ある夜、タロット占い師であるヒロキさんが鑑定していると、カードの中に別人の意識が入ってきたことに気がつきました。それは異次元からコンタクトを取ってきている存在であり、ヒロキさんは「グスタフ:神の助け」と名付けました。グスタフはこの世界がどのようにして始まったのかを詳細に説明し、さらに今回はなぜ地球が今のような状態になったのかを明らかにしてくれます。
地球は流刑地だった・・・?
地球という特別な環境
ヒロキ:前回はこの世界がどのようにして始まったのかを教えてくれたよね。その中であなたは「実は地球がすごく関係している」と言ってた。これはどういうこと?
グスタフ:まず、前回話した内容は、「最初はこの世界には一つの意識しかなかった。」そして、ゲームの中のキャラクターのような自分のアイコンを作り、そしてその周りに環境を作った・・・ということだったよね。
ヒロキ:うん、うん。
グスタフ:そして、一人では寂しいから、「自分のアイコンの分身」をさらに作った。その際、自分と全く同じコピーでは鏡と話しているようなものなので、できるだけ自分とは真逆の存在を作った。
ヒロキ:そうだったよね。
グスタフ:そして、そこからさらに分身をどんどん増やしていった。
ヒロキ:そうだった。そこから壮大な箱庭作りが始まったんだよね。
グスタフ:そう。いろんな世界を作って遊んだ。でも、どうしても満足できない部分があった。
ヒロキ:それは何?
グスタフ:自分で作った簡単なゲームのようなものだから、どうしても先が読めちゃうんだよね。作った当初は「素晴らしいな〜」だけど、何回も繰り返すと「ああ、ここではこうなるよね」と読めちゃう笑
ヒロキ:なるほど。
グスタフ:あなたの世界のゲームでも、慣れないうちは「初心者モード」だけど、慣れてくると「上級者モード」をプレイするようになるよね。それと同じことをやろうとしたんだ。
ヒロキ:うん、前回はそんな話でした。
グスタフ:ところがそれが間違いだった。前回は「超えてはいけないリミットを超えてしまった」と説明したけど、リミットを超えるまでは「自分たちがこの世界の創造者であり、この世界は自分たちの思い通りになる」という意識がまだみんなにあったんだよね。
ヒロキ:それはそうだよね。
グスタフ:ところが、この世界の難易度を上げて上級モードを進めていくにうちに、「目の前の世界を自分が作り出している」という意識が薄れてしまったんだ。
ヒロキ:どういうこと?
グスタフ:ゲームの難易度を上げようと思えば、ゲームの世界をリアルにすること。ゲームの世界がリアルになれば、それが目の前に「現実」として存在するように思えてくる。そうすると、「目の前の世界はゲームだ」という意識が薄れてくる。
ヒロキ:あ!
グスタフ:さらに、もっと難易度を上げて、細かい条件をいっぱい増やしていくと、先が読めなくなる。こうなるとさらに「目の前の世界はバーチャルなんだ」という意識が薄れる。
ヒロキ:なるほど・・・
グスタフ:いつの間にか、目の前の世界が自分の意思から離れて一人歩きしているように思えてくる。「自分が作っているんだ」という意識がなくなる。それどころか手に負えなくなってくる。
ヒロキ:・・・。
グスタフ:そうなると、初めは思い通りに創造できたことが、すごく力を込めないと創造できなくなる・・・わざわざ「お祈り」のようなことをしないと実現できなくなる・・・お祈りをしても叶うのが奇跡に近くなってくる・・・その世界を作った自分たちよりも、目の前の世界の方が立場が強いように思えてしまうんだ。
ヒロキ:わかる。
グスタフ:難しいゲームをやってると、ストレスが溜まるよね。イライラしてくるよね。それと同じで、ストレスが溜まってケンカが起こる。自堕落になる者が出てくる。最初はほんの出来心だった難易度の引き上げが、思わぬ結果をもたらしたんだ。
ヒロキ:今の世の中と変わらない・・・。
グスタフ:でも、ここで厄介なことが起きてきた。
ヒロキ:それは何?
