「潜在意識」という言葉が一般的に知られるようになってずいぶんになりましたが、依然としてその潜在意識を味方にして自己実現できている人の割合は少ないように思えます。
数年前から流行りだした「引き寄せ」という言葉も、ブームにはなったものの、知識ばかりが増えてきてしまい、肝心の自分が叶えたいことは一向に実現せず、「引き寄せ難民」という言葉までできる始末。
でも、正しいステップさえ踏めば潜在意識は変わります。あなたの努力がダメなのではなくて、あなたのほんの少しの勘違いが原因なのです。(By タロット占い師:ゆー)
潜在意識を浄化して書き換える5つのステップ
ステップ1.まず、潜在意識とは何かを知ろう
言葉としては市民権を得たように思える「潜在意識」ですが、この潜在意識がどのようなものであるか、しっかりと理解している人は少ないように思えます。
まず、あなたが今このブログの記事を読んで理解している・・・これは全部顕在意識です。
ただ、この顕在意識というのはあなたの意識の中では非常に小さい割合でしかありません。
潜在意識は顕在意識のおよそ10倍であるとか、100倍であるとか様々なことが言われていますが、実際はもっともっと差があるのです。
あなたが意識できる顕在意識のその下には潜在意識があるのですが、ここではあなたのすべての行動、思考パターン、習慣が制御されています。
あなたは自分の意思で動いているつもりかもしれませんが、あなたの行動や思考のほとんどがこの潜在意識によってコントロールされており、あなたがたとえ何かを変えたいと思い、行動を変えたとしても、無意識のうちに潜在意識によってコントロールされ、いつの間にか以前と同じレールに引き戻されてしまいます。
よく、潜在意識を扱う自己啓発の本やサイトでは「行動してください」と言われますが、あなたが意識できるこの顕在意識の範囲内で考えて行動してもほぼ意味はありません。
その行動は潜在意識によってコントロールされており、その潜在意識が変わっていなければ、あなたは今までと同じレールを歩むだけなのです。
あなたの行動のほとんどを制御している潜在意識を変えれば、当然あなたの行動が変わります。
なので、まず「潜在意識を使っても行動しないといけないのか」という疑問については、「潜在意識を変えてしまえば、自動的に行動が変わる」と思ってください。
ここが変わらないうちに、焦って一か八かの行動に出てもうまくいくときはありますが、そういった時は大抵「半ば諦めの境地」にいて、自分の行動の是非を考えていない時です。
でも、その行動が少しでも「状況をよくしたい」という自分の思考から出たものであれば、その思考自体が潜在意識のコントロールを受けていますから、あなたは知らないうちに元のレールに戻っています。
それだけ潜在意識というものは強力なのです。
さて・・・この潜在意識とは一体どのようなものなのでしょうか?
実はここは人によって定義が異なってくるのですが、潜在意識の下にはさらに「集合無意識」というものがあり、ここではあなたとすべての人、そしてすべてのものとが繋がっています。
ここは全世界の設定を決める中央コンピューターのようなもので、ここでこの世のすべてのことが設定されているのです。
さて・・・設定したのは誰でしょう・・・?
