どうして人は「うつ」になってしまうのでしょう。うつになる原因は人によって様々ですし、その人自身が感じる「辛さ」を他人が理解するのはとても難しいですよね。
救いようのない絶望の一歩手前な気がして、不安と焦りで心がいっぱいになってしまいますよね。
うつには医学的な根拠もありますが、実は人間の心の問題・・・つまり「精神的な要素」が非常に強いもので、あなたの本当の姿を明らかにするスピリチュアル的なステップが非常に有効なケースも多いのです。

 

うつの原因を知ることによって上手に自分を癒す７つの方法

 

その1.うつになりやすい人の性格
まず、うつになりやすいとされる性格を知っておきましょう。よく言われていることですが、日本人の特徴として良しとされる部分は、大概「うつ」になりやすい性格だと言われています。具体的には・・・

・几帳面で真面目、仕事も勉強も完璧を目指す。ストレスを溜め過ぎて過労からうつ状態へ
・気持ちの浮き沈みが激しいタイプの性格。自分で感情の起伏をコントロールしにくいことからうつ状態へ
・ルールを守り、常識を重んじるタイプ。周囲に対する気遣いからの疲れや、ルールを守れないという葛藤からうつ状態へ

これらに加え、最近では、「他人に嫌われたり、批判されたりするのを極端に怖がるタイプ」の人も、うつ状態へなりやすいと言われています。

 

その2.うつになる原因は？
うつになる原因は、心がストレスなどで疲弊しきり、物事に対応できない状態が続くことだと考えるのが主流ですね。そうして、心だけでなく肉体にもその影響が進み、体にも症状があらわれてきます。

症状の一例としては、「気分が落ち込む、眠れない、食欲がない、微熱が続く」など、あらゆる不愉快な状態が続くことになります。

 

その3.スピリチュアルでうつが治る？

うつの症状は、スピリチュアル的な思考や、スピリチュアル的な癒しを与えることで緩和したり、完治したりできるのでしょうか？　うつの原因に日常生活におけるストレスもありますので、従来の西洋医学的な治療も効果的ですが、やはりそれでもスピリチュアル的なステップも非常に効果的と言えます。

そして、うつを効果的に改善する方法としては、
(1)うつになるまでの心のストレスの原因を解消すること
(2)スピリチュアル的な思考能力を開花させて、自己認識を高めること
(3)病院の医学的観点からも、うつの症状に対する投薬治療を試みる
(4)ヒーリングによる癒しを受けてみる
(5)心理カウンセリングを受けてみる

など、ひとつだけの方法に頼りきるよりも、いろんな方面からアタックする方が、結果的に良い方向へと結びつきます。

 

その4.精神と世界との精妙な関係

我々の精神が非常に繊細であるのはご存知だと思いますが、実は我々の精神が思ったよりもパワフルだとご存知ですか？

我々の精神は我々の周囲の世界から大きく影響を受けているように思えます。いや、実際はそうなのですが、実のところこれは逆なのです。

我々の世界のあらゆるものを構成している「素粒子」を研究する「量子物理学」では、顕微鏡でも見ることができないほど小さい「素粒子」の世界では、我々の考えていることが素粒子の状態に影響を与えることがわかっています。

この素粒子は、我々が「観測する（見る）」と決めて、観測するまでは、一体どこにあるのかがはっきりしない「エネルギー（波動）」の状態です。ピンポイントで「ここにある」とは特定できませんが、そこら中に漂っている「波」のような状態なのです。

しかし、一旦我々が「観測する（見る）」と決めて観測すると、素粒子は文字どおり「粒子」となり、そこに存在してくれるのです。我々の「見る」という意思によって素粒子は姿を表してくれます。

つまり、我々の思考が素粒子の物理的な状態を決めているのです。

 

しかし、これはあまりにも小さい世界での話であり、我々が日常生活を送っているこの世界では到底実感できないようなことです。

でも、最近我が国の一流企業の調査チームによって、我々が生活しているこの世界でも実は我々が「観測する」という行為をするまでは、ものの状態や位置は不確定であるということが分かり始めているのです。

例えば夜空に浮かぶ月・・・このような大きな天体ですら、我々が観測するまではその位置が曖昧だというのです。これだけコンピューターが発達して、月のいちの特定なんて容易なように思える時代に・・・。

これは本当に極端な例ですが、物理学であれ、化学であれ、あらゆる科学を突き詰めた人たちはほとんどが「科学は最終的には宗教になってしまう」と言っています。

我々の思考や考えが周りのものの影響を受けているのではなく、我々の思考や考えが周りのものに影響を与えているのです。

このような一見「非科学的な考え」と思えるようなことが、実は本当に「科学的である」と実際に最先端科学でわかってきています。

実はこの世界は１００％、あなたの思考を反映しています。たとえそうとは信じられなくてもそうなのです。そして、これは高名な科学者、宗教家、企業家など成功した多くの人が認めていることです。

たとえば最近同じゾロ目数字を頻繁に見る・・・または街中で黄色い車を見て「綺麗だな・・・」と思ったら、数分後にまた別のところで同じタイプで同じ色の違う車を見た・・・

このような偶然の重なりはみんなこの考えで説明がつくことなのです。

 