グスタフ:分身の中には、ゲームの難易度が上がったことに耐えきれずストレスを抱える者、自堕落になる者が出てきた。でも、彼らは「ただの分身」であり、元々は1つの存在なんだよね。
ヒロキ:ということは・・・
グスタフ:そのような分身たちが抱えた「葛藤、自堕落によるストレス」は、他の分身たちにも伝わる。そして、それが最終的にこの世界を作り出したアイコンたちにも圧倒的な勢いで押し寄せる。
ヒロキ:ああ、そうか・・・。
グスタフ:そして、彼らの世界は大いに混乱した。元々は1つであり、みんなが繋がっているんだから、影響を受けてしまうのも当然だよね。
ヒロキ:なるほど・・・それに対して、何か対処はしなかったの?
グスタフ:当然彼らもなんとかしようとした。でも、最大限にまで難易度が上がってしまった世界は、作り手である彼らの先回りをして彼らの対策を封じ込めてしまう。なので、根本的な対策はできなかった。
ヒロキ:となると・・・応急的な対応になるよね。その場しのぎの・・・。
グスタフ:そう。結局、彼らが選んだ「応急的な対応」の一つが地球だった。
ヒロキ:なぜ?
グスタフ:地球は物理的な要素が強いエリアなんだ。ちょっと説明するのが難しいけれど、地球が存在する場所はブラックホールに近いんだよ。
ヒロキ:え?どういうこと?
グスタフ:ブラックホールというのは、宇宙の中で創造された「結果」や「残りかす」が吸い込まれていく場所と考えていい。つまり「現実化したもの」が役割を終えて吸い込まれていくところなんだよね。
ヒロキ:なるほど・・・温泉の排水口みたいな感じかな?硫黄とかがこびりついている・・・
グスタフ:まあ、そんな感じかもしれない。そういった「現実化が終わったもの」がたくさん蓄積している場所なので、どうしても「現実化が終わったものが蓄積した目の前の世界」のほうが説得力があるんだよね。
グスタフ:そんなブラックホールに近くに地球がある。だから当然、地球もブラックホールと似たような環境なんだ。
ヒロキ:確か・・・そのようなことを言ってる科学者の話を聞いた気がする・・
グスタフ:そして、彼らはそんな環境を「ストレスで潰れそうになった者たちの収容場所」として選んだんだ。
ヒロキ:僕たちの世界でも「地球は流刑島だった」と言ってる人がいる。でも、なぜ?
グスタフ:その答えは簡単だよ。地球では、目の前にある世界が「すでに現実化が終わったものの蓄積」であり、それがたくさん溜まっている世界では、どうしても目の前の世界のほうが説得力がある。
ヒロキ:ということは・・・?
グスタフ:つまり、自分の創造の力よりも目の前の世界のほうが強いように感じるんだ。目の前には現実化が終わったものがたくさん蓄積している・・・情報量が多い。自分の想像よりも目の前の世界のほうが説得力があるんだ。
ヒロキ:なるほど・・・
グスタフ:目の前の世界のほうが説得力が強ければ、自分の「創造」が目の前の世界に反映される度合いが少なく、遅くなる・・・つまり、創造が暴走しないので、問題がさらに深刻になるまでに時間がかかるということなんだ。
ヒロキ:わかるよ。でも、なぜそれが地球を選んだ理由なの?
グスタフ:ストレスを抱えた分身たちは、ストレスがかかる状況の中で苦しみ、ネガティブなことをちょっとでも考えただけでそれが現実化し、さらに状況が悪化する。そして、その悪化するスピードは加速する。それに耐えられなかったんだよね。
ヒロキ:あ、そうか。でも現実化が遅い地球ならば、そうならない。
グスタフ:そう。現実化が始まっても、目の前のすでに蓄積している光景の方が強いので、どうしても現実化するスピードはゆっくりになる。その「現実化する」過程をじっくりと観察することができるから、その現実が本当に欲しいものなのかどうか考える時間があるんだ。
ヒロキ:なるほど・・・
グスタフ:ゆっくり考える時間がある中で、じっくり吟味して現実化を調整する・・・難易度が上がるゲームの中で疲れ果てた彼らにとって、「自分が本当に欲しいものを落ち着いて創造する」ためにやり直す「リハビリ隔離施設」のようなものが地球だったとも言えるんだ。
ヒロキ:そうだったんだ・・・
ヒロキ:すごく勉強になりました。でも・・・どうして、そんなリハビリ施設だった地球が今のような状態になったの?
グスタフ:そこなんだ。それがやはり「所詮は応急策だった」と言える所以なんだけど・・・
地球でも有効な対応策にはならなかった・・・歪んでいく地球
ヒロキ:「所詮は応急策だった」とは・・・
グスタフ:地球に送り込んだからって、それで全ての問題が解決するという訳ではないんだよね。
ヒロキ:どういうこと?
