「引き寄せの法則」・・・、数年前から流行りだしたこの言葉は、今やかなりポピュラーな言葉になりました。
世間一般の認識では「自分が欲しいものをリクエストすると目の前にいずれ必ず現れるという法則」となるでしょうが、実際のところは「類友の法則」であり、その時に抱いた思考のエッセンスに近いものはなんでも引き寄せてしまいます。
しかし、これほどまでにポピュラーになったこの法則も、実際のところ本当に信じきって使うことができている人は未だわずか・・・ほとんどの人が数回は成功したものの「う〜ん、でもやっぱりまだ確信はできない」という状態ではないでしょうか・・・?
今回は「引き寄せの法則」を科学的に検証し、あなたが「引き寄せの法則」を確信し、使いこなせるところまでガイドしましょう。
引き寄せの法則は本当?その効果を実証する5つの事実
【引き寄せの法則を信じる前の大前提】
まず・・・第一前提としてあなたが絶対に認めなければいけないこと・・・それは「自分の目の前の世界は全て自分が作り出している」という事実です。
これはスピリチュアル的なスローガンのようなものとして、またはことわざのごとく「身から出たサビなんだから、全て自分が作り出したものと考えなさい」というような抽象的なものではありません。
あなたの目の前にあるものは、人であろうがモノであろうが全てあなたが作り出しているのです。
あなたは生まれてくる前に、あらかじめご両親を、そしてその環境を思考によって設定しています。
最初にこの世界を創造した神は、箱庭のように色々な時代、世界を設定しました。そこに何百億でも足りないような自分の分身を送り出し、それが端末として色々な経験をし、その経験がフィードバックされるようなシステムを作りだしました。
分身だからといって神のしもべなどではありません。文字どおり神がそのまま増えたのです。
神と変わらぬ創造能力を持つ、それがあなたなのです。
その目的は「経験」、この世界をどのようにでも作り出せる神は「経験」という深みが欲しいと思いました。
なんでも思考で実現できる神にとって、その思考で実現した世界から得ることができる経験こそが唯一新鮮で新しいものです。
その経験の新鮮さを感じようと思えば、あなたには自分の世界を作りだす能力があるということ、あなたが生まれてきた環境は元はと言えばあなたが設定したものだということ・・・そんな情報はマイナスになってしまいます。
なので、あなたはこの3次元の世界に足を踏み入れる前にそういった情報は置いてくることを選んだのです。
特に地球は3次元の「物質的」な密度が非常に高い場所です。この物質的な密度は「制限」につながります。3次元よりも上の次元の世界では、思考が即実現します。3次元的な「もの」と「もの」を隔てる境界線がないので、制限はかなり少なくなります。
でも、この3次元は物質優位の世界で制限が多くて身動きが取りにくい世界。なんでも思考で実現できる神にとっては、単に100メータートラックを全力疾走することに比べてハードルなどの障害物がある方が面白く、のめり込んでしまいました。
ただ、物理的な制限が多いというだけで「思考が実現する」世界であることは変わりありません。物理的な制限が目立つので、思い描いたことが実現するのに時間がかかるように見えます。
そう、「時間がかかるように見える」だけなのです!
引き寄せの法則では思い描いたことが実現するまでは、その実現を信じて待つことが大切だと言われています。
でも、たとえばあなたがあるところで「2222」というゾロ目数字を見た。「あ! ゾロ目だ」という印象を抱いた後、その数分後にはまたそのゾロ目数字を見たりしていないでしょうか?
