「瞑想」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?ヨガの師範代やお坊さんになるための修行のように捉えている人もいるかもしれませんが、そんなに難しいことではなく、やり方のポイントさえをうまく押さえれば、私たちにもできるものです。
そして瞑想の効果はあなたが思っているよりも大きくて、素晴らしいのです。人生を大きく変えてしまう可能性すら秘めています。
今回はあなたの人生を大きく左右する潜在意識を健全化する瞑想方法をご紹介します。
潜在意識を健全化する正しい瞑想7つのポイント
瞑想の最大の魅力は、なんといっても無意識の世界である「潜在意識」に働きかけることができることです。私たちが意識している自分よりもはるかに大きくて自分の隅々まで操作している意識、それが潜在意識です。
潜在意識は、人の意識の90%以上を占めますが、私たちが認識しているよりもはるかに奥深い部分であり、普段私たちが「意識」として捉えているのは、その潜在意識の上、表層部のほんの10%に満たない部分です。
だからこそ、自分の意思で自分の心と体を自由に操作することができないのです。自分の行動を本当に制御しているのは私たちが「意識」だと思っている表層意識ではなく、そのはるかに奥深くにある潜在意識だからです。
自分では「こんなことをしたい!」と思っている。でも、それは表層部のたった10%の意識が思っていることであり、それをはるかに上回る大きさをもつ潜在意識がもし拒否していたら・・・やりたいことも叶えられなかったりするのですね。
このような状態はなかなか打開できません。表層部分10%の意識は、その9倍もある潜在意識に対してあまりにも無力であり、しかも潜在意識の存在を我々は感じることができません。どこにあるのかがわからないのです。
さらに表層意識上では「なんとかして叶えてやる!」と思っていたとしても、その行動は実は潜在意識によって無意識に導かれている可能性もあり、いまいち効果が上がらなかったりします。
その潜在意識も元々は過去の経験においてあなたが抱いた印象、感情、考えなどが溜まったもの・・・普段は奥深くに隠れていますが、突然表層意識に昇ってきて、あなたに恐怖を蘇らせたり、消極的な行動をするように持って行こうとします。
時にはあなたの「ものの見方」自体が色眼鏡のように潜在意識の影響を受けていて、それが当然だと思っているケースもあるでしょう。
では、このまま潜在意識のいいなりになっているしかないのでしょうか・・・?いえ、潜在意識を元のあなたが生まれた時のような健全な状態へ戻すことはできます。それが瞑想なのです。
人間は目の前に見ている世界を自分で作っています。目の前にあるもの、人はみんなあなたの思考の影響を受けています。これは最先端科学である量子物理学でも証明されてきています。いささか宗教めいた考えですが、「科学は突き詰めていけばなんでも宗教になってしまう」と主張する物理学者もいます。
潜在意識が健全な状態の人間は、先入観なく物事を見て考え、さらに自分が求めているものに素直に向かい合うことができるため、目の前の世界を非常に健全に、そしてスムーズに作っていきます。
ところが過去にトラウマになってしまうような、ちょっとしたアクシデントがあった場合、意図せずしてその強烈な印象は潜在意識に刻み込まれてしまい、それがあなたの望む世界を創り上げるのを邪魔します。
ただ、そういった意識はあなたが否定し、見ないようにしているので、溜まり込んでしまっていて、それが浮上してきているのです。
なので、それを浮き上がらせ、流れていくままにしておけば、そのうち潜在意識は健全化します。今まで底に沈殿していた泥水を見るのが嫌で、蓋をしていて、その匂いがさらなる泥水を引き寄せいっぱいいっぱいになっていたものが、瞑想で思考をクリーン化して真水を注ぎ込むことによって、泥水を流し出すようなイメージです。
もちろん、泥水を流し出す時はその泥水が浮かび上がってきますので、それを見ることになるのですが、それは流せばいいだけです。
非常に単純なのです。
それでは、潜在意識を健全化する瞑想をご紹介します。
その1.瞑想とは、なにをすること?
