ストレス・・・現代社会で生活しているからには避けることができないものですが、上手く付き合わないと体のいたるところにその兆候が現れてきます。
特に咳というのは自分を表現するにおいて極めて重要な「喉」に関わってくる部分であり、その症状には重要な意味があるときがあります。
今回は、もしあなたが症状として抱えている咳になぜか気持ち的に引っかかる場合、その原因をお伝えします。
ストレスが原因で咳が止まらない?!感情が身体に訴える 5つのサイン
1.喉とコミュニケーション
過度の緊張から上手く話せない、歌えない、喉が締めつけられるなどの経験がある方もいるのではないでしょうか?喉は呼吸をする、声を出す、食事をするなどの重要な役割をする部位です。
そのため喉に負担がかかって上手く機能しない状態というのは一大事です。
しかも風邪の症状がないにも関わらず、咳が止まらない状態が続くと、喘息を何かしらのアレルギー反応の疑いも視野に入れなければいけませんが、それ以外にも精神的な、そしてスピリチュアル的な原因があることも多いのです。
〇感情と喉の関係
「チャクラ」という言葉を聞いたことがありますか?インド瞑想やヨガに起源がある言葉で、「車輪」という意味があります。
チャクラは身体の7つの部位にそれぞれある、目に見えないエネルギーや氣が集合する場所です。チャクラは足元から上へ数え、喉は第5のチャクラです
喉のチャクラは、コミュニケーションや表現力を象徴しています。喉に不調があるということは、人間関係において、特に対話をすることに不安や恐怖、緊張や強迫観念などがあるということです。
チャクラは、あなたがストレスを感じている、不得意に思っている、危機感を感じている事柄に関して、サインを身体の部位に表面化させることで教えてくれるのです。
アレルギー体質や生活環境、カビ・ダニ・ハウスダスト・ウィルス、喘息から出る咳と並行して、感情の状態も考えてみることが重要です。
2.胸と心の状態
大げさな表現ですが、人は脳死状態であっても心臓が動いていれば、植物状態から奇跡的に意識を取り戻すことができます。
しかし心臓が止まってしまうと、どんなに他の身体の部位が元気であろうと蘇生は望めません。
生きるものにとって、心臓、胸、胸腺などの胸部は大きな役割を持っています。そして、胸には肺と心臓の2つの大きな臓器が収まっています。
呼吸が浅ければ脳には酸素が回りませんし、咳を続けると、胸周りだけじゃなく全身の筋肉を酷使し疲労します。血液の質がドロドロで循環しづらければ、心臓に負担がかかり、不整脈や心臓病の危険性が高まります。
また心臓は心に臓器と書くように、心が宿る場所でもあり、胸が苦しい時は大抵の場合ショックやストレス、悩みを抱えているのです。
〇胸のチャクラと感情
胸のチャクラは「愛と心」、「誠実さ」を象徴し、感情の源泉ともいえる役割をもちます。
あなたが本音を言えない、誰かに裏切られた、思い描いた計画や期待が叶えられないなどの状況や状態にあれば、胸は少しずつストレスを感じ、サインを出し始めます。
それは緩やかで長期的な場合もあれば、あまりのストレスで緊急に対処するように症状を出すこともあります。その症状は胸が苦しい、とりとめなく重い感情が渦巻く、ため息ばかりが出る、咳が止まらない、鋭い痛み、鈍い痛みなどです。
ある悩みに長期的に悩まされている、トラウマやショックな出来事があるきっかけで思い出される、繰り返し辛い状況に合うことなども胸を痛ませる要因になります。
胸や心を穏やかにするには、ご自分に十分な愛を注ぐことです。
それには誰かに胸の内を聴いてもらう、一人の時間をゆったりと過ごす、自分の癖やペースからはガラリと違う環境で感動や驚きの体験をする、休息をする、瞑想や座禅を実践するなど、沢山の方法があります。
心が穏やかでない、家に帰ってきても緊張が取れない、感情的な波に振り回されている状態は身体的にも、精神的にも、そして霊的にも健康ではありません。
WHO(世界保健機関)は、わたしたちはスピリチュアル的にも健康な毎日を過ごすことを提唱しています。
ストレスはもしかしたら、時間に任せるしかないかもしれません。ストレスはもしかしたら、あなたが成長するために必要な材料になるかもしれません。
大切なことは、ストレス自体を排除しようとせず、何が原因であるか、どうして悩むのかを分析することです。
3.ストレスと思考
いつも痛みが出る場所が同じ、身体の弱いところが決まっているなどは、ストレスが出やすい部位であると同時に、繰り返し「同じ問題で躓いている」証拠です。
喉や胸が痛む、咳が止まらない、似た感情を繰り返し乗り越えたことがない場合、ストレスと上手く付き合う必要があります。それはあなたの思考、考え方、捉え方、解釈の仕方であることが多いはずです。
例えばあなたの口から出た言葉は、一番初めに耳にするのはあなたです。例えばあなたの心で思ったことを感じるのはあなた自身です。例えば誰かに言われる言葉や、誰かの態度を気にするのもあなた自身です。
「私なんて・・・」
「私はそんなつもりはないのに・・・」
「私の人生はどうせこんなもの・・・」
日頃ネガティブなことばかりを口にしていませんか?ネガティブな姿勢や態度で過ごしていませんか?あなたの周りで起きる全てのことは現実ですが、あなたが捉える価値観や視野の傾け方で世界はどうにでも移ります。