そう、あなたです。もちろん、今の人間としてのあなたではありません。
あなたは思考ですべてを生み出すことができる原初の存在でした。
考えるだけでなんでも生み出すことができるあなたにとっては、物事を創り出すことは造作ないこととはいえ、自分ですべてを作ったのだとわかっているため、何もかもが読めてしまう世界です。
そんな先読みできる世界は単純以外何ものでもなく、そんな世界はただカラフルであるだけの面白みがない世界です。
そんな世界に深みを増すもの・・・それは「経験」でした。
全てが出来上がってしまった世界で積む経験など、印象には残りません。でも、先がどうなるのやら読めない世界では自ずと目の前の状況に全力で取り組むことになるため、そこで積むことができる経験の密度は濃く、印象的なものになります。
そのような経験を積むと決めたあなたは自分を何人、いや何千人、何万人、何億人にも分裂させ、「自分がこの世界の創造者である」という記憶を消去した初期設定でこの世界に現れました。
「え〜!!じゃあ、今までの地球の歴史はどうなるの?私は生まれ変わりの生まれ変わりってこと?人間はサルから進化したんじゃないの?!」という声が聞こえそうです。
いや、あなたは今あなたがいる人生が全てです。その前の過去などありません。
この3次元、または時間の概念も含めると4次元時空間の世界では、過去と思われるすべての現象が同時に並行して作られています。
たとえ、大昔に恐竜がいた、そこから進化したと思われるような証拠が現れたとしても、人間は手に入る証拠などを思考で分析し、そこからせっせと「過去だ」と思われるストーリーを作り上げています。
なぜそんなことができるのか・・・それは我々が思考ですべてを作り上げることができるからです。
なので、あるものを分析し、そこから過去を考えれば考えるほど、それを支持して裏付けるような証拠がどんどん現れてきます。
今、あなたが生きている瞬間に過去の歴史上の出来事だと思われること、そしてそのさらに前の我々が認識していない過去がどんどん作られているのです。
そして、その作られている世界の中でもそれぞれの登場人物である「あなた」がいて、今この瞬間にあなたが存在する世界とは違う世界でその営みを続けています。
最近では絶対的であると思われてきた「進化論」ですら論破されようとしています。気づきを得た人が増え始めた今・・・その人たちの思考を支える形で現実がどんどん変わってきているのです。
この世界はあなたにリアリティーを徹底的に感じさせてくれるバーチャルワールドです。
あなたがこの世界を「本物である」と感じられるためならば、この世界はどんなことでもしてくれます。
それはすべてあなたがこの世の中に入ってくる前に設定したことなのです。
ですので、この世界のことすべてはあなたが思考で設定したものなのです。たとえあなたには信じられなくても・・・。
この思考で物事を作り出すツールを研究している分野が「量子物理学」です。
我々の世界のものはすべて、人も、物も、目に見えない空気も非常に小さな粒子から成り立っています。
その粒子のことを「素粒子」と言います。量子物理学はこの素粒子を研究している学問なのですが、この素粒子が面白い性質を持っているのです。
人間が見ていない時はどこにあるのかわからない、位置が特定できない波のような「エネルギー波」の状態なのですが、人間が一旦「観測する」、つまり「見る」と決めると突如「粒子」として姿を現し、その位置を特定できるようになります。
つまり、このような非常に小さな世界では、人間の思考が目の前にある素粒子に影響を与えることができるのです。
そして、我々の身の回りのものはすべて、我々の思考の影響を受ける素粒子によって構成されているのです。
ということは・・・そう、我々の世界のものはすべてあなたの思考の影響を受けているのです!
ただ、こういったことは素粒子のような非常に小さな世界ではまだ納得できますが、我々に日常生活では全く実感が湧かず信じがたいことです。
でも、つい最近、我が国の一流企業の研究チームによって、我々の日常では同じようなことが起こっている可能性が示されました。
夜空に浮かぶ月・・・天体としては小さな部類ですが、我々の日常生活の中ではかなり大きな物体です。
この「月」ですら、我々が見ていない時はその位置がどこなのかあいまいであるという研究結果が発表されたのです。
そう、これは素粒子の性質そのままですね!
でも、実際に「さ〜て、じゃあ、今から外に出たらあっちの方向に月があることにしよう」なんて決めて外に出たらそこに月があるというのも非現実的ですね。
実はこういった我々の世界の基本的な前提は、先ほどもお話ししましたように我々が意識できない「集合無意識」で設定されており、我々がいくら表面上の意識で月の位置を設定しようとしても、なかなかできないようになっています。
ただ、こういった事柄も元々は思考で設定されており、絶対的と思われていたこの三次元の世界にほころびがあることを非常に高度な計算システムを使うことによって示してくれたのです。
この世の中は素粒子という非常に小さな単位によってすべて構成されており、その状態を決めるのは意識的にであれ、無意識にであれあなたの思考なのです。
つまり、あなたの目の前の世界はあなたの思考によって作られているのです。