でも、このようなことをお話ししたからと言って、今すぐあなたの認識が変わるわけではないでしょう。

本当に最先端科学の調査チームが、我々の目の前の世界は我々の思考が影響を及ぼしていると解明したところで、あなたの目の前の現実の説得力は非常に強いものです。

ただ、その目の前の現実は元はと言えば自分が生み出したものであるという認識ができればだいぶ変わってきます。そう、あなたが自分の現実を思考で引き寄せています。

でも、自分が生み出したものだからと言って、あなたが悪いとか、あなたが責任を追うべきというわけではありません。

たとえばあなたが小さいとき、ある日偶然ちょっとしたショッキングなシーンに出くわしてしまった・・・

別にその出来事をあなたが意図的に引き寄せたのではないにしても、あなたの思考が無意識のうちにその出来事にリンクしてしまい、あなたは気づかずにうちにそのショッキングな出来事に出くわし、大きなショックを受けてしまった・・・

その出来事を引き寄せたのは間違いなくあなたの思考です。でも、あなたはそれを意図的に引き寄せたわけではないのです。

人間は自分が「欲しい！」と思うものだけでなく、たとえ「嫌だな」と思っていても、注意を向けたものを引き寄せてしまいます。自分が注意を向けたものを目の前に現実化してしまうのです。

 

あなたが過去の出来事、経験の何かに今も悩まされているならば・・・それはその時のあなたの思考が偶然つながりあって引き寄せてしまったのです。
たとえ意識していなかったとはいえ、あなたが思考で引き寄せてしまいました。

でも、その責任はあなたにはありません。だって、あなたはその時、思考がそのように出来事を引き寄せるなんて知らなかったのです。

そして、大切なのは「自分が思考で目の前の現実を・・・つまり人生を創り出すことができる」とわかっているということです。

あなたは人生の波の中で翻弄される小舟のような存在ではありません。目の前の物理的な世界の説得力が大きくてそうは思えないかもしれませんが、あなたの目の前のものや人の状態は間違いなく、あなたが思考でその状態を決めています。

あなた次第であなたの人生は荒波ではなく、終始穏やかであなたを幸せな下流へと誘う大河にもなるのです。

 

今はあなたにはどうすべきか答えが見つからないかもしれません・・・でも頭に置いておいて欲しいこと、それは「あなたの人生は自分で創り出すことができる」です。

この記事を読んだ後、無性に動きたくなってあなたはいろんなことを調べだすかもしれません。または、いろんな情報が舞い込んでくるかもしれません。

あなたはこの世界です。あなたがこの世界を創り出しているからです。だから、あなたが「良くなる！」と思ってワクワクしてほんの少しでも小さな動きを起こせば、それは世界の隅々にまで伝わり、世界はあなたに応えてくれます。

無理矢理に動かなくても大丈夫です。あなたの気持ちがきっかけを作ってくれるのを待ちましょう。そして動きたくなれば動けばいいのです。

急がなくても大丈夫です。世界はあなたに合わせてくれます。

その時、あなたの目の前の人生はあなたにさらに大きな種明かしをしてくれるでしょう。

 

その5.思考の奥にあるもう一人の自分

試しに１分でいいので目を閉じて、呼吸に注意を向けてください。何も考えないで・・・

そうすると、しばらくは「無」の状態ですが、だんだん色々な「考え」が湧き上がってきます。そして、それをただ「あ・・・こんなことを考えているな」と思っていてください。何もしなくて大丈夫です。

そして目を開けました。どんなことを考えていましたか？覚えているものだけで結構です。

そして、ここで考えてください。その浮かび上がってきた思考を見て、覚えているのは誰なのでしょう？

そう、あなたの中には浮かび上がってくる思考を見て、それを眺めているもう一人のあなたがいるのです。それが本当のあなたです。

 

思考はあなた自身ではありません。あなたは思考を使う人なのです。日常生活ではついついあなたは思考と一体化してしまって、「思考＝自分」だと思っていますが、思考は条件反射的に生まれてくる「判断」でしかありません。

たとえばある状況に出くわした・・・あなたはそれまでの経験から「ああ、嫌だ」と思います。でも、他の人にとっては「え、どうして？」となることも多いでしょう。

あなたはある状況を見る。見ているのは本当のあなたです。でも、あなたの中に過去の経験から出来上がった判断システムがあり、それが「ああ、これは嫌な状況だ」と判断してしまう・・・これが思考です。

そして、そこから「これは〜だ、というのも・・・」と論理付けが進み、目の前にはあなただけの世界が物の見事に作り上げられてしまいます。

あなたの思考はあなたの目の前の世界を作る・・・それはあなたの過去の経験から身についた「条件反射的なシステム」が勝手に判断して、そしてさらにそのような世界を作り上げているのです。

思考が現実を創り出します・・・そしてあなたはその湧き出してきた思考を採用するかどうか選ぶことができます。「ああ、私はこんなことを思おうとしているのだな」と感づくだけでだいぶ変わります。

あなたは思考を選ぶことができます。つまり自分の世界を選ぶことができるのです。最初からこれを徹底しようなんて思わなくても大丈夫です。でも少しずつ意識をしてください。それだけでいいのです。

最初は小さな力でもそれが徐々に加速度を増し、大きくなっていきます。

 

うつの原因を知ることによって上手に自分を癒す７つの方法　まとめ
いかがでしたか？今日もひとつ、明日もひとつと、できることからすればよいだけです。頑張ることも、無理をすることも、できないことをやらなくても平気です。

あなたには実は本当に力があるのです。あなたが思っていることには素晴らしい力があります。最初はそれをコントロールしようなんて考えなくても大丈夫です。でも、いずれあなたはそれに気づきます。