瞑想というと修行される人だけがするもの、という取っつきにくいイメージや難しそうなイメージがありませんか?瞑想の種類もさることながら、瞑想の目的も様々。
瞑想は宗教や信仰という形式に縛られず、「幸福感を得られる」1つの方法です。あなたが幸せだと実感することが幸せです。幸せは定義することはできないため、あなたの心がそう思うことが肝心ですね。
瞑想はあなたが実感する感情の「精密さの状態」を高めるために行う、といっても過言ではありません。
善悪や成功法に惑わされず、あなたにとって心地よい瞑想を見つける方法をご紹介します。
幸福感を高める正しい瞑想方法、7つのポイント
瞑想で幸福感を高める方法1:瞑想の目的
瞑想を実践している著名人をご存知ですか?ビル・ゲイツ氏、クリント・イーストウッド監督、ビートルズ、日本人では松下幸之助氏などの誰もが知る成功者が瞑想を実践したといわれています。
瞑想に出会う理由やタイミングはさておき、彼らはなぜ瞑想を実践し、効果的だと口を揃えて言うのでしょうか?そして何を求めていたのでしょうか?
「心の平安」・「精神統一」・「閃きの掘り下げ」
高い地位や立場に就くということは、それに伴い責任とプレッシャー、ストレスもついてまわります。瞑想がもたらす精神の安定は、現実逃避ではなく日常的に精神を安定させ、事業や活動を維持し、発展させるためではないでしょうか。
〇目的意識
瞑想は方法や解釈は色々ありますが、実際に行って実感を得ることができるのは実践者だけです。それゆえに瞑想を行う理由や状況は私的で、自由です。
・精神状態を保つため
・スピリチュアルな能力を向上させたい
・一時の静寂、至福の時を得たい
・自分自身を見つめたい
・アスリート選手として精神統一をしたい
・深みのある人間になりたい
目的意識を持つことで、瞑想へのアプローチが変わります。瞑想を始める前に、あなたがどのような状態になりたいかをイメージしましょう。そうすれば瞑想方法や種類、必要なものを調べることができます。
瞑想に一番必要なものは、そういった志ではないでしょうか。
瞑想で幸福感を高める方法2:習慣と時間
朝目が覚めて、決まって同じ準備の仕方し、仕事に出て家に帰ってくるまで時間を忘れて働く。そのような毎日だと味気なく、社会に働かされている、人生に翻弄されていると感じても仕方がないでしょう。
そういった感情や精神状態から一時的に離れるために瞑想はあります。習慣的に行うことの多くは、思い込みやこだわりという「執着」から生まれます。
朝一番に庭に出て背伸びをしてもいいですし、早起きしてジョギングしなくても、家族と少しの間朝の気分を味わってもいいのです。私たちの思考と感情は、本当は自由なのですから。
朝起きて5~15分ベッドの瞑想をし、1日のイメージングを行います。神様や宗教的なバックグランドがなくてもいいのです。
ただあなたは心を安らかにするために瞑想をして、あなたの内に湧き出す体験を味わってください。
何事も継続が肝心です。効果や結果は気になりますが、これだけの時間を瞑想に充てると決め、定期的に、継続的に瞑想を行ってみましょう。あなたの中で待っている「何か」に近づいていくことでしょう。
瞑想で幸福感を高める方法3:幻想
諸行無常とはよく言ったものです。しかし人生はなるように流れ、さよならだけが人生だと、そこで解釈が終わっていませんか?