グスタフ:どんな環境の中でもうまく順応してやっていく人と、順応できない人がいる。別に順応できない人が間違っているというわけではないんだけど、地球という環境に全ての人が馴染めた訳ではなかった。
ヒロキ:どうなったの・・・?
グスタフ:とりあえず以前よりは穏やかな環境になったけど、思ったように現実化が進まない。それどころか現実化が遅くて、別の意味でストレスが溜まる・・・
ヒロキ:うんうん・・・。
グスタフ:結局、彼らの一部が行き着いた結論は「現実化など待ってられないので、目の前の現実を力づくで強引に変える」ことだったんだ。
ヒロキ:そうなるだろうと思った・・・。
グスタフ:元々は「自分たちが創造し、そしてその結果が目の前の現実」だった。でも、彼らはもう創造が終わった「結果」に過ぎない目の前の現実を力づくで変えようとした。
ヒロキ:そうするとどうなるの・・・?
グスタフ:例えば、目の前に嫌な奴がいるとする。でも、その嫌な奴ですら、自分が呼び寄せている。
ヒロキ:それはそうだよね。
グスタフ:現実を作っているのはあくまで「自分」だから、その人が「嫌なこと」を考えていたから「嫌な奴」が来た、それだけのことなんだよね。その「嫌な奴」も無意識であれ、リクエストに応えてやってきただけ。
ヒロキ:確かに。
グスタフ:結局、彼らがやったことは「力で訴え、気に入らないものは強制排除する」だったんだ。でも、その強制排除する相手も、元々は彼らの無意識のリクエストによって現れただけ。その相手を傷つけることにより、自分も傷つけることになる。
ヒロキ:それはそうだよね。
グスタフ:だって、元々は一つの存在だったんだから。その分身である仲間を自分で呼び込んでおいて、気に入らないからと痛めつけ、苦しめる。そして、あり得ないことに命まで奪う・・・
ヒロキ:矛盾だよね。
グスタフ:ただ、「命を奪う」とは言っても、相手の存在がなくなるわけではない。あなたの場所では「天国に行く」だとか、「地獄に落ちる」とか言われてるけど、そんな複雑なものでもない。
ヒロキ:それはなんとなくわかるけれど、どういうこと?
グスタフ:地球って、さっき話したように「現実化したあとの結果が密集しているところ」なんだ。本当に密度が濃いところだ。その中で生きていこうと思えば、それなりの条件が必要になる。
ヒロキ:どういうこと?
グスタフ:周りの環境の物理的な密度が濃いから、その中で自分が存在しようと思えば、自分にも当然同じだけの物理的密度がある形が必要になる。つまり「肉体」だよね。
ヒロキ:なるほど。
グスタフ:本当は肉体などなくても存在できるんだけど、周りの物理的な密度が強い環境に対して、自分も物理的密度が高い体を持っていないと、周りの環境に影響を及ぼす度合いが少なくなるんだ。
ヒロキ:具体的に教えてくれる?
グスタフ:単純なことだよ。引き出しを開けるのが難しくなる。蛇口をひねるのが難しくなる。物を持ち上げるのが難しくなる。
ヒロキ:なるほど・・・
グスタフ:さらに、周りの人の目に自分が見えにくくなる。そんな感じ。全く見えないことはないけど、見えにくいんだよね。でも、肉体がなくても、そこにいることには違いないから、それを感じる人はいる。
ヒロキ:それはわかる。
グスタフ:要するに、肉体って地球に存在するためには「着ていた方が望ましい」宇宙服みたいなものなんだよね。でも、それは「永遠にもつ」訳ではないんだ。
ヒロキ:というと・・・?
グスタフ:思考が全て現実化するこの世界では、肉体といえども自分の観念が現実化したものに過ぎない。そして、その人が抱いている観念は、変化していく・・・
ヒロキ:そうだよね。人の考え方は変わっていく・・・
グスタフ:そして、自分が抱いている観念が変わると、地球ではその観念の反映である周りの環境も変化していく・・・そして、その環境の一部である自分の体も変化していく・・・
ヒロキ:うん。
グスタフ:そして、その環境の中にある物は、その変化に従い形を変えていく。そして、その変化の大抵は「劣化」になってしまうんだ。
ヒロキ:なぜ・・・?
