なぜ人は、不安になるのでしょう。それは、生きて行くために必要な防御本能だと思います。しかし、それが過剰に感じる場合はやっかいです。不安で寝れない・・・または不安が頭から離れない状態では、日常生活に支障が出てしまいます。
本当はといえば、不安のほとんどが妄想に過ぎないのです。不安のメカニズムを考えてみましょう。そうすれば「妄想だ」とわかってだいぶ楽になります。
不安は妄想に過ぎない、心配事を解消する7つの方法
【不安には答えがないものがある】
人が不安になる時、何かきっかけがあるはずです。ある行動をしなければならない状態で、その行動の結果を悪い方に考え出してしまったからです。
もし、良い結果を想像していたら、不安にはならないはずです。そこに防御本能が働き、「1番最悪な結果は何か・・・?」と考えてしまったからなのです。
楽観的な人ならば考えないであろう最悪な結果を思考した事で、不安を引き出してしまったのです。
▪不安は自分が作り上げている
不安という感情を結果的に作り出したのは自分自身です。考え方の中にマイナスな考え方をする習慣が身についてしまっているのです。自分が作り上げたものは、自分で作り変える事が出来ます。思考の転換です。悪い結果を思考しないクセをつけましょう。
▪良い結果を考えるクセをつける
事故にあったらどうしようと、考えたとします。その時「大丈夫、気をつければ事故は防げるし、もし事故に遭っても誰かが必ずたすけてくれる。それに医者が治療してくれたら怪我しても治るから、なんてことないわ」という感じに良い方に物事を考えて、結果をハッピーエンドにしてしまえば良いのです。
自分が不安に思う事の結果は、全部うまく解決するという思考の習慣をつけましょう。
【不安には答えがないものがある】
不安の種類にはもうひとつ、答えのない不安というものがあります。
人は死んだらどうなるの・・・この先、自分はどうなって行くのだろう・・・
そんなはっきりとした答えがない不安は考えたら最後、先の見えない不安でいっぱいになって出口が無くなってしまいます。
▪答えがない不安は考える必要がない
誰にも答えを出して貰えない不安は、考えても仕方がありません。そんな事は誰にもわからない。考えるだけ無駄なんだと、覚えましょう。思考にとらわれているだけです。
▪漠然とした不安
きっかけも原因もはっきりしない不安もあります。考えても何を不安に感じてるか分からないから、さらに不安が募ります。この場合、不安事態が恐怖になってしまっています。
心に余裕が無くなってしまい、頭の中がわからない事への恐怖に満たされてしまうのです。
▪極度の緊張感が恐怖となっています。このような場合はリラックスする事を覚えましょう。恐れにより、体がガチガチに緊張してしまう事で、頭の中が恐怖に満たされてしまってます。
深呼吸をしましょう。やり方は簡単です。鼻から空気を吸います。ギリギリまで吸い込んだら、一旦、息を止め、口笛を吹くような漢字でゆっくり長く口から息を吐きます。
数回繰り返すと、身体の緊張が解け、落ち着いた状態になります。不安はその時には、すでに消えています。
【脳に刻まれた不安の元凶】
不安の対象が脳にインプットされてしまい、それと同じ状態になると、脳が不安という指令をしてしまいます。インプットされた記録を書き換える事で、同じ事が起きてもその対象は不安では無くなるので、不安の指令はされなくなります。
すぐには無理でも、この出来事は不安とは別の事だと、言い聞かせて行きましょう。やがて、それは、不安ではないものに変わります。
【不安や恐れを手放しましょう】
不安とは、自分が今まで生きて来た経験などにより、作り上げたものです。それを手放す事で、不安から逃れる事が出来ます。
▪手放し方のコツ
①まずは、静かで一人になれる場所で行います。深呼吸を3回して下さい。自分が一番楽な体勢を取りましょう。目は閉じても閉じなくでも構いません。まず、自分を別の人格だと想像します。つまり、あなたの目の前に不安で悩んでる人がいると考え、あなたはカウンセラーみたいな立場だと思えばやりやすいでしょう。
不安に思う事について、聞いてみます。そして、何でそれが不安になるのか、尋ねます。次に、不安の原因がどこから来ているか、聞きましょう。
それがわかったら、それは不安な事ではないという事を説明します。声に出して言っても構いません。不安と思う事が不安ではないと、認識するまで、毎日行います。
②不安を形と感情がある者と見て下さい。不安と対話します。不安に対して、なぜ、この人(この場合不安に苦しむ自分)に、不安を与えているのかを聞きます。
不安を与える事で、何が起きるかを尋ねます。どうしたら、不安は消えてくれるか聞いてください。自分が不安という生き物だったら、どう答えるかを考えましょう。
消えてくれる答えが得られれば、それを実行したら、不安はなくなります。これも、不安が消えるまで、毎日1回続けましょう。
*不安は人により、大きく感じたり、小さく感じたりと、実在しない存在であり、自分の作り出した想像の産物です。それを生むのも消すのも、自分次第という事なのです。
不安は妄想に過ぎない、あなたを悩ませる心配事を解消する7つの方法 まとめ
1:不安になるきっかけ
2:不安を作るのは自分
3:良い結果を考える
4:漠然とした不安
5:脳に刻まれた不安
6:不安を手放す
7:不安を手放すコツ