そのようなゾロ目数字は印象としては非常に小さく、しかも「どれくらい時間がかかるだろうか」とは考えないのですぐにまた現れます。そう、あなたが物理的な制限が目立っていることに惑わされて、勝手に「ああ、少し時間がかかるだろうな」と無意識に決めているだけなのです。
この3次元の世界では、実現するのに時間がかかるのではなくて、物質的な制限に我々が惑わされてしまい、今までの経験から「ちょっと時間がかかるだろうな」と勝手に決めているのです。
高次元の世界ではすぐに実現しますから「待つ」ということを知りません。でも、この物質優位の世界では見た目の物質的な制限に惑わされて「待つ」という行為が当たり前になっています。
宇宙にお願い事をした、さて、いつくるのだろうか・・・と思う。この「いつくるのだろうか」という思いそのものが既に「待つ」という行為です。なぜなら、目の前にないと思っているから「いつくるのだろうか」と思うのです。
お願い事をした、そして「世界は変わったかな・・・?」と周りを見回す。これも「待つ」という行為です。「世界は変わったかな」と確認するということは「まだ変わったかどうか確信が持てないから確認する」ということです。前提は「まだ叶っていない」なのです。
目の前の圧倒的な物理的な制限に惑わされて、意識がまだ変わったことを実感できないから「確かめたい」のです。
この世界のもの全てを構成している非常に小さい粒子の世界を探求する量子物理学では、その小さな単位である「粒子」が、人によって観測されている時と観測されていない時とでは状態が変わるとわかっています。
万物を構成している一番小さな単位である「素粒子」というものは、人間によって観測されると「物」として姿を表しますが、観測されない状態ではどこに存在するのかもわからない「波動」の状態であるとわかったのです。
要するに見る人がいる時といないときで「ある」「ない」という状態が変わってしまうのです。これは厳密な実験によって数え切れないほど確認されている事実です。
我々のマクロの日常世界ではなんともおかしな話であり、目で見ることができないような非常に小さなミクロの世界の話だと言われれば「まあ、そういうこともあるだろう」と納得できますが、これが我々が生きているマクロの世界でもそうである可能性が出てきました。
2016年の11月に我が国のNTTという企業の調査チームが「この世のモノは見るまで存在しない“非実在性”は巨視的(我々が生活しているマクロて的)世界にも当てはまる」という見解を発表したのです。
我々が見るまではそのものは存在が確定しない・・・これは非常に小さなミクロの世界では証明することが既にできていました。しかし、我々マクロの世界でこれを証明しようとすると非常に高い精度で測定する必要があり、困難だったのです。
ところが、NTTとアメリカのイリノイ大学がこの測定に成功し、我々のマクロの世界でも「この世界のモノは、我々が見る見ないに関わらずずっと存在するものである」という”実在性”にほころびがあることがわかったのです。
この実験に関しては、いろいろな知識人から「この実験で実在性を破ったからといって、空の天体である月などが観測するまで存在しないなどということはありえない」という意見も出ています。
月の位置や動く速度が確定していないだけで、それは様々な可能性が重なり合っていると主張しているわけですが、モノの位置が確定していない時点でそのモノの存在が曖昧になってしまうとは思いませんか?
月のような大きな天体すら、我々の観測次第によってどこにあるのかわからなくなってしまう・・・私たちの目の前にある世界は絶対的な事実ではありません。
この世の中は壮大なホログラフィーです。あなたは自分が信じる世界を見ています。
もちろん、あなたが疑ったからといってこの世の中はすぐに崩壊したりしません。あなたが脚の下にある地面の存在を疑ったからといって、あなたが宙に浮いた状態になるわけはないのです。
そういったあなたの環境の基本的な大前提になるものは、あなたの潜在意識のさらに下の「集合無意識」において変更が難しい条件としてプログラミングされています。
でも、これですら「変更が難しい」というだけです。この世の全ては思考から作られています。
例えばあなたが赤い車を見て「あ、綺麗な赤」という印象を受けた・・・そして数分後に全く同じ色の全く同じタイプの違う車を見た・・・
1回や2回の偶然ならば理解できますが、それが何回も続くとあなたはどこまで「偶然の一致」として無視できるでしょうか?