瞑想を始めると雑念が湧き出て止まりません。人間には心があり、絶えずインプットとアウトプットを繰り返します。
あなたがこの瞬間から動きを止めると、心へのインプットがなくなり、溜っていた感情のタンクから無尽蔵に妄想がアウトプットされます。
・虚しい、悲しい、寂しいという目を伏せた気持ち
・嬉しい、幸せ、感動するという心が躍る気持ち
瞑想によって得られる恍惚感・至福感は、両方の感情の次元の「上」にあると、いえばこの微妙な表現のニュアンスに近いかもしれません。
プラスとマイナスの両極の立ち位置を経験することで、私たちは物事の原因と結果の一部始終を学びます。
瞑想の興りは宗教的にいうと、悟りを開くためです、しかし普遍的にいうと、生命力を高めるためにあるといってもよいでしょう。
主観だけで生きていると、わがまま、頑固、マイペース、配慮に欠けるなど、周りとの調和が取れなくなります。かといって客観ばかりに気を取られていると、自分の心を蔑ろにし、人に利用されるように動いてしまうなどして、自分の人生を生きることが苦手になります。
人生において、どちらか一方に「傾き過ぎ」ない精神状態を保つことが重要といえます。
瞑想は私たちに自由を与えてくれます。今何も考えない、感じない、動かない、干渉されない時間を持つことで「生きている」ことをどこか他人事のように感じるのです。
それは幻想的で形容し難い個人的な体験です。そしてあなたが一時的に「あなたというすべて」から離れることで、自由という幸福感を味わえるのです。
瞑想で幸福感を高める方法4:朝と夜の瞑想の指南
〇朝の瞑想
朝はアイディアが沸きやすい時間といわれています。朝の準備をできる限り減らし、ゆとりを持って行動する習慣をつけることをお勧めします。
朝の空気、朝日、リセットされてクリアな思考と感情で瞑想を行うとどうでしょうか。仕事やプライベートの悩み事で頭がいっぱいなあなたも、瞑想に入って心が吐き出す妄想から離れてみましょう。
〇夜の瞑想
夜は夜行性の動物や、夜勤の仕事の方を除いて、リラックスし、眠りに就くための時間です。人間は記憶する生き物ですから、その日1日に起こったことが頭と心に沁みついています。
後になって出来事の意味がわかることになっても、その日はショックで動揺したり、悲しんだりするものです。そこでふて寝してしまう前に瞑想を行います。
1日頑張った自分のために、今日起こった出来事にニュートラルな「解釈付け」をするのです。
瞑想をする前にブツブツ言いましょう。悲しかったこと、腹立たしかったこと、あの人がどうだった、自分はこう感じた・・・と。
そして一通り言い終えたら、明かりを落とし(ランプや豆電球の光でも可)、心の妄想の洪水を無視し、静寂の時間を「通り過ぎます」。味わうことさえエゴが行うことなので、これは瞑想だ!という意識さえ黙って通り過ぎることが瞑想です。
時間を決めず、これくらいでいいや!というところで眠りにつきましょう。
問題や悩みは終わってみないことには解決、出口に辿り着く「実感」を得られません。そういった時に瞑想をして一時的にそういったしがらみから自分を開放し、心をニュートラルまで戻します。
それは車のギアをニュートラルに戻す、という流れに似ていますね。
瞑想で幸福感を高める方法5:瞑想の方法
瞑想で得られる心の状態は、瞑想方法によって様々です。メディテーションというと、なんだかファンシーな響きを持ちます。
・ハイヤーセルフを感じるため
・現実世界から離れるため
・悟りの境地を体験するため
・宗教概念に基づいた体験をするため
・スピリチュアルな存在・霊的な存在と交信するため
世界には沢山の瞑想概念があります。宗教から生まれた瞑想、スピリチュアリズムから生まれた瞑想、アニミズム的、国や地域的な特徴がある瞑想など、
あなたに縁のある瞑想が見つかることと思います。インドのヨーガ(ヨガ)、チベット密教や真言密教、禅宗でも瞑想や瞑想的な要素が見受けられ、人それぞれに合った方法を模索されることをお勧めします。
また瞑想にこだわらず、高い精神状態であなたの心身が活性化すればどんな方法でも名前でもよいでしょう。
〇動の瞑想
意外に思われるかもしれませんが、動きながらでも瞑想を行うことができます。
中国にはスワイショウというものがあります。呼吸を整えながら、一連の動きを40分ほど繰り返すというものです。
〇静の瞑想
1点を集中して見続ける瞑想というのもあります。白い紙の中央に黒い点を描き、その紙を壁に貼りつけ、その点を見続けます。
