「引きこもり」とは、社会的な活動をせずに半年以上経過し、自宅から外へ出ることができない状態のことを言います。
「仕事をしたくない」と言う人もいるでしょうが、ほとんどは「自分ができる仕事」、あるいは「自分にぴったりの仕事」ならやりたいと思っている人が多いのではないでしょうか。
そんな人が引きこもりを抜け出し、仕事で自己実現をするためのステップをご用意しました。
「そんなうまく行くはずがない」と決めつけるのはやめて、まずはクリアな気持ちで読んでみて下さいね。
引きこもりを脱出して仕事で自己実現する7つのステップ
その1.「つまずき」ばかりに意識を向けるのをやめる
人は問題にぶち当たると、そのことばかりを考えて、問題が解決しない限り一歩も前に進めないと思い込んでしまう傾向があります。
人に備わった本能がそうさせるケースもありますし、人が思考する生き物である証明だとも言えるでしょう。
ですが、通常は問題が解決しない限り一歩も動けなくなるのは一時的なもので、しばらくすると通常の思考回路へシフトチェンジすることができます。
しかし、なんらかの拍子で偶然「引きこもり」と呼ばれる状態になってしまった人の思考回路は、「問題が解決しない限り一歩も動けない」のではなく、「問題が解決しない限り一歩も動かない」と言うものに変化してしまっている傾向があるでしょう。
引きこもりをやめたいのであれば、まずは「つまずき」から意識を外しましょう。
実は、あるデーターによると成功した人たちに、自分が成功したきっかけを尋ねると、70%以上の人が「失敗してしまったと思ったことが実は成功につながった」と思っていることがわかりました。
あなたがそのつまずきをいつまでも意識している・・・それはなぜでしょう?もちろん、それによって自分自身が傷ついてしまった・・・ということもあるでしょう。
でも、本当は無意識に「それが成功への鍵だ」とわかっているから忘れられないケースもありませんか?
その2.「できる」ことを考える
引きこもりになると、どうしても「できない」ことを優先的に考えて、動かないでいる理由を探そうとします。
「今自分は、人と接することが怖いので外にでれない」「上手く自分の気持ちを人に伝えることができないので他人と話せない」
「できない」ことをたくさん並べて、だから自分は動くことができないのだという正当性を見つけようとします。
ただ、実際、世間にどうしてこれだけ多くの商売、ビジネスがあるのでしょう?
そう、自分にはできないことをしてもらうたいお客さんがたくさんいるため、そういったお客さんのニーズに応える商売があるのです。
人間なんてできないことずくめです!!できることよりも、できないことの方が圧倒的に多いのです。
でも、できることの中で思いっきり好きになれるものがあれば、それにのめり込み、成功できます。
引きこもりからの脱出の鍵は、まずは判断せずに「自分が好きでのめりこめるものを見つける」ことです。
引きこもりから脱出しようと思うのであれば、「できない」ことを捨てて今日「できた」ことを見つけましょう。
「今日は、カレーを作ることができた」
「今日は、布団を干すことができた」
家の中だとしてもできることはたくさんありますよね。自分に「できる」ことをたくさんみつけて、心にある重石をひとつずつ取り除く作業をしましょう。
その3.他人に対する「怒り」を「パワー」に変換
引きこもりを続けてしまう人は、「自分以外の人」に対し「怒り」の感情を持っているケースが多いです。
それは「自分を認めてくれなかった怒り」や「自分を傷つけたことに対する怒り」、あるいは「自分がみじめに思うのは他人のせい」と自分自身が卑屈になっている理由すら他人への「怒り」になっていることもあります。
この「怒り」の感情は、ベクトルの方向さえ間違わなければ、自分を動かす大変大きなパワーに変換ことができます。
手痛い失恋をして、相手を見返すために努力をし、女を磨いて美しくなる女性が、まさにその良いお手本です。
引きこもりになっている当事者が、「怒り」をどこに感じているのかにもよりますが、怒りを正しい方向性を持つパワーに変換することができれば、引きこもり状態にピリオドを打ち、外の世界へ飛び出すことができるでしょう。
怒りは成功への原動力となります。屈辱、辱め、自己嫌悪、こういったものはみんなパワーとなるのです。
考えてみれば、恵まれた環境の人はそこから変えたいものがないため、頑張る理由がありません。
でも、自分に変えたいものがあるとき・・・それが上へと向かう力となり、原動力となるのです。
その4.「頑張る」の意識をやめて「遊ぶ」意識へ
引きこもりの世界から「仕事」をする人にまで変貌するには、大変な努力を積み重ねなければならないと思い込んでいる人がいます。確かに、毎日仕事をして、社会に貢献するためには努力も我慢も必要になるでしょう。
ですが、それだけではありません。人は「遊び」がなければ「仕事」なんてできません。
仕事を毎日できる人は、「仕事」の中にそれなりの遊びを見つけることができていることが多いのです。「遊び」というと語弊があるかもしれませんが、それが「やりがい」であったり、「評価」であったりする人もいますし、本当に仕事が楽しいと思える人だって存在するのです。
