人は自我が芽生えるのが、生まれて6ヵ月頃です。つまり、6ヵ月以前の赤ちゃんはみんな無我の状態と言うわけですね。
自我の反対語は、無我になります。では、自我が芽生えるとはどう言う状態の事でしょう。自分と言うものを認識する事が自我の第一歩になります。
幸せになるために・・・自我(エゴ)を超える7つのアプローチ
【自我の芽生え】
人間は6ヵ月頃になると、自分という存在を認識し始めます。それまでの赤ちゃんには、自己がないので、自分を誰かと比べたり、判断したりしません。人の目を気にしないと言う事です。
しかし、自我が芽生えると、人見知りと言う行動が始まります。お母さん以外の人に抱っこされると泣き出したりしますよね。
ここで自分とお母さんの繋がりを認識します。「お母さんは自分を守ってくれる存在なので安心だけど、他の人は分からないから怖い」という感じです。
自己防衛本能から、知らない人や信頼出来ない人に対しては泣いたりするのです。
【自我の確立】
やがて自我が確立すると、人の目を気にするようになり、人と比べたり、批判したり、共感したりと、自分中心にして思考をするようになります。
自分を良く見て欲しい、自分を愛して欲しいなど、欲が出てきます。それをコントロール出来る人は良いですが、出来ない人は『自我がつよい』『自己中心的だ』と非難されたりします。
しかし、コントロールできる人であれ、できない人であれ、欲は同様に存在します。単にコントロール出来るか出来ないかの差なのです。
【自我と言うカルマ】
無我から自我が芽生え、確立したらまた無我に戻ろうとする人間。この仕組みは何なのでしょうか。この世に生まれてくる魂は全て自我と言うカルマを背負って生まれてきます。
無の状態で生まれても、そこに前世から引き継いだ自分の考え、環境などが反映され、周りの環境へと映し出されます。
このカルマを解消するには、無我になる必要があります。
人間が自我を発達させて身につけた固定観念は、本来は自分の考えではありません。でも、まるでその固定観念を「自分自身である」かのように錯覚しています。
このような様々な固定観念、感情を「実は自分が勝手に抱いた妄想であり、これは事実ではない」と無力化していけば、徐々に無我に、つまり自分の本当に自然な状態へと戻ることができます。
でも、生きていくうちに色々な観念を身につけていくと、それが複雑に絡み合い、なかなか意識的な努力をしても解消できなくなります。
そして、それがどうしようもなくなると・・・強制リセット・・・という選択肢もあります。人によっては死を選ぶ人もいるでしょうし、強烈なショックを伴うことを経験する人もいるでしょう。
しかし、死んで生まれ変わることによって、自分の状態はゼロにはなりますが、持っていた観念が完全になくなるわけではありません。そのような観念は自分が気づいて無力化するまでなくならないのです。
私たちの意識はこの世界そのものなので、死によって自分の存在が完全になくなることはありません。ただ、単なる意識上の強制リセットなのです。
自分が持っている観念が消えるわけではないのです。
ただ、自分の状態を一時的にゼロにすることによって、そういった観念に取り組みやすくなる・・・それだけです。
人間は色々なことを経験し、色々なことを身につけますが、本質は無我であり、自分の幸せを追求するようになっています。でも、この三次元の世界で身につけた色々な観念がその幸せをブロックしているので、その身につけた観念を解消する方へと自然に向かうのです。
つまり、無我の状態から自分の自我を学び、そして無我へと戻る・・・これがカルマの消化になるのです。
闇を知らなければ光がわからないのと同じ理由です。
【自我を超えるためにやる事】
では、自我から無我になるためには、どんな事をすれば良いのでしょうか。まずは、自我を経験し、学ぶ所から始まります。
⑴ 自我を学ぶと無我になりたくなる。
人には欲があります。その欲がこの三次元の世界でたくさんの経験をさせてくれますが、だんだんと欲を捨てたくなる境地になります。
本来の我々はこの世界そのものであり、制限などありません。でも、この三次元の世界は物理的な影響が強く見える制限の世界。そこから「ああ、手に入らないから手に入れたい」という欲が生まれます。
そして、そこから、「本来の自分を何を手に入れてもいい」という自然の状態へと戻るのです。
瞑想や内観をすれば気づく人もいるかもしれませんが、なぜ苦しいのか・・・それは欲があるから。欲があるということは「自分には手に入らないものがある」と認めていることです。
無欲になれば、それが楽になる事に気づいた時、欲を捨て去ろうとします。
しかし、これをする事がほとんどの人には難しいのです。自分には手に入っていなくても、実は手に入っているのだと認めることが難しいからです。
⑵ 自己を捨てる
