夫婦の間で喧嘩して、本音がぶつかり合い、互いに歩み寄りながら人生を供にする。それこそが夫婦の証だと、言葉では簡単に言えますね。
恋愛結婚、お見合い結婚、運命的な出会いによる結婚、どのような場合でも他人同士が契りを交わし、夫婦として生涯を供にすれば、必然と学びが与えられます。
今回は夫婦喧嘩の後の仲直りを成功させるテクニックについて、現実的な面とスピリチュアル的な面からアプローチしていきたいと思います。
夫婦喧嘩の後の仲直りを成功させる 7つのテクニック
1.喧嘩の後の仲直りを実現させるために:「結婚は勉強」
結婚に憧れ、パートナーとの共同生活を夢見、生涯を供にすることを幸せだと思い描く人は数え切れないことと思います。「幸せは倍増し、苦しみは半分になる」という言葉は人生において大変励みや喜びになることでしょう。
さて、結婚して夫婦になるにはどのような過程があるのでしょうか?
・縁、家系の導き
・恋が愛に発展する
・なんとなく流れに身を任せた結果
・運命的な出会い
結婚の原因や始まりは、人それぞれの人生のシナリオに書き込まれているかのように異なり、独特で、個性的です。
人と人の距離が近くなる時、気にも留めていなかったこと、初めて目にすること、感じること、考えさせられることが生まれます。これはプラスもマイナスもない、夫婦になったからこそ見えてくる未知への挑戦だったりするのでしょう。
喧嘩をするということは、
・自分と相手の意にそぐわない
・感情的、生理的に受けつけない
・反発し合う事柄、価値観、考え方、生き方
などが表面化するために起きます。
では夫婦にとって、喧嘩をすることをどういう風に解釈すればよいでしょう?
①「違いを知る」
②「違いを認め合う」
そして、
③「違いを分かち合う」
これら3点のプロセスを経ることが結婚の目的の1つではないでしょうか。
互いを好きでも嫌いでも、過去と現在、更には未来の夫婦間の親密度がどうであれ、夫婦であるが故に乗り越えなければならないことからは逃れられません。乗り越えるたびに喧嘩が起こるかもしれません。
でも、そういった喧嘩は「違いがあると認め」、「その違いを分かち合う」ためにあるのであり、仲直りするたびにお互いにそれを理解するのです。
夫婦の間で喧嘩をしないから幸せであるわけでは決してありません。必要だからこそ夫婦喧嘩が起き、それはお互いに学び合う部分があるからなのです。
2.喧嘩の目的は?:「違いを知る」
ある程度お互いを知ったもの同士が夫婦となるも、月日をそれほど重ねることなく夫婦になっても、それが夫婦としての人生のスタートです。
もし結婚相手が自分と価値観が似た人であれば、趣味や考え方が一緒なので、過度に干渉し合ったり攻撃し合ったりすることはないでしょう。しかし結婚とは同じものを体験するためよりも、沢山の違いを経験することの方が多いはずです。
もしあなたの結婚相手があなたの常識範囲内でしか行動しない人だったら、あなたは新しい価値観や工夫をすることが少ないかもしれません。
その一方で、あなたとは似ているところがあまりない人との共同生活は、刺激的で、魅力的で、新鮮になり、学ばなければならないことだらけでしょう。
人間は挑戦することで成長し、変化することを恐れていては自分や周りの人を縛ってしまいます。
心の安定はもちろん必要ですが、凝り固まった価値観や思い込みで過ごすよりも、定期的に、できる限り柔軟に人生を展開していく方がより豊かな人生になるといえるのではないでしょうか?
