言霊(ことだま)とは、言魂とも書きます。その文字が表す通り言葉には魂が宿っており、物事に影響を与えたり実現させたりするという思想です。良い言霊とは、その言葉を聞いた人が嬉しくなったり、癒されたりする言葉です。そして悪い言霊とは、人を傷つけたり、悲しませたりする言葉です。
ここで重要なのは、その言葉を一番最初に、一番近くで誰が聞くのかということ。言霊の力で幸運を引き寄せる7つのテクニックを見ていきましょう。
人生を変える言霊の力、幸運を引き寄せる7つのテクニック
●テクニック1「どうせ私なんて」は「本当は〇〇になりたい!」
言葉は使いようによっては「呪い」になります。無意識に「どうせ私なんて」とつぶやいてしまってはいませんか?そんなふうに思った時こそ言霊の力を思い出してください。「本当は幸せになりたい!」と高らかに宣言をしましょう。
知らず知らずのうちに言葉通りになってしまうのは、言葉がもつ波動と、そこに加えられた想念のため。ネガティブな言霊をポジティブな言霊の力で書き換えていきましょう。
●テクニック2「疲れた」は「今日もよく頑張った」
無意識に使ってしまっている「疲れた」の言葉は、発している自分だけでなく聞かされている周囲の人をも疲れさせます。そんな時は「今日もよく頑張ったなぁ」と言いましょう。
「疲れた」という言葉には、他者からエネルギーを奪う力があり、これが人から嫌われる要因になります。
「頑張った」という言葉を使うことで愚痴めいた響きが称賛に変わり、人からエネルギーを奪っていた流れが逆転し、エネルギーが発生します。
また、心底から疲れ果ててしまっている時は無理をする必要はありません。「とても疲れました、休みが必要です」とありのまま言葉にすることが大切です。
●テクニック3 語尾に「ありがとう」をつけてみよう
親切にされた時、思わず「すみません」と言ってしまうクセがある人は、「ありがとう」を加えてください。「ありがとうございます、でも大丈夫です」「ありがとうございます、助かります」というように。
さらに、ありがとうの力を応用して広げてみましょう。朝起きて鏡の中の自分に「おはよう、今日も元気に起きたね。ありがとう」と言葉をかけてあげるのです。この言葉を一番先に聞くあなたの潜在意識は自己肯定感でいっぱいになり、周囲の人にも良い影響を与え、それが幸運を引き寄せる呼び水となります。
●テクニック4 「さっきはごめんなさい」
まず実践したいのは夫婦・親子・恋人といったごく親しい間柄での「ごめんなさい」です。勢いで攻撃的な言葉を使ってしまった時など、少し時間を置いてからでもいいので「さっきはごめんなさい」と言いましょう。例え翌日になってしまっても、うやむやにしないことが大切です。
そして、自分自身にも「ごめんなさい」と言ってあげましょう。なぜなら、その攻撃的な言葉を真っ先に聞いたのはあなた自身だからです。
●テクニック5 もし悪い言霊を言ってしまったら
もし悪い言霊を使ってしまったら「今のは間違いです」「今の言葉は無しです」「キャンセルします」と言いましょう。
恋人とケンカして「別れよう」と勢いで言ってしまったら、すかさず「今のはうそ!別れたくなんかないけど、あんまりひどいこと言うから勢いでつい言ってしまった」と打ち消しましょう。
他にも、「むかつく!」などは、「今のは言い直します。もっと私のことを大切にしてほしいんです」ときちんと本当の気持ちに言い直しましょう。
●テクニック6 「私は今日を良い気分で過ごせる予感がする」
朝、目が覚めたら「私は今日を爽やかにすごせそうな気がする」「私はたくさんの喜びに気がつきます」と声に出して宣言しましょう。これはアファメーションというテクニックです。「私は~する」と言うのが最も重要なコツです。
例えば、あなたがプロポーズをされるシーンを思い浮かべてください。「幸せになれる自信はないけど結婚しよう」と言われたらどうですか?ガッカリですよね。
でも、「君と一緒ならあたたかい家庭を築けるような気がする」と言われたら、嬉しくて前向きな気持ちになれますね。
朝一番のまっさらな状態に、「私は、私を幸せな気持ちでいっぱいにします」と宣言し潜在意識に染みこませましょう。
●テクニック7 「愛しています、大好きです、尊敬しています」
「愛している」という言葉はちょっと恥ずかしい、という方も多いでしょう。そうですね、日本人は愛しているという言葉になじみがありません。
そんな時は「大好き」を使いましょう。それでも恥ずかしい時は「あなたのそういうところ、とても尊敬しています」も良い言葉です。
良い言霊・相手を思いやる言霊は、自分自身にも相手にも働きます。相手の存在を全肯定する「愛している」「大好き」「大切に思っている」「尊敬しています」の言葉ほど強力なものはありません。
思っていれば伝わるだろう、ではダメです。きちんと言葉にし相手に届けましょう。それは自分自身の潜在意識を良い言霊の力でいっぱいにするということでもあるからです。
人生を変える言霊の力、幸運を引き寄せる7つのテクニック まとめ
古来より日本には、目に見えない「言葉」をも敬う精神性がありました。現代でも「忌み言葉」といって使ってはいけないとされる言葉がありますが、これは言霊の思想の一部です。
例えば、受験生の前では「滑る、落ちる」という言葉は極力控えますし、結婚式では「切れる、冷める」などの言葉は禁句です。
もちろん、縁起の良いめでたい言葉も多く「笑う門には福来たる」「幸福招来(こうふくしょうらい)」などはよく目にします。
良い言霊は思い立ったらすぐに実践できる最高の魔法です。最も簡単に、そして強力に働く「言霊」の力を試さない手はありません。日常を良い言霊でいっぱいにしましょう!