私たちは身体と心が癒されると、悩みや痛みから解放されます。あなたはご自身にできるヒーリングや人にしてもらうヒーリングをご存知ですか？それは身近な方法でできるかもしれませんし、特別な力、場所、時間、道具を必要とするものかもしれません。
今回はあなたの状況や状態に合った簡単にできるセルフヒーリングや、伝承されてきたヒーリング、スピリチュアルヒーラーが提供するヒーリングなどをご紹介させていただきます。

ヒーリングとは？自分の体と心を回復させる方法ベスト１０

「癒されている」状態とは、身体と心が『元の状態に戻る』『正常な機能・感覚を取り戻す』状態です。

１．セルフヒーリング～身体～
言葉だけ聴くと、ヒーリングは霊能力や神力がなければできないと思っていませんか？実はそうではなく、ヒーリングの「楽になる」目的は日常生活でも実践できるものです。
身体と心の緊張を解し、ホッとできる方法は意外と沢山あります。そんなホッとする状態もヒーリングなのです。

・お風呂・温泉・足湯
・睡眠・昼寝
・ストレッチ
・フェイスケア・スキンケア・ボディケア / マッサージ

これらは私たちが何気なくしている当たり前のことばかりですが、身体を元の状態に戻すためには絶対に必要な癒しです。
そして１つ大切なことがあります。あなたがご自分の全身を癒す時に、『労わり・励まし・感謝の気持ち』を持って行うことです。この気持ちが体にはとても大切なのです。

２．セルフヒーリング～五感～

身体が楽になると心も連動して楽になります。そして身体を楽にするには、肉体・神経・内臓・感覚全てにアプローチすることが早道になります。

○綺麗なものを見る・視る・観る
テレビ、インターネット、映画、ドラマなどの視覚的情報をポジティブで、綺麗なものを見せてくれるものを選びましょう

○綺麗なものを聞く・聴く
ヒーリング・オーケストラ・クラシック音楽、ラジオ、ライブＣＤやＤＶＤ、日常生活で溢れる音を率先してポジティブで、癒される音を取り入れてください。

○『美』味しいものを食す
食物は『あなたの血となり骨となる』身体の栄養です。「いただきます・ごちそうさま」は食べ物のありがたみに対しての感謝であり礼儀です。身体の栄養になる食材について積極的に知ることをお勧めします。
自然食材、オーガニック食、マクロビオティック食、和食、正食などで食生活を見直すことで、あなたの肉体機能と内臓機能は癒されることでしょう。

○心地よいものを香らせる
人工的で化学的な香りはインパクトがあり、刺激的ですが、感覚を徐々に鈍らせ、神経に障ります。あなたのお部屋を、お花やお香、アロマで自然の香りで満たしてください。季節によって、気分によって、その時の好きな香りによって、あなたの嗅覚は癒されることでしょう。

○安心できるものを触れる
香りと同様に人工繊維や化学繊維で作られた衣類や衣類雑貨は、機能的ではありますが、身体が安心しにくいものです。寒い時は『綿』、熱い時は『麻』、年中身に着けられる『絹』は国産品で重宝される素材です。
身に着けるものだけではなく、ベッドシーツや枕カバー、あなたの身体や手に触れるものの多くを天然由来のものにしてみてください。
触覚は「手触り・触り心地」というように、安心したり、気持ちの良さを求めているので、そうしたものを身の回りに置くことが触覚を通して身体のヒーリングに繫がります。

私たちはつい便利で新しいものに手を伸ばしがちですが、お仕事や外出、外での活動を除いて、インドアやプライベートな空間と時間では、天然の素材をすすんで取り入れられることをお勧めします。
天然の素材は身体機能のバランスを保つことに長けているからです。
感覚にアプローチすることで、神経と精神にも作用し、あなたの心身は癒されますので、日常生活の小さなところにヒーリングを見つけてください。

３．セルフヒーリング　～メンタリティ～
ヒーリングは自己対話することでも起こります。

・日記を書く習慣
・夢や目標ノートをつける習慣
・独りきりの時間
・過去の記録や映像を見返す

自分のことは自分が一番わからないといわれますが、反対に自分しか自分のことは理解できないともいえます。両方ともに腑に落ちる時があって、どちらかが抜け落ちることもあるのではないでしょうか。
過去と現在の自分を認められない人は、心が満たされていません。どんなに家族や親しい人から愛していると言われても、あなたが自分を愛していなければ、心には虚しさが募ります。
自分は愛されている存在だと気づくことや、過去の自分に起こったことが既に「完了」し、終わったことを終わったものだと納得することで、自分を認めることができます。
悲しかったこと、辛かったこと、どうしようもなかったことはやり直すことはできませんが、その時の自分を認めてあげることはできます。それがメンタル的なヒーリングです。