相手との違いを知ると、ショックを受けたり、感動したり、戸惑ったりします。しかしそれこそが夫婦の間で得られる報酬です。そこから人との絆を強くしていくチケットが与えられるといえるでしょう。
ですから夫婦喧嘩の原因が夫婦間の違いであるならば、即拒否したり、拒絶したり、責めたりすることは逆効果です。
あなたを成長させ、高めてくれる相手との違いを、一旦はありのまま「受け止めて」ください。しかし「受け入れる」のはその後です。
3.喧嘩が収まらなかったら・・・:「外部の手を借りる」
パートナーとの違いを悲観する必要はありません。どんな根深い問題であろうと、些細な問題であろうと大切な成長の気づきです。
DVや刑事事件に発展しない限りは、家庭には学びが付き物です。違いを味わっている最中は苦しく、悩みが晴れることはないと、「視野が狭く」なりがちです。
夫婦間の軋轢や衝突に苦しむ時は、外に力を借りましょう。それは人を信頼する力をも伸ばし、家庭にずっと留まって悶々とするよりもずっと建設的なアプローチです。
○パートナーとの喧嘩に対する対処
・相手の意見を聴く
・自分の意見を伝える
・他人の意見を聴く
・他人に自分の意見を聞いてもらう
これら4つは似ているけれども、働きかける主体と相手が異なります。相手の話を聴くのがあなたなのか、他人のかで受け取り方は違いますね。
それと同様にあなたの話をパートナーに聞き入れてもらえなくても、他人は受け止めてくれるかもしれません。夫婦間の問題だからといって、外に手を伸ばしてはいけないことでも、恥ずかしいことでもありません。
それよりも夫婦の絆がより深くなるために、いつもの平穏な日々を取り戻すために、試行錯誤しながら、家庭の外の景色を見ることも大切です。
自分たちで仲直りが難しければ、外に仲直りの手助けを求めることも必要なのです。
4.喧嘩でプラスになることは?:「違いを認める」
夫婦間でお違いを知り、嫌々ながらも見て見ぬ振りをしながら生活をしていても、何度も同じような喧嘩は起こります。
どんな人でも、ある程度は自分の「思い通り」に行動したいという心理が働きます。そして夫婦間であれば、そのわがままや心理をより強く求めてしまうのでしょう。
しかし一体なんのために頭を悩ませるのでしょうか?自分の思いを貫くためですか?相手を言い負かせるためですか?そうではないはずです。
違いも喜びも痛みも全てを内包しているのが結婚という社会的、個人的、精神的、肉体的な約束事です。
では互いの違いをどうしたらよいと思いますか?「認める」ことです。これはただ知っていることではなく、違いを何のジャッジも下さない心の在り方です。
嫌っている人の前でいくら笑顔を取り繕っても、相手にはあなたの本心、いわゆる波動が伝わります。その時に相手とあなたの間で不協和音が生じ、根本的に反発し合うのです。
それは夫婦間でも、
・こういうところが許せない
・言わないけれど、これは受け入れられない
・こんな性格な人だとわかっていたら結婚しなかった
などの気持ちは胸の内に仕舞い込んではいても、相手には無意識的にダイレクトに伝わっているのです。
まずは違いを知った時に、その違いがあなたの心を掻き乱すとしても、まずは心の中で非難しないことが最も重要なことです。
これは心の鍛錬ともいえます。なぜなら「家庭は一番の修行の場」だからです。
家の外の世界で繋がる人は他人です。他人だからこそ干渉、介入する必要がないことが沢山あります。
しかし家族であれば絆を強くすることができる反面、そのために違いを認め合う必要があるのです。
認めると何が変わるでしょうか?
・相手への接し方が変わる
・自分の至らなさを認めることができる
・相手と自分を許すことができる
・夫婦の在り方を再確認し、そのために努力する
本来「仲直り」とは、ほとぼりが冷めた状態ではなく、根本的な対立が解消されることです。
喧嘩の原因を基から認めてしまえば、互いを成長させ、愛を深めることに繋がるのです。
5.喧嘩の後で考えるべきことは?:「仲直りの目的」
喧嘩の後で仲直りする目的を、単に興奮や怒りが静まることに焦点を当てしまえばその場をしのぐことはできるでしょう。しかしお互いの心の奥底に不満や不安の種がある限り、時と場所を変えて、同じテーマの喧嘩が起きることでしょう。
では相手との違いを知り、味わい、そして認める時に、どのような目的意識が必要だと思いますか?