瞑想とは、心をリラックスさせて、あれこれと考えるのをやめることを言います。そうして、意識を自分自身の内側に向けることにより、体が感じていること、心が感じていることを受け取ることが出来るようになる。
つまりは潜在意識へアクセスすることが可能になるというわけなんですね。
瞑想ができるようになるためには、自分に適したポイントを見つけることがもっとも早道だといいます。多くの人が瞑想をするためにしていること、そして瞑想をして潜在意識へ問いかけることに成功するためのポイントなどを、ご紹介していきます。
その2.瞑想をする場所は落ち着ける空間で
人は、少しの視覚的要素、嗅覚、聴覚など、五感に感じる刺激により、つい雑念が湧いてしまうものですよね。瞑想に雑念は大敵ですから、なるべく邪魔をさせないようにしなければなりません。そのためには、自分が落ち着ける場所を作ることが大切です。
カレンダーや時計が見えない、冷蔵庫やお菓子の袋などが見えない、目がチカチカするような原色の色合いを避けた色調の部屋を選ぶなど、なるべく精神を乱さない空間を作るようにしましょう。
あなたが落ち着ける場所、というのがポイントです。雑念を呼び起こしそうな物を見えなくするだけでもずいぶん効果が上がりますよ。
その3.聴覚への刺激にはヒーリングBGMを利用する
音楽の力は偉大です。潜在意識へアクセスするための雰囲気作りに音楽はとても効果がありますので、ぜひ利用するようにしてみてください。自分の好きな音楽というよりは、環境BGMやヒーリングミュージックなどの潜在意識に集中できるような音楽を選ぶようにしましょう。
好きなアーティストの曲だと、つい雑念が湧きやすくなりますよね。
その4.意識を体内の音へ集中させる
自分の意識を自分の体内へ集中させます。これをするために効果的なのが「深呼吸」です。大きく息を吸い、いったん止めてゆっくり吐き出しましょう。
何度か繰り返し、呼吸をすることに意識を向け、気持ちが落ち着いてきたら体内の音に耳の神経を集中させましょう。これが潜在意識へ語り掛けるスタートになります。
その5.姿勢は自由。リラックスできる体勢で
あぐらを組んで座るのもいいし、仰向けに寝転ぶスタイルでもいいです。つい、瞑想をしているとリラックスしすぎて眠ってしまうケースもありますが、それはそれで大丈夫です。
瞑想からの睡眠はとてもリラックスできて体調も良くなることが多いです。慣れてくると、眠る一歩前の状態を維持できるようになります。これが瞑想できている感覚であるため、眠ってしまっても失敗と考えなくてもいいですね。
その6.色んなイメージや雑念が湧いてきてもスルーする
だんだんとリラックスできてきて、体の力が抜けて緊張やこわばりを感じることが少なくなってきても、まだ雑念が湧いてきたリ、なんとなく思考をしてしまうこともありますが、頑なに「無」を意識する必要はありません。
「あぁ、私は今、このように考えているんだな」とか、「少し肩や腰にコリがあるようだ」などと、漠然と感じていることをそのまま受け取るように、意識の中を自分が探索しているような気分でいましょう。
「思考を手放す」ことができている状態こそが、瞑想が成功している瞬間ということになります。
その7.瞑想をすることで潜在意識を感じる
定期的に、瞑想をする時間を生活リズムの中に取り入れましょう。普段の生活では、自分が操作できる「顕在意識」のみを強く意識しすぎてしまうため、バランスが悪い状態が続いていることが多いです。
心が疲れたと思う前に、クールダウンや心の整理をするつもりで瞑想する時間を作るようにしましょう。そうして潜在意識を強く認識できるようになると、心のバランスがよくなり、潜在意識自体が健全化することができます。
瞑想することは、潜在意識のクリーンアップをするようなものと同じです。いらない感情や思考は削除、必要な記憶は整理してメモリーする作業が、瞑想をすることで効率良くはかどり、無意識の世界にあるあなた自身のためになる「答え」も、導きやすくなるでしょう。
【まとめ】
私たちが手軽にできる潜在意識へのアクセス方法、「瞑想」を上手にするポイントはおわかりいただけたでしょうか?私たちの心と体は、顕在意識と潜在意識のバランスによって、うまく作動できるようになります。たまに、リフレッシュしてあげることで、潜在意識を健全な状態に戻してあげましょう。
上手く瞑想ができるようになると、自分の心の整理をするだけでなく、自分の思い通りの幸せを手にいれることができる可能性も高まります。そうなるように、瞑想で自分自身を幸せに近づけていきましょう。
潜在意識を健全化する正しい瞑想7つのポイント
その1.瞑想とは、なにをすること?
その2.瞑想をする場所は落ち着ける空間で
その3.聴覚への刺激にはヒーリングBGMを利用する
その4.意識を体内の音へ集中させる
その5.姿勢は自由。リラックスできる体勢で
その6.色んなイメージや雑念が湧いてきてもスルーする
その7.瞑想をすることで潜在意識を感じる