あるとき、時計に目をやると「22時22分」だった。それからしばらくして「2222」のナンバープレートをつけた車を見た。そしてさらに、信号で止まった時にビルの屋上にある看板に目をやると電話番号が「2222」と書いてある・・・
1回だけにしても出来過ぎた偶然ですが、これが何度も何度も続くのです。そしてそんな経験をした人たちがたくさん出てきています。
非常によく出来た我々3次元のホログラフィーの世界は徐々にほころびを見せてきています。あの進化論ですら論破されつつあります。
そして、そのほころびのターニングポイントが「引き寄せの法則」でした。
我々は自分が見ている世界を自分で作り出しています。何かに注意を向けると、それは再び我々の前に現れます。
「引き寄せ」というよりも、自分が注意を注いだものを作り上げているのです。
荒唐無稽な考え方であり、完全に信じきるには時間がかかるかもしれません。一番の方法はあなたが実践してみることです。
何かを引き寄せようとしたからといって、あなたに損はありません。ただ、そういった荒唐無稽な考え方を信じることができるかどうか・・・
あなたのプライドにも近い固定観念というブロックを少しずつでもはずしていくことができるかどうか・・・というだけです。
引き寄せの法則を実践している人はたくさんいるのです。それだけたくさんの前例がありながらも「それでもな〜」というのは、もはやあなたの「信じない」という選択です。
では、「引き寄せの法則」によって夢を実現した、有名人の体験談をご紹介します。
①プロボクサー金メダリスト:村田諒太
「金メダルが取れました、ありがとうございます」という言葉を、奥さんが冷蔵庫に張り出していたのは、金メダル獲得後の有名なエピソードとですが、実はそれより先に村田選手が毎日ノートに書いていた言葉だったのです。セルフコンディショニングと言われるメンタルコントロールを目的とするもので、未来日記として書くと、それが潜在意識に植え付けられていくのです。
ロンドン五輪の決勝前日には、ノートにこんな未来日記を綴っていました。
「決勝戦。判定で勝った。最後まで試合をあきらめなかった。念願の金メダルを取った。これも周りの人たちのサポートと、家族のお陰だ。感謝の気持ちを忘れずにいたいと思う。佳子! 佳子! いつもありがとう!」(佳子:奥さんの名前)
また、その未来日記には、人生の目標とスポーツの目標に分けて、夢のような目標、最低限の目標、50年後の目標、30年後の目標、10年後、5年後、3年後、2年後、1年後……今年、半年、今月、今週、今日、今の目標を順番に書き連ねてあったのです。
「スポーツ心理学の本に書いてあったんですよ。夢から逆算して今何が必要かということを書き出していく手法で、モチベーションを高める方法のひとつらしいんです。実現のためには、今日やるべき目標をハッキリさせないと、モチベーションを保てないでしょう」
村田さんは、その表を作った理由をそう説明しています。
②サッカー日本代表:本田圭佑
小学校六年生の卒業文で、「僕は大人になったら、世界一のサッカー選手になりたい、というよりなる」と書いてます。この「なりたいというより、なる」という断定は、引き寄せの法則で必須の「思考の舵」をブレさせない効果的な言葉遣いです。
また、「セリエAに入団して年収40億を稼ぎ、背番号10番でプーマと契約する」と具体的に書いています。これは、子供の頃から、自分の望む未来にリアリティを持っていた事がうかがえます。
③プロ野球選手:イチロー
小学校の卒業文集に「プロ野球選手になる」と宣言しています。「そのためには中学、高校と全国大会に出て活躍しなければなりません。」「一週間で友達と遊べる時間は5~6時間です。そんなに練習をやっているのだから、必ずプロ野球選手になれると思います。」と、叶う夢を書き綴っています。
また、プロ野球選手になったときは、「中日ドラゴンズか、西武ライオンズにドラフト入団で契約金は一億円以上が目標です」とも書かれています。
④プロゴルファー:石川遼