「夫婦で幸せを実感する」こと、また「家族で」幸せを実感することではないでしょうか。
日々を供にすることが、夫婦の営みの大きな目的の一つとすれば、お互いの得手不得手や個性を摩擦や衝突によって知っていく。そうすることで互いを成長させ合うのです。
どのような経験があっても、その経験によって「腑に落ちる」ことがなければ、「あんなこともあったな」という程度で終わってしまいます。
今のあなたを作っている思考や価値観を、一旦横に置いて下さい。喧嘩している時も仲が良い時も、表面的にはわからないけれど、夫婦だからこその営みがあるからです。
相手の機嫌を取り過ぎると、あなたは小間使いになってしまいますし、自分の主張ばかりを押し付けていると、相手は引いてしまいます。
丁度よい「案配(あんばい)」は、相手も自分も苦しまず「仲直りする」姿勢です。
6.喧嘩の後の仲直りの環境を作るために:「波動」
心の在り方は表情にも言動にも出ます。だからこそ平常心を保つための心の在り方を知っておけば、相手にもあなたにもよい作用が働きます。
仲直りを目指すのであれば、まずはあなたの心の波動を整えなければいけません。言葉と声は波動を持ち、ただの文字や音に気持ちが乗り、それが相手に伝わります。
夫婦喧嘩をした時は、どちらか一方が完全に悪い場合を除き、「ごめんなさい」「ありがとう」という言葉を伝えてください。
喧嘩直後ではすぐに素直に声をかけることが難しいかもしれません。そんな時は背中に向かって言うこともできますし、心の中でつぶやくこともできます。
感情は人の理性を抑えつけ、暴走してしまうくらい強いものです。しかし反対にプラスの働きかけを意識すれば、良い方向に作用します。
「雨降って地固まる」といいます。原因がわかり、仲直りをして相手と対話することができたら、起こるべくして起こったと解釈して根に持たず、水に流しましょう。
感情に振り回されず、問題を憎んで相手を憎まなければ、喧嘩が後を引くこともありません。
良い波動は良いところにしか流れません。負の感情ばかりを溜め込んだり、相手にぶつけ合っている夫婦間には良い波動は訪れません。
無下にエネルギーを汚さないことです。きっと時間が解決してくれますので、心配し過ぎず、感情を綺麗に保ってください。仲直りはエネルギーを整えることなのです。
7.仲直りした後に作りたい関係は・・・?:「祈り」
願いが他力で利己的なのに対し、祈りは純粋な利他的です。パートナーといえども他人ですし、人のために祈ることは難しいと思われるかもしれません。
それに宗教じみていてそんなことはできない!と拒絶される方もいるでしょう。
しかし、人の思考は実際に物質に影響することが最先端科学である「量子物理学」でも証明されています。あなたの祈りは他のもの、人、全てに効果があるのです。
誰にだってパートナーと家族に対して思う気持ちがあるはずです。
・健康でいて欲しい
・病気が治って欲しい
・穏やかな生活が送りたい
・子どもがすくすく育ってほしい
普段のふとした瞬間に思う気持ちは、ちゃんとした祈りです。
相手との違いを祝福して下さい。思い通りにいかない人生を楽しんでください。何事も発想を転換することで好転します。
そのテクニックの1つが祈りです。相手を思い通りにするために祈るのではなく、相手の良いところが伸びるような、相手の傍にいて安心できるように祈ってください。
仕事に行く前でもいいですし、夜眠りにつく前でもいいです。
今日一日一緒に過ごせてよかったと感謝し、明日も元気でいられますように、と心から祈ることです。
心の変容は人生を急転させます。それは魔法の力でもドラマの展開でもない、泥臭く地道な心掛けによって実ります。
あなたの祈りは必ずパートナーを包み込んでくれます。そしてあなたは結婚してよかったと思える時が増やしていくことでしょう。
夫婦喧嘩の後の仲直りを成功させる 7つのテクニック まとめ
1.喧嘩の後の仲直りを実現するために:「結婚は勉強」
2.喧嘩の目的は?:「違いを知る」
3.喧嘩が収まらなかったら・・・:「外部の手を借りる」
4.喧嘩でプラスになることは?:「違いを認める」
5.喧嘩の後で考えるべきことは?:「仲直りの目的」
6.喧嘩の後の仲直りの環境を作るために:「波動」
7.仲直りした後に作りたい関係は?:「祈る」