また蝋燭を灯し、暗闇の中その明かりを気が済むまで見続けます。これも一種の瞑想です。
そして目を閉じ、あぐらをかいて背を伸ばして呼吸を一定にして何も考えない状態を維持します。
これがスタンダートな瞑想ですね。
その時々によって行える瞑想は異なるかもしれません。その時はあなたがしたいと思う瞑想を行ってください。
瞑想で大切なのは、あなたが自然体になって時間を過ごすことです。習慣的に瞑想をするといっても、心が荒れ狂っていてはじっとしていられません。
そんな時は動く瞑想でもいいですし、見る対象があってもいいでしょう。
禅宗の座禅はその点微かに目を開いた状態で「空」を見つめ、目を閉じた状態で溢れ出る雑念と闘うことは少ないでしょう。
頭でっかちに瞑想方法や概念を頭に入れて行うよりも、決まった時間に、決まった時間だけ、自然に行う瞑想の方が、気が楽で続けられると思います。
瞑想で幸福感を高める方法6:身体と心と
頭で抱えきれなくなったストレスを、脳は他の部位に痛みを移すということを聞いたことがありますか?それが蕁麻疹であったり、お腹が異常に張る、熱であったり、拒食や過食であったりします。
よく魂は身体と心とは別に存在するといいます。
海外では人間の器は肉体(ボディ)で心をハート、意識や思考をマインドといいますね。
私たちはそれらの3点セットで動いているとされますが、瞑想によりそれら3点の動きを能動的に止めます。そうすることで肉体の痛み、悩みや記憶、感情の起伏や感傷から自分を開放します。
そして瞑想状態に慣れていくと、「触れることができる何か」と出会うといいます。その「何か」は大いなるエネルギーであったり、神様と呼ばれる存在、ハイヤーセルフ、自分の魂であったりするわけです。
それは教えられるものではなく、体験することです。あなたに起こったことすべてはあなたにとって真実ですし、誰かにそれらをそのまま伝えることは不可能でしょう。
そういう意味で人は孤独です。しかし人は孤独があるからこそ落ち着きを取り戻し、集中し、閃き、自分と向き合うことができます。
瞑想によりそれらのスイッチやチャンネルに接続することが可能になるということでしょう。
あなたがあなたの人生を生きるために、身体とともに心もリラックスさせ、自分を不安や恐怖で追い詰めないでください。
考え過ぎやこだわり過ぎ、執着から自分を開放ましょう。瞑想を行うことによって、そういった足かせを1つ1つ外すことができるようになります。
そして身体、心、頭と繫がる大切なことがもう1つあります。
瞑想で幸福感を高める方法7:魂
目に見えないところに或る「魂」は、瞑想により精神状態を研ぎ澄ますことによって、感覚的に微かに触れることができるのかもしれません。
肉体や感情、思考や意識の枠を超え、あなたがこの世に生まれる前にいた頃のあなたの本質が魂です。
信じるということはあなたが納得したり、実感したからこそできるものです。
直観がよく働く人は、意味や理由、能書きではなく、体験的に魂の働きや、自然の摂理の流れをなんとなく知っている節があります。
後になってその感覚を表現することができるようになると、目に見えないけれど、「そうでしかありえない」ことが世の中に溢れていることに気づくのです。
瞑想に求める度合いにもよりますが、瞑想を行って心が平穏を知り、意識も落ち着き、身体もリラックスすることが習慣的になったある日、変容が訪れるかもしれません。
それは怖いことでも珍しいことでもありませんが、きっと未知の体験であることは間違いありません。
変容について深くは掘り下げませんが、ただいえることが1つだけあります。
「生かされていることに感謝できるようになる」ことです。
私たちは肉体を育て、経験を重ね、何かしらの「役割」を果たすために生かされているといえます。
・こんな年になって瞑想を始めるとは思わなかった
・あんなに目に見えないことには懐疑的だったのに
・死んだら無に還るだけだと思っていた
人によって持つ人生観や死生観は様々ですが、気づくがもたらされる人にとっては、瞑想は魂から望むことを無性に気になって仕方がなくなるのではないでしょうか。
今回は言葉で瞑想の解釈を捉えましたが、あくまで1つの意訳ですから、瞑想は感動や絶望と同様に、体験した人だけの玉手箱のようなものだと受け取ってくださいね。
幸福感を高める正しい瞑想方法、7つのポイント まとめ
1.瞑想の目的
2.習慣と時間
3.幻想
4.自然の流れ
5.瞑想の方法
6.身体と心と
7.魂