それに伴って一時的に情緒不安定になり、大泣きしてしまうことや眠りや休むことがあるかもしれません。これはあなたの心が「好転する」ことで起こります。
例えば熱が出ると一時的に苦しい状態ではありますが、体温を上げることにより最近やウィルスから身を守り、快方に向かいます。
あなたがご自分を癒す時、それは痛みや悩み、不安やトラウマを乗り越えることで起こりえます。あなたは、ありのままの自分を認めることを恐れる必要はどこにもないのです。

４．言霊のヒーリング
「霊」とはたましいとも読みます。たましいは魂とも書き、数、色、音、言葉にたましいが宿るとされています。

・読経
・祝詞
・聖歌、賛美歌

などは目的がある言霊によるヒーリングの面を持ち合わせています。

それら宗教的な言葉でなくても、人を愉快にさせたり、気持ちよくさせる代表的な言葉があります。

「ありがとう」

ありがとうは労い、感謝、畏敬、尊敬、謝罪など多くの意味合いを持つ言葉です。
音楽や神社仏閣にて心が落ち着く方は、定期的にご自分が癒される環境づくりをしてみてはいかがでしょうか。

・鏡に映る自分に労い、慰め、感謝の言葉をかけてみてください。
・湯船に浸かりながらご自分を抱きしめてあげてください。
・寝る直前の意識がなくなる状態に、一日頑張ったご自分を褒めてあげてください。

「ありがとう」「頑張ったね」「大丈夫」

そんな風にご自分と対話する時に、肯定的な言葉を使うことが、言霊による癒しです。ご自分に優しくなれるきっかけは、そういった小さな声かけかもしれません。

５．自然界の恵みは栄養でありヒーリング

自然界には豊かさもあれば、獰猛さもあります。一日の流れがあり、季節が巡り、その時々に自然界には調和が見て取れます。
私たちは自然界の中に身を置きながらも、人工的な流れに押し流され、自分を見失い、心身の健康を損なってしまうことがあります。
昔から日が昇るとともに目が覚め、日が沈むとともに眠りにつくことが私たちの身体のリズムに合っているといわれてきました。
日光を浴びることがない人は、より良い眠りを促すために朝１０時までの日光を浴びるようにしてください。
コンビニ食や冷凍食品ばかり口にしている方は、野菜や大地の豊かさとありがたさを感じるために、有機野菜や無農薬野菜を摂り入れてください。
化学調味料や香辛料に慣れすぎると、私たちの神経と味覚に狂いが出ます。

水のせせらぎや海の波は癒しの音です。小川の傍でリラックスしてみてください。また綺麗な水を飲むこともオススメします。
森林浴は澄んだ空気の中、緑を沢山目にし、神経と心が落ち着きます。綺麗な星空の中、月光浴をすることも気分転換になるかもしれません。
自然界は調和で成り立ち、周期や季節を通して私たちに時間の流れを知らせてくれます。
急ぎすぎている、忙しく過ごしすぎていると気づいた時、自然界の流れに身も心も委ねてください。あなたの心身は元のリズムを取り戻すことができるでしょう。

６．エネルギーヒーリング
世の中にはヒーリングを生業にするヒーラーの方々が多くいらっしゃいます。

・パワーストーンを使うストーンヒーリング　クリスタル（水晶）を使うクリスタルヒーリング
・日本発祥のレイキヒーリングなどのハンドヒーリング
・アロマ・キャンドル・カラーセラピー
・透視、遠隔ヒーリング

第六感は誰にでも備わっているといわれています。それを開発しやすい体質や資質を持つ人は、あることをきっかけに、ヒーラーの道に足を進めることになるのかもしれません。
それは心身の癒しのため、施術をしてもらうことがきっかけになることもあります。ただ目に見えない世界は、良いものも悪いものも混在した世界です。むやみに、裏付けや経験のないヒーリングを受けると心身にダメージを受けることになります。
ヒーリングはヒーラーの人格と霊格により、効果や効能は異なりますので、きちんと勉強、実践されているヒーラーを探されることをオススメします。

ヒーリングによる癒しは時に、根本に滞留するトラウマや痛みを解放する過程で苦痛を伴うことがあります。ヒーラーによるカウンセリングをしっかりと行っていただき、経過観察をしっかりと記録、実感することが大切です。
ヒーリングは心身のバランスを整えることを目的とし、あなたの免疫力や回復力を補助するものです。スピリチュアルな世界や思想は、実生活を豊かにするためであり、現実逃避をするためのものではありません。それはヒーリングも例外ではありません。
世のため人のためになる癒しを提供することを使命とされている方に出会うため、しっかりとヒーリングとヒーラーの方のリサーチを行ってください。
良き縁には良き行いを引き寄せ、その逆も然りで、そしてより良い癒しは心身にちゃんと結果が出るものです。

