうかなんだ。
グスタフ:でも、自分がやりたいことをやっていない人は、「自分が判断したこと」ではなく「他人に判断してもらって決めてもらったこと」をやっているんだ。だから、判断するのは自分ではない。だから、他人の目が気になるんだよ。
グスタフ:なぜ、「自慢したい」と思うのか・・・自分で自分を判断できないからだよ。自分がやりたいことをやって、自分で満足しているわけではない。他人に言われたことをやってきて、他人に自分の価値を決めてもらっているからなんだ。満足する権限が自分にないから。
ヒロキ:それはなんとなくわかるよ・・・
社会は変わるの・・・?
グスタフ:ただ・・・それも少しずつ変わりつつある。変えていく原動力は子供達だ。
グスタフ:不安の流れはずっと続くわけではない。どうせ輪廻転生によって、そのような不安を元に決断をしていたほとんど人たちのほとんどの記憶はリセットされる。
グスタフ:また生まれ出てきたら、なんでも面白がって興味を持ち、のめり込んでいく・・・この流れを続けることなんだ。
ヒロキ:それは僕もそう思う・・・
ヒロキ:でも、たとえ子供たちが変えていこうとしても、今の社会の仕組みは変わるんだろうか?
グスタフ:変わるよ。変わらないものなんてないよ笑
グスタフ:そもそもあなたの世界に「時間」がある理由は、あなたたちの意識が変わるにつれて、それと連動して「思考の結果」である周囲の環境も変わっていく・・・その変わっていく経過を表すのが「時間」なんだ。あなたたちの意識が変わらないことが前提であれば、そもそも時間なんて必要ない。
ヒロキ:いや、でも、今の社会があなたの言うように変わっていくのだろうか?たとえばこれは陰謀論っぽく聞こえるけど、一部の人たちが自分たちの利権を確保するために今の社会のシステムを変えることに抵抗するんじゃないだろうか?そして、そんな人たちの影響は今でもかなり大きいよ。
グスタフ:確かにそういった人たちの影響力は、今は大きいだろう。でも、忘れちゃあいけないのは、その人たちが永遠にあなたがいる地球に存在し続けるわけではないんだよ。
グスタフ:まず、地球には「死と輪廻転生」というシステムがある。
グスタフ:地球は本当に特殊な環境で、物理的な要素が強く、人と人、物と物の間の境界線が非常にはっきりしている。これは地球以外の星ではあまり見られない状態なんだ。
グスタフ:というのも、あなたもわかると思うけど、この宇宙のすべてのものは素粒子でできてるよね。みんな素粒子でできている。
グスタフ:人の体も、物も、空気も水も何もかも素粒子・・・いわば「素粒子のプール」の中にいるような物で、「みんなが素粒子」なのだから、むしろ「明確に境界線を引く」なんてことはできないんだよ。
グスタフ:たとえば、目の前に砂糖の山があって、その砂糖の山を「半分から右は砂糖であり、左は砂糖ではない」なんて言えないよね?笑 当たり前なんだよ。みんな「砂糖」なんだから。そんな感じなんだよ。
グスタフ:でも、地球という環境の中では、素粒子に反発力を付けて、お互いにはじき合うような形で「境界線」を作っているだけなんだ。本来ならばみんな砂糖なのに、「この反発しあっている表面に見える部分を境目にして、こちらは砂糖、向こうは砂糖じゃない」と無理やり種類分けをしている感じなんだよね。
グスタフ:これはかなり特殊な状態で、その地球上で不都合なく活動するためには、やはり自分にも反発し合う表面を備えた肉体が必要になる。いわば、地球上で必要とされている宇宙服を着ているような状態が、地球上での肉体なんだ。
グスタフ:ただ、これは地球上で生きている間の本当に特殊な状態なので、「死」を迎えると、そのような素粒子同士の反発はかなり弱くなる・・・
グスタフ:「肉体」という壁で自分の中に入ってこれなくしていた「周囲の環境」が一気に自分の中に押し寄せてくるような感じだ・・・それまで壁で入ってこないようにしていた水が、壁が決壊したことにより、一気に押し寄せてくる感じかな。