私たちはストレスやプレッシャー、人間関係の摩擦などにより、自分を守ろうとするために考え方を固めてしまうことがあり、その方が楽だと思い込んでしまうのです。それが思考の落とし穴です。
また今までの経験から、自分の考え方や価値観を変えられないことで、ストレスを消化できず悪循環を繰り返してしまう。
思考を少し方向転換してみましょう。
・親しい友人に悩みを相談する
・紙やノートに悩みを箇条書きや詳しく書き起こす
・リラクゼーションなどの施術を受け、話を聞いてもらう
・同じ悩みを持つ人と不安を共有する
・悩みや心配事をよりも好きなことや生きがいを感じることに集中する
思考がパターン化すると、すぐ結論を出す迅速さはあるものの、必ずしもその思考が適切ではない場合があります。
時と場合を考慮する、人の価値観や尊厳を尊重する、自分の視野や判断、受け取り方は妥当なものであるかなど、私たちはいつも選択を迫られます。
そして自分を追い詰めないために考え過ぎないこと、人の言葉に振り回されず真に受けないことが大切です。
喉と胸が司る感情が乱れているのは、あなたの表現と感受性が害されている証拠なのですから。
4.外的要因
思考や感情に着目してきましたが、身体的な不調の原因を知ることも重要です。
飛沫感染やウィルス感染、口にする食物、体質による症状は詳しく調べる、知ることで、同じ症状になっても対処することができるようになります。
〇風邪、ウィルス感染、喉の炎症
飛沫感染やウィルス感染、風邪がうつり、喉と胸で炎症を起こし、適切な処置をしなければ症状が長続きしてしまいます。
・手洗いとうがいをこまめに行う
・マスクをし、感染と乾燥を防ぐ
・刺激物を控え、炎症を避ける
・喉を酷使しないように気をつける
〇喘息・アレルギー症状
喘息は大人になって突然発症することがあり、子どもだけが患うものではありません。特定の食物、花粉、ハウスダストに反応するアレルギー症状も発症する年齢は人それぞれ異なります。
家系遺伝によりアレルギーや症状を受け継ぎやすい場合、ご自分の家系の遺伝や体質に関して知識を持つことが大切です。
小児喘息は年を重ねるとともに収まるといいますが、体質的な喘息はそうはいきません。
季節や生活環境、ストレスにより夜も眠れないことがあるといわれますので、喘息の症状が出た時には、病院で診断を受けることをお勧めします。
咳喘息は空咳が長い間続く喘息で、室温と外の気温差、たばこの煙や飲酒、香水、動物の毛、ホコリやダニに反応するといわれています。
知らず知らずのうちに自ら、周りから喘息の原因を招き寄せていることがありますので、ご自分の生活環境と生活習慣、身に着けるものに十分に気を配ってください。
〇心因性咳嗽(がいそう)
2週間以上乾いたコホンコホンという咳が続く場合、精神の不調が表面化している状態といわれます。
咳以外に風邪のような症状はなく、熱や痰は出ませんので、原因が分からず、咳が長期間続くようでしたら、病院の診断を受けましょう。
また日頃の我慢は小さなことでも塵も積もれば山となり、あなたの身体と心は蝕まれてしまいます。十分な休息と睡眠、リラックスする時間を最優先にし、心身のバランスを取るよう心がけてください。
5.生活習慣
あなたが送っている生活スタイルやサイクルの中に、あなたを楽しませてくれる要素はありますか?逆にあなたは我慢や押し退けられるような扱いを受けてはいませんか?
あなたの身体はあなたに応え、あなたの本音を知らず知らずのうちに教えてくれるものです。ですからリラクゼーションやヒーリングなどの施術を受ける時、施術者はあなたの身体の反応を見ながら施術します。
施術者は、どのように力の加減をするのか、患部にかける時間配分、カウンセリングの内容などを被施術者の身体から知るのです。
また日々の心身のメンテナンスは、あなた自身がご自分の身体と心をちゃんと観察、対話するとともに、ご自分の弱点や傾向、体質を知ることになります。
「ローマは一日にして成らず」といいます。あなたに引き起こる全ての症状には、突発的なものを除き、元々持ち合わせている体質や癖と、解消されず蓄積した原因があるのです。
私たちは案外自分の身体のサインと心の声に無頓着です。
・感情に任せて暴飲暴食を繰り返す
・主張せず我慢し、人に振り回され疲弊する
・心身の緊張を緩めず、次の日に持ち越す
・オンとオフの切り替えができず、平常心をなくす
・自分の心の声に耳を貸さない
認めてしまえば楽になれることは思ったよりも多くあります。
病状を含め、私たちは自分の身体がどういう働きや動き、癖や傾向があるのかを知ることで、免疫力を高めることができ流のです。
知ることであなたはストレスを怖がらなくなり、ご自分の心と身体をフルに使い、感じ、そして楽しい毎日を送ることができます。
ストレスが原因で咳が止まらない?!感情が身体に訴える 5つのサイン まとめ
日々の生活習慣を客観的にみる、人の良い習慣を取り入れるなどして、ガラリと模様替えをするのではなく、少しずつ自分に必要な物、考え、振る舞いを身につけましょう。
想い入れのある眼鏡を使いつつ、新調した眼鏡で新しい景色を見ようとすることは、決して怖いことではないのですから。