７．ストーンヒーリング

エネルギーによるヒーリングにも用いられる天然石やパワーストーンは、鉱物の結晶体です。代表例は水晶で、海外ではクリスタルと呼ばれます。日本では山梨県産の水晶が有名ですが、今では産出がなく、市場に出回っているもののみのようです。
質の良い水晶はブラジル、インド・ヒマラヤ、ネパール・ヒマラヤ、アメリカなど世界中から産出されます。鉱物はミネラルと呼ばれ、私たちが口にする食物に含まれる栄養素が結晶化したものも数多くあります。鉱物は言うなれば地球の一部です。
何千、何万年、何億年の時間をかけて成長し、環境により生成される鉱物は異なり、土地により宿る力は異なります。それは人に得手不得手があるのと似ています。

鉱物は宝石として身につけられ、１年を通して毎月の誕生石もありますね。古代から世界中で鉱物を儀式、祈祷、呪術、信仰、護符として使われてきたのは、石には神聖な力が宿ると信じられてきたからです。
巷には数多くのパワーストーンが溢れ、２０年前に比べて現在では石の癒し効果は日常的なものになってきました。

・タンブルや守り石として持つ
・枕元に置く
・チャクラに対応したパワーストーンを身体に乗せる
・ブレスレット、ペンダント、指輪、ピアスを身につける
・家や部屋の四方に水晶を置く、埋める
・ワンド型の結晶体によりヒーリングの施術を行う

自然界のあらゆるものは調和の中に生きています。石を酷使して、綺麗にしなければ力を失います。あなたがご飯を食べ、休みが必要なように、石も休ませ、浄める必要があります。
日光浴や月光浴、水流にあてる、お香、音叉による浄化をオススメします。気になったら、定期的なメンテナンスを行ってください。

そしてあくまで石は補助的な存在で、あなたの味方でいてくれる存在です。あなたの人生を好転させるきっかけ、背中を押してくれることはあっても、最終的に行動するのはあなた自身です。天然石に依存し、何でも期待し、お願いを吹き込むようなことは控えてください。
そして石は意思、意志とも書きます。あなたはご自身の意志と意志に合った石を引き寄せるものです。あなたと共に歩んでくれる石に感謝し、労うことを忘れないでくださいね。

８．空間のヒーリング
雰囲気が良い、空気が澄んでいる、気の巡りが整っている場というのは大変心地よいものです。そのためには手入れが必要で、場所によっては結界や札、水晶、偶像が設置されます。代表的な場所は山、神社仏閣、皇居で、聖域や神域です。
祀られている存在や多くの人が訪れる場所というのは、人が持つ「欲」と「感情」により「穢れる」とされます。これは目に見えないものですが、なぜかこの場所に行くと気分が悪くなる、気持ちが不安定になるということが印だといえます。
そのためには場を浄め、調和を持続させることが大切です。それはあなたの家と部屋も同様で、掃除が行き届いていると気持ちが良いですよね。
人は自分の家の直径数キロの範囲が特に心地良いと言われ、あなたの家と部屋を聖域化することができます。特にあなたの部屋、寝室を整え、気の流れを良くすることをオススメします。

・お香やアロマで邪気を散らす、気の流れを良くする
香りによる癒しと、浄化作用により場を整えてくれます。お香を焚く際は窓を開け、換気を行ってください。

・水晶を家、部屋の四方に置く
浄化効果がある水晶は気の巡りを良くし、結界を張る力があるといわれています。部屋の隅は綺麗にし、水回りはいつも綺麗にすることで、気の巡りが滞らないようにしてください。

・神棚と仏壇は常に綺麗にする
形を持つ神聖さや神仏の役割を象徴するものには力が宿ります。それは「依代」と呼ばれ、アンテナや器の役割をします。ご先祖さまや守護神、神様を祀る場所を綺麗にすることは、家を守り、あなたが住む場所を大切にすることといえます。
私たちはあくまで「生かされて」いるので、住まわせていただいているという感覚を持つことで、場所を綺麗にし、整えることが大切です。その結果としてあなたはご自分の居場所をつくり、家に帰るとあなたは癒され、よく休むことができるのです。

９．内的ヒーリング　～瞑想～
セルフヒーリングでご自分との対話をすることについて触れました。ここでは更に深い内的ヒーリングについてお話します。
わたしたちにとっての修行は日常生活です。私たちは職場と家庭で、ルーティーンワークや次々に起こる出来事に対処していますね。
そこで起こる感情の起伏、感動、出会い、経験はわたしたちを成長させてくれると同時に、成長していない部分を見せられることになります。
家から一歩出ると、刺激と喜怒哀楽が溢れています。そして家に戻ると、外部の様々な情報や影響によって私たちは疲れや刺激、経験を持ち帰ります。