グスタフ:「創造」って「新しいものを作る」ってことだ。それには「新鮮さ」が必要なんだよ。
ヒロキ:それはなんとなくわかる。
グスタフ:でも、地球は「自分が創造した結果が蓄積しやすい」環境だ。そしてもちろん、自分の肉体も蓄積した結果だ。その蓄積した結果は、「変化しない」ことはないけれど、「変化するスピードが遅い。」
ヒロキ:うん、うん。
グスタフ:つまり、あまり変化がないように思える自分の肉体をずっと見続けることになるんだよね。そうなると、いつも見る光景なので、新鮮さはなくなる・・・それどころか、積極的に興味をあまり抱かなくなる。
ヒロキ:そうなのかな・・・?
グスタフ:これは君たちには実感しにくいかもしれない・・・でも、いつも見る光景で、あまり注意を払わなくなるとどうなるか・・・あなたの世界の中ではあまり重要なものではなくなり、あなたの世界を「去る」方向へと向かうことになる・・・それが劣化なんだよ。関心がなくなると、目の前の光景から「去る」ことになるんだよね。
ヒロキ:なるほど・・・
グスタフ:要は、いつも「新鮮さ」が必要なんだけど、それは君たちの世界ではなかなか難しいかもしれない。結果として、関心が無くなったものは目の前からなくなっていく・・・だから、君の世界では物が壊れていく・・・その原理を自分の体にも適用している。
ヒロキ:なるほど・・・
グスタフ:そして、この「新鮮さがなくなる」こと以外にも原因がある。それは、この地球に初めてやってきた彼らが目の前の景色に心を奪われたからなんだ。
ヒロキ:え?
グスタフ:「現実化した結果」が蓄積した世界では、目の前の世界に情報量が多く、目が奪われる。大抵、その光景は緻密で美しいように思える。
グスタフ:目の前に美しいものがあると、独り占めにしたいと思うでしょ?本当は独り占めなんてしなくても、その美しいものはあなたのために現れたのに、わざわざ「他の人に取られたくない」と思う。
ヒロキ:ああ・・・
グスタフ:ましてや、難し過ぎたゲームに疲れた分身たちならば、「目の前にある美しいものは、ずっと目の前にある」とは考えられなかったかもしれない。「欲しいものは、急いで力づくでも手に入れないといけない」という考えるようになったんだろうね。
ヒロキ:ああ・・・わかるよ。
グスタフ:君たちの世界では、それだけ目の前の世界の説得力が大きいんだよ。それをまさか自分たちが創造しているなんて思いもしない。「目の前にある分しかない」と思うから、「他にも手に入れないと!」と必死になる。
グスタフ:その考え方が「限界」を作るんだよね。「今、確保しないと、もう手に入れることができない」だとか。そしてそれが「今、手に入れないと、明日にはもうないかもしれない」となり、明日になると「手に入れることができる」可能性が減少しているように感じる。
グスタフ:明日になれば可能性が減る・・・そんな考え方も「死」を作り出したと思っていい。
ヒロキ:それはわかる気がする・・・
グスタフ:別に急がなくてもいいんだよね。「死んだ」からと言って、それはとりあえず「この地球に居続けるパスポートが期限切れになった」というだけ。
グスタフ:理論上は、地球以外の星に行こうと思えば、肉体を再び手に入れずに行くことができる。もう1回肉体を手に入れて、地球にとどまってもいい。
ヒロキ:理論上は・・・とは?
グスタフ:「死」というのは、地球上で生活するための特異な条件・・・というだけのことなんだ。
「自分という一人の人間がいて、肉体があり、とりあえずは周りの人と自分は完全に別の存在である」
この明確な設定がはずれるのが「死」・・・それだけなんだよね。
ヒロキ:なるほど・・・
グスタフ:でも、こういった物理的な制限が「死」によって、全てはずされてしまう・・・そうなると、自分が地球上で生きてきた間にやってきたことを、もう一度見ることになる。
ヒロキ:それは僕たちの世界でもよく言われていることだよ。
グスタフ:それは別に「審判の時」だとか、「裁きの時」というほどの大袈裟なものじゃない。単に、自分がやってきた物を全て、見ることになるんだ。しかも、自分の目線だけではなく、自分が苦しめた人がいるならば、その相手の目線でも見ることになる。
ヒロキ:どうしてそんなことが・・・
グスタフ:物理的な制限がはずれるということは、「自分という一人の人間がいる」という意識もなくなるということ。だから、相手の目線で見ることもできる。
グスタフ:苦しめた相手とはいえ、その相手も元々は自分だから、相手の苦しみの感情が大きければ、その苦しみが大きい感情へとあなたが勝手に引き寄せられる。だから、相手の目線で経験する。
グスタフ:そして、はずれていく物理的な制限の中でも一番大きなものが「時間」なんだ。先ほど話したように地球では「物が変化していく」・・・その変化していく過程、度合いを表すのが時間なんだ。
グスタフ:その「時間」がなくなってしまうと、過去も未来もなくなる・・・過去にやったことでも、他人に対してインパクトが強ければ、それをそのまま見てしまうことになるんだよね。
グスタフ:そうなると、どんな人間でも「こんなことをしてしまった・・・もう一度やり直さそう・・・」と思うようになる。これはどんな人間でもそうなんだ。そして、結果として、地球でもう一度それを埋め合わせるような人生を送る。これだけなんだよね。
ヒロキ:やっぱりそうだったんだ・・・
グスタフ:だから、こうやってバランスを取っている。これがあなたのところで言う「カルマ返し」というものだよね。ただ・・・これでもうまくいかなくなってきたんだ。
ヒロキ:え?!