グスタフ:そうなると・・・「自分」と「周囲」という境界線がなくなる・・・なくなると、これまで隔てていて、入ってこれなくしていた分、周囲が一気に自分に押し寄せる。「時間」という要素もなくなり、全てがお構いなしに押し寄せる。
グスタフ:本来、地球という環境にいなければ、そういった押し寄せてくるもの全ては把握できているはずだった。でも、地球上で「自分は一人の人間である」という条件に自分を押し込めていたため、自分の肉体よりも外側の世界はかなり把握しにくかった。それが一気に見えるようになる。
グスタフ:ここで自分が生前やったことを全て、自分だけでなく他人の目も通して見ることになる。いや、経験することになる。これは地球という環境の中で自分の肉体が存在するために適用していた物理的な法則が無効にされたことによって自然に起こる現象なので、大抵は避けることはできない。
グスタフ:そして、そこでもう一つ大切なのが「全ては一つである」という根本的な原則だ・・・
グスタフ:生前自分が他人にやったこと・・・それはその他人の体を通して経験するととてつもなく辛いことがわかったりする・・・これはどんな人間でも抗うことはできない・・・だって、そんな他人だって元はと言えば自分だし、自分がやられたら辛いことなのは変わりがないから・・・
グスタフ:そんな経験をすると、誰だって「次は自分は同じことをしない」と心に決めることになるし、「あんなことをしてしまうなんて・・・絶対に埋め合わせをしないといけない」と考えるようになる。「自分だけを可愛がって・・・」なんてできないんだよ。だって、相手の人も自分なのだから・・・
グスタフ:地球以外のエリアでは、不用意に他の存在を傷つけようと思うものならば、その他の存在の苦しみは地球よりももっと速く自分に反映されやすい。だからわざわざそのような行為に及ぶ者はかなり少なくなってきている。
グスタフ:もちろん、他の存在を傷つけようとする者たちがいないとは言わないが、そういった者たちがいるところは決まって、地球のように周囲の物理的な要素が自分の周りにまるで霧のように取り巻いているところなんだ。要するに周囲の世界との一体感が少ないところなんだよね。
グスタフ:話が長くなってしまったが、そのような私利私欲のために大勢の人たちから搾取して、利権を確保しようとする者たちも、いずれ死を迎える。そして、自分の人生を振り返ってみると、やはり次の生では態度を改めざるを得ない。だからそういった「搾取する」側の人間たちもどんどん少なくなってきている。
グスタフ:これが「世界は良い方向へと向かっている」と僕が言っている理由なんだ。地球以外のエリアでは自分と周囲の環境との一体感が強いから、わざわざ自分の一部とも言える周囲に攻撃的な行為を行う人は少ない。自分を大切にしていれば自ずと周囲も自分を大切にしてくれるし、自分を大切にすることは周囲を大切にすることにもなる。
グスタフ:それに対して地球は特殊な環境だけど、先ほど話したように死後に自分の人生を多角的に経験することによって、結局は地球以外の環境と同じようにタイムラグはあっても自分に跳ね返ってくるようになる。そうなると、誰だって自分を守りたいから行動を改める・・・
グスタフ:創世紀での「現実創造における暴走」から始まった歪みもあるけれど、その歪みによってたとえ目の前の現実が嵐のように荒れているように思えても、自分を大切にする。スッと現実から距離を取り、自分をいたわり、自分の中に沈み込む・・・そうすればいつの間にか外の世界は凪(なぎ)になっている。
グスタフ:全ての始まりは自分の中から・・・僕たち一人一人が本当の意味で自分を大切にすることによって、自然に世界は正常化していくんだよ。
ヒロキ:なるほど・・・
今回はここまで・・・次回は「これからの社会を動かす原動力」についてグスタフに話を聞いていきます。
この記事は グスタフの黙示録・第12章 〜私たちの手で世界を正常化するために〜 です
次の記事は グスタフの黙示録・第13章 〜これからの未来と女性&本当のモチベーション〜 です
この記事の前の記事は グスタフの黙示録・第11章 〜未来を受け入れる前に知るべきこと〜 です。