あなたがいま、「この世界に生きているちっぽけな人間だ」と考えている自分があると、あなたはどこまで行っても個々の人間でしかありません。自分と誰かでしかなく、自分も他人も同じと言う感覚になりません。
あなたはこの世界全体と同じ存在です。そして、周りの人は全てあなたの内面のいずれかの部分を反映したコピーでしかないのです。
あなたが出会うどんな人であれ、みんなあなたの内面を投影したものです。
でも、あなたは自分の目の前の世界の強烈な「3次元」の説得力に圧倒され、その人たちが別人にしか見えない。
元々は、自分は存在しないワンネスの世界です。宇宙も地球も花も鳥もみんな繋がっている存在だという概念を持つ必要があります。
自分を忘れてみて一旦「判断する」という行為を保留して、行動してみましょう。そこから始めるといつかその感覚がわかります。
⑶ 瞑想をする
瞑想はあなたの本当の状態を感じることができる最適の手段です。
瞑想をする事で、無心になる、つまりあなたのエゴが色々と判断しようとするのをリセットして、本来のあなたを感じることができます。そしてそれによって自我が弱まっていきます。
本当の自分が認識できれば、要らないものと必要なものがわかるようになり、無駄なものを手放していく事も怖くなくなります。不安や恐怖も手放して良い感情なのです。
⑷ 許す
人を敵視して、遠ざけることはワンネスを一番遠ざける行為です。
周りの人はみんな自分自身です。なので、あなたがなんらかの被害を受けたとしても、それはあなたの内面の何かがあなたに対して行った行為と同じなのです。
でも、あなたには全くの別人にしか見えない。
でも、冷静にこの世の中を観て、気づきが増えてくると、この世の中に起こることがまるで鏡のように自分に迫ってくるのが実感できるようになります。
「許そう、許そう」と頭で考えていてもなかなか許せるものではありません。でも、あなたが「みんな・・・ひょっとしたら自分と同じなんだ」と気づくだけでも、その気づきはだんだんと大きくなり、この世の中の鏡の仕組みが実感できるようになります。
わかるよりも経験すること・・・それが大切なのです。、
⑸ 家族を愛する事から始めよう
あなたの内面を一番強烈な形で反映しているのが、あなたの家族です。
許せないこともある、我慢できないこともある・・・それはみんな自分の一番強烈な部分なのです。
大きな愛で身近な人から愛することからスタートしますが、それがなかなかできないこともあります。
その場合・・・単に「これは私の強烈な部分の繁栄である」と認めてください。それであなたが家族から逃げることによって追いかけてくるような状況は無力化されます。
あなたが認めずに逃げる、抵抗するから追いかけてくる・・・悪化するのです。
そして、あなたは自分の幸せに集中するのです。家族はあなたの内面の本当に深い部分の反映です。あなたが幸せになると、あなたに一番近い位置にいる家族からその幸せが広がっていきます。
家族を助けよう、更生させようとするのではなく、まずあなたが幸せになるのです。
⑹ 愛を込める
あなたの思考は間違いなく100%、あなたの世界に反映されます。それはなぜだと思いますか?
元々のあなたであるこの世界の創造主、つまり「神」が、あなたが望む状態を漏らすことがなく造ることができるようにと、小さなあなたに与えた能力だからです。
それこそが神があなたに与えた愛なのです。
そして、あなたは思うだけで、この世界を創造しています。つまり「想像」して、「創造」しているのです。
この原動力も「愛」なのです。あなたは好きなものに全注意を向けるはずです。それが「愛」なのです。そして、それを引き寄せます。
でも、あなたは目の前の世界、三次元の物理的な説得力が圧倒的な世界に翻弄され、自分の決断をまずは周りの環境ありきと勘違いしています。
だから、ついつい嫌なものにまで注意を向けてしまう・・・
でも、本当は違うのです。世界はあなたから始まります。
この世界はあなたが幸せを目指すゲームです。でも周りの世界の説得力に翻弄され、要らない観念をどんどん身につけていくと、ゲームオーバー、仕切り直し、もう一度状態をゼロに戻してのトライです。
でも、それまでのプレイデーターは受け継がれます。
あなたの自我を解消し、もう一度本来の無我に戻り、この世界を楽しむという本来の目標を達成するには・・・
あなたは愛を感じることです。
愛がこの世界を動かします。
⑺ 気をつける格言
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから
-マザー テレサ-
幸せになるために・・・自我(エゴ)を超える7つのアプローチ まとめ
① 自我の芽生え
② 自己を捨てる
③ 瞑想をする
④ 許す
⑤ 家族を愛する事から始めよう
⑥ 愛を込める
⑦ 気をつける格言