グスタフ:「うまくいかないから、力づくで」というエゴの暴走が数えきれないほど繰り返されたんだ。これは本当にひどかった。
ヒロキ:と言うと・・・?
グスタフ:このエゴの暴走があまりにも酷くて、「思考の現実化」という全宇宙のルールに歪みを作り出してしまったんだ。
グスタフ:「考えて、それから現実化する」のに、「自分で考えて現実化しておいて、その結果を力づくで変えて他人を傷つける」わけだから当然だよね。
ヒロキ:そうだったんだ・・・
グスタフ:この連鎖はあまりにひどかった。あなたのところで言う「太古の昔」から、何度も何度も繰り返すので、「カルマ返し」も無限ループ。
ヒロキ:・・・。
グスタフ:あまりにひどいものだから、地球に行かなかった創世記の分身たちは、地球に対して何度も核攻撃を行っているんだ。
ヒロキ:ええ?!?!
グスタフ:海洋に核攻撃を行い、それによって大津波が起きる。そして、人々とエゴを飲み込んでいく・・・「ノアの方舟」もそのうちの一つだし、実際に地層を調査して「核兵器が存在するはずがない太古の昔に核兵器が使われたかのような痕跡」を発見している科学者もいるはずだよ。
ヒロキ:そうだったんだ・・・汗
グスタフ:死んだら、生前の物理的な制限がリセットされる・・・ということは、生前に周りの環境を設定していた観念がなくなると言うことなので、記憶も消されちゃうんだよね。
グスタフ:死んだ直後は残っていても、次に新しい環境の中に生まれてくるときは、その新しい環境の設定を観念として持っているので、前世の記憶のほとんどが消されてる。
ヒロキ:なるほど・・・。
グスタフ:全部潰してしまってリセットしてしまう方が、手っ取り早いといえば手っ取り早いんだよね。そういったことが何度も行われてきた。
ヒロキ:それはそうだけど・・・汗
グスタフ:それでも、エゴの連鎖は止まらない・・・「もう、本当にいい加減にしてくれよ」って側から見ているこっちは思うんだけど、止まらない。
ヒロキ:・・・。
グスタフ:あまりにひどくて、カルマ返しも無限ループで追いつかない。エゴの暴走で苦しめられた人たちの感情は、カルマ返しでも追いつかないくらいにどんどん増殖している。
ヒロキ:・・・。
グスタフ:やってやられてを繰り返し、カルマ返し自体が無限ループ・・・こうやって、カルマ返しでも処理しきれない感情はどんどん蓄積して溜まっていく・・・
ヒロキ:・・・。
グスタフ:でも、そのような感情は「見たくないから」と抑え込んでおくことはできない。いずれ表面化してきて噴出する・・・それが今のあなたたちの世界と考えていいと思う。
ヒロキ:そうなのか・・・
グスタフ:これが「地球でも有効な対応策にはならなかった」と言う理由なんだよ。
今回は長編記事になりましたが、いかがでしたか?次回は、「このような事態を解決するために送り込まれた一人の存在」について、グスタフに聞いていきます。
この記事は グスタフの黙示録・第2章 〜死は地球だけの特別な条件〜 です
次の記事は グスタフの黙示録・第3章 〜歪みを正す使者となったクローン達〜 です
この記事の前の記事は グスタフの黙示録・第1章 〜この世界はどうして生まれたのか、そしてどうなっていくのか〜 です。