そこで私たちは一日に起こったことを思い返します。

・人に迷惑をかけたこと
・傷つけられた、不快な思いをした
・素敵な出会いがあった
・感動、目標、夢を見つけた

あなたの心の中には長く居座る苦悩、悩み、痛みがありますか？あなたはそれらを抱えて生きていきたいですか？本当はそれらを解放して楽になりたいと思っていませんか？
自己対話・セルフヒーリングを行うと、深い意識状態に至ります。そこで「瞑想」を行うことをオススメします。

瞑想にはいくつか方法があります。

○静の瞑想
・半眼を開け、あぐらをかいて座り、姿勢を正して何も考えない状態を続ける
・目を完全に閉じ、思い起こる雑念や感情を無視して何も考えない状態を続ける
・目を開けたまま寝転がり、全身の力を抜き、何も考えない状態を続ける

○動の瞑想
・ヨガをしながら身体の動き、痛み、伸びや緩みを体感しながら、安定した呼吸を続け、心を穏やかにする
・合気道やスイワイショウ、ゆっくりとした動き・流れを繰り返し、呼吸を整えながら、雑念を祓い、氣を整える
・足を両方の肩幅分開け、腰を一定のペースで回し、左右どちらも行う

これらの静止状態と流れるように動く動作は、心身を癒す状態に引き上げる役目があり、簡単にできるものです。

人生は日々の積み重ねで、私たちの過去に行った結果として現在があり、未来は現在を紡いだ先にあるタペストリーです。毎日のあなたの心の在り方と言動は、過去と現在を乗り越えているか、学んでいるかにより変わり、癒しが隠れています。
瞑想や一定の動きの中に静と動を見出し、常に変化し続けることを恐れない自分を発見できるのです。

１０．人との触れ合いがヒーリングになる

私たちにできる簡単で日常的なヒーリングがあります。家族や親しい人との「ハグ」や「手を繋ぐ」こと、話をして心を通わせること、好きな人との「キス」や、一緒に場所と時間を共有することです。
他人や初対面の方との関係よりも、親族や友人、恋人と関係が心地よいのは、歴史と経験があるからです。背景に愛情や心情があり、労りや尊敬、感謝の気持ちがあるため、傍にいると嬉しくなり落ち着きます。
毎朝、毎夜の挨拶は一日の始まりと終わりの声かけで、今日一日を一緒に過ごした、という確認でもあります。全身や身体の一部が触れ合うことによって、その人の身体や温度を感じ、心と心が触れ合うことになります。
親しい人同士の触れ合いは一種のヒーリングで、あかちゃんが母親の腕の中で安心することが代表例です。
大切な人に触れる時、温もりを込めて接してみてください。
また攻撃的、好戦的な人と向き合う時は、あまり感情的にならず、相手の言動を真に受けないことをオススメします。目に目を向ければ、歯と歯がぶつかります。敢えて身を削ることをする必要はありません。
あなたが自分を癒したいと思うとき、誰かに甘えることも大切です。あなたの存在を認めてくれる人や、頼ってくれる人、愛してくれる人に求めてみると、自分一人で頑張っていた時に感じていた苦痛や葛藤が嘘のように消えてしまうことがあります。

そしてあなたはその癒しを人にも提供することができます。それはとても簡単で、どこにいても、誰にでもできます。お相手との時間の中、一瞬でも数分でも、お相手の幸せや健康のお祈りをすることです。
人の祈りは神様にも届き、物事を動かします。そして祈りは癒しとなり、人を導くことや手助けすることになるのです。

癒しやヒーリングというと、あっと驚く超常現象を思い浮かべる方は少なくないと思います。しかし本当のスピリチュアルは、日常生活の中に隠れている１コマであったり、解釈の違いや違うアプローチにより見出すことができます。
あなたにとっての癒しは、実はあなたが体験、体感してわかるものです。他人がいくら施しても、ご自身による癒しの力には適いません。あなたの身近なところで、もしくは少し離れたところで、あなたを癒すきっかけがありますように。

ヒーリングとは？自分の体と心を回復させるヒーリングの生かし方　１０つのポイント
１．セルフヒーリング～身体～
２．セルフヒーリング～五感～
３．セルフヒーリング～メンタル～
４．言霊のヒーリング
５．自然界のヒーリング
６．エネルギーヒーリング
７．石によるヒーリング
８．空間によるヒーリング
９．瞑想によるヒーリング
１０．人との触れ合い