引きこもりになるタイプの人は、「仕事で自己実現がしたい」と思う気持ちが強い傾向があります。そして、それが叶わないと思い込み、引きこもってしまう。
でも、あなたの方法では叶わなかった自己実現も、違う方法では「できる」可能性だって大きくありますよ。仕事を楽しんだって構わない。ひたすら真面目に、苦虫をかみつぶした様な顔をしながらこなすだけが、仕事ではないのです。
またはあなたが思い込んでいるものだけが仕事ではないかもしれません。これからの時代はなんでもクリエイティブに作り上げていくことが仕事になります。以前では考えられなかったことでお金を稼いでいる人がいるのです。
「好きだからのめり込んだ・・・周りが見えないくらいやってみた。後先考えずに。そうすると、お金が付いてきた」こんな人がたくさん出てきているのです。
その5.大きな目標は「仕事をする」小さな目標は「身体を動かす」
「引きこもり」に陥りやすい人は、いきなり大きな目標を立ててそれを実行しようとするタイプの人が多いのです。目の前にある「できること」を無視して、最終目標である「社会復帰する」ことを目指そうとします。
目指してはみるけれど、心の中では「どうせすぐに仕事なんてみつからない」と思っているので、結果はもちろん「できない」で行動は終了してしまう。これを繰り返してしまうんですね。
目の前にある「できること」を積み重ねることこそが、最終目標へと続く道しるべです。
まず、なんでもいいから負担のない限りで動いてみる・・・動いてみたら、考えるよりも自然に体が動く時が増えてきます。そういった時の連続が徐々に動くことができる範囲を増やしていきます。
考えないことです。考えない方が人生はうまくいく・・・
「考えないとやりたいことがわからないじゃないか」って?いえいえ、やりたいことはあなたの小さな頭が知っているのではなく、あなたのハート、気持ち、体が知っているのです。
そういったことは頭で考えて出てくるのではなく、体を動かして経験しているうちに「これかも!」と出てくるのです。
合わないものなら我慢しなくても構いません。あなたのフィーリングが「嫌だ!」と言っているのです。体を動かして経験して「気持ちいい!!」これがキーです。
まずは、身体を動かす。そして、散歩からでもいいので外に出るという小さな目標を達成していきましょう。
その6.「人と関わり合う」ことを自分に強制しない
引きこもりになりやすいタイプの人は、「人とのコミュニケーションをとることが苦手」だと感じていることが多いですね。
「自分の本音を言えない」とか、「嫌だと言うことを伝えられない」など、常に「自分をわかってもらえない」と悩みを抱えているケースが多くあります。
人と関わり合うことが苦手という人は、「人の評価に対し、過敏に反応しすぎて疲弊する」タイプと、「自分が理解されないことに不自由感を味わう」タイプがいます。
でも、それならそれでいいじゃないですか。
「理解してもらわなければならない」理由なんてどこにもないし、社会に出ている人達はみんな自分のことをさらけ出している人もいなければ、他人を理解している人なんて存在しないかもしれません。
人間関係に高い理想を持ち続けるのは、引きこもりをより深いものにしてしまう可能性がありますよ。
人と関わるのが苦手ならば、それはそれで良いんだということです。人なんかよりもまず「自分が何をしたいのか」、自分自身をまず知る必要があります。
その7.自分の中にある「仕事」のイメージを変える
引きこもりになるタイプの人には、「仕事」に対する固定されたイメージがある場合があります。
通勤電車に辟易しながら、デスクワークをし、嫌味な上司にこっぴどく叱られながら…など、辛いイメージしかない社会人像や、毎日人をびっくりさせるようなことをしてそれらを動画にし、100万再生突破するようなユーチューバーに突拍子もなく憧れたり。
どちらにせよ、今の自分とは程遠いイメージでもって仕事を捉えているため、いつまでたっても現実味を感じることができない可能性がありますよね。
まずは、あなたにできることを見つける。そして実行する。
お金は大切ですが、一足飛びには稼ぐことはできません。あなたが仕事を「楽しい遊び」だと思えるために、まずは7つのステップを自分なりの解釈で受け止めてみて下さいね。
【まとめ】
引きこもりをしているのは、楽なようで決して楽だけではないですよね。仕事をするということも、実は同じなんですよ。しんどいようで、しんどいだけではありません。
引きこもっている「自分」も、仕事をしている「自分」も、それなりに楽しいし、それなりに苦労している筈です。でも、確実に違うことは、「仕事をしている自分は、自信がある」ということ。誇れるものがあるだけで、人はびっくりするぐらいに強くなれるものです。
「できる」ことがあるだけで、人は楽しみを感じることができる、とても素敵な感性を持っていることをまずは思い出してみましょう。
引きこもりを脱出して仕事で自己実現する7つのステップ まとめ
その1.「つまづき」ばかりに意識を向けるのをやめる
その2.「できる」ことを考える
その3.他人に対する「怒り」を「パワー」に変換
その4.「頑張る」の意識をやめて「遊ぶ」意識へ
その5.大きな目標は「仕事をする」小さな目標は「身体を動かす」
その6.「人と関わり合う」ことを自分に強制しない
その7.自分の中にある「仕事」のイメージを変える