小学校の卒業文集に、「二年後の中学二年生で日本アマチュア選手権出場」「三年後の中学三年生で日本アマチュア選手権ベスト8」「四年度の高校一年生で日本アマ優勝、プロのトーナメントでも勝つ」「六年後の高校三年生、日本で一番大きいトーナメント、日本オープン優勝」と書き綴っています。
⑤歌手:松田聖子
鏡の前で「私は可愛い」と毎日習慣のように言っていたようです。これも、自分で意識を向けたものが、現実として現れる好例ですね。
「引き寄せの法則」によって、夢を実現した有名人たちは「思考をコントロール」することが、人よりも上手だったことが体験談から伺えます。彼らは知らず知らずのうちに実践していたのです。
引き寄せの法則は確実に存在します。あなたは依然として目の前の世界が現実であり、それが厳然とした動かし難い事実なのだと主張するかもしれませんが、これだけ実践して成功した前例がたくさんあるのです。有名人でなければ数え切れないほどたくさんいます。
そして、科学によって目の前の世界の絶対性にもほころびが見えてきています。
試しにこれから数週間、ゾロ目数字に気を配ってください。ゾロ目数字を目にしたらそれを「見た」と記憶しておいてそこから忘れてください。「出てこないか、出てこないか」と待つことは「今はまだ見ていません」という意思表示になります。
忘れてしばらく過ごしていると、ふとした時に目の前に現れるのです。
その数字たちは、誰かがあなたの目にした数字を覚えておいてくれていて、あなたの行く先で用意して待っていてくれていたのでしょうか?そんなことができるわけないですよね。
そして、そういったことが何回も繰り返されると、いよいよこの世界の絶対性のほころびは顕著になってきます。
それでもあなたは信じませんか?引き寄せという便利な法則がある。それを信じて使ったところで自分にはなんの損もない。
それでもあなたは「そんなの信じるなんてバカみたい」とプライドで却下しますか?
結局のところ、こんな記事にたどり着いたあなたは引き寄せの法則に興味があるのです。でも、その信ぴょう性が疑わしい・・・だから納得できるような証拠が欲しい。十分に証拠が出てきたら信じてやると思っています。
でも、順序が逆なのです。この世の中はあなたが信じている世界なのです。「引き寄せの法則なんて存在しない」と思っていたらあなたは引き寄せの法則の恩恵に預かることはできません。
でも、実は引き寄せの法則はそれでもあなたに働いています。あなたは気づかないうちにせっせと自分が信じている世界を周りに作っています。でも、引き寄せの法則を使って自分の作りたい世界を作ることができるなんて考えていない。
むしろ否定的な目で疑っている・・・だから信じたふりをして様子を見てみる・・・「本当にそんなものがあるなら実現してみろ」
でも、それは疑っているから確かめたいのであり、あなた自分が望んだことが引き寄せの法則によって実現できるとはこれっぽっちも思っていないのです。
目の前を見て「ほ〜ら見ろ、来ないじゃないか。来るわけがない」これはあなたの夢が実現して「やった!!」と歓喜する結果につながる態度でしょうか?
むしろ否定的な目で見て、後になって「ほ〜ら見ろ!! 信じるだけバカだ!」というシーンの方が浮かんできませんか?
信じるとは、まるで「通販で商品を頼んで後は配達だけを待つ」ような状態です。お金を払っているんだから来ないわけがないのです。
しかもしっかりとした一流企業のネット通販でよっぽどのことがない限り未配達などのトラブルが起きない状態で頼んでいるようなものです。
そんな時でも「クレジットカードでちゃんと決済したけど、私はこないと思うよ。後になってみればわかるよ」とか思うでしょうか?
引き寄せの法則は本当?その効果を実証する5つの事実 まとめ
結局のところ、引き寄せの法則は存在します。単にあなたが信じるか信じないかなのです。
でも、大丈夫。この記事であなたの心には少しずつ「ああ、そういう世界もあるかもね」という意識が埋め込まれています。
人間の心の中で意識しているものは少しずつ広がっていきます。
いつかあなたの心の中からあなたを縛る固定観念が外れ、自由に引き寄せの法則を使いこなせるようになっているでしょう。