あなたが潜在意識を書き換えたいと思う・・・この記事を読んでおられるからにはそう思っておられるのでしょう。
ただ、潜在意識、そして集合無意識はあなたが意識できない領域であるため、あなたが自分が意識する範囲でどれだけ努力をしても表面上の行為に終わってしまい、なかなかこういった深層へは届きません。
潜在意識は「あなた」という人間の根本的な設定をするところです。
あなたは表面上では色々と考えて、場所やシチュエーションによって自分のキャラクターを使い分けたりしていると思っているかもしれませんが、あなたという基本的な人間の人格を設定しているのは潜在意識なので、あなたの行動はみんな潜在意識が設定した範囲内でのことです。
この潜在意識は変化を嫌います。あなたの基本的な設定を維持するという役目は、みんなあなたのために潜在意識が行なっています。
あなたという人間の設定がずっと維持されてそれが安定すれば、あなたは安心してこの三次元の世界で生活することができます。
もし、あなたの人格や行動パターンが日によってバラバラであれば、あなたの精神は落ち着かず破綻するかもしれません。そして最終的には精神的に耐えられなくなって、自らの存在すら否定するような行為に走る可能性もあります。
いわば、あなたの身の安全を守るため、潜在意識は今のあなたの基本的なパターンを頑なに守ろうとするのです。
しかし、そんなパターンの中にはあなたには歓迎できないものがあります。
基本的に潜在意識はあなたが意識している顕在意識のさらに下の奥深い領域であり、あなたが表面的な思考でどんな試みを行ったとしても、潜在意識には届かないことがほとんどです。
でも、そんな奥深い潜在意識に新たなパターンを刻み込む方法が2つあります。
1つは非常にショッキングな印象を与えること。潜在意識は感情的な振り幅が大きく、あなたの思考を揺り動かすようなことを非常に大事な情報であると受け取ります。
例えば、あなたが非常にショッキングな事故によって感情的に傷ついた・・・でも、潜在意識にはそれがあなたの本当に望むことがどうかなんてわかりませんから、そのまま取り入れてしまいます。
結果として潜在意識に取り入れられたパターンは、いずれそのさらに下の集合無意識へと手渡され、周囲のものや人を動かしてでも、同じようなショッキングなパターンを再生産しようとするのです。
多くの人が潜在意識の書き換えを考える時・・・このような誤って潜在意識に刻み込まれたパターンを消去することが必要になります。
そして、このパターンを消去して書き換えるために、潜在意識に新たなパターンを刻み込むもう1つの方法を使うのです。
潜在意識に新たなパターンを刻み込むもう1つの方法は「繰り返し」です。
通常、新しい情報を潜在意識に刻み込む時・・・理性で考えた猛烈な抵抗に遭います。
「そんなことが起きるわけがない」「今までそんなにツイてたことあったか?』
これはあなたの表面的な思考が知覚できる範囲内で理論的に導き出した結論として反論しているわけですが、これもみんなあなたの潜在意識のコントロールによるもの・・・つまり、あなたの潜在意識が変わるのを嫌がっているのです。
でも、そういった潜在意識の抵抗を生まない範囲内の非常に小さな入力で、何回も何十回も、何百回も繰り返し新しい情報を刻み込もうとすれば、潜在意識は「自分の守ろうとするパターンを劇的に変えようとするほどの危険性はない、しかも何回も繰り返されるくらいだから大切な情報なんだな」と判断し、徐々にその情報を新たなスタンダードとして採用します。
そして、あなたの行動や思考パターンをコントロールしている潜在意識が変わり、結果としてあなたの行動や思考パターンが変わるのです。
そして、潜在意識に手渡された新しいパターンは、そこではもう大きな抵抗がないので、そのままいずれ集合無意識へと手渡されます。
そして、あなたの新たな行動や思考パターンに合致した、それを証明するような出来事を、あなたの身の回りの人や物事を動かして、あなたの身の回りに生み出そうとするのです。
あなたの意識には3つの階層があり、あなたの普段の行動や思考パターンは潜在意識がコントロールしているます。
その潜在意識は変化を嫌うため、あなたが新しいパターンを入力しようと思えば繰り返しが必要です。
そして繰り返しによって入力された新しいパターンは潜在意識から集合無意識へと手渡され、それがあなたの目の前にある素粒子によって作られたバーチャルワールドに再現されます。
そしてその頃には、あなたは新しいパターンにふさわしい行動ができるようになっているので、無意識のうちに、半ば強制的にあなたの夢が実現できているのです。
ステップ2.どうして潜在意識の書き換えが上手くいかない?
これだけ潜在意識に関する情報が氾濫した今、どんどん自分の夢を実現していく人が増えていくかと思われましたが、意外と潜在意識の扱い方に苦労している人が多いのが現状ではないでしょうか?
この原因は大きく分ければ3つあります。
1.潜在意識にまるで『神』のような別人格を与えている
2.目の前の現実の扱い方を間違えている
3.自分の潜在意識の中に蓄積しているものを無視している
この中でも正直に言えば3つ目の「自分の潜在意識の中に蓄積しているものを無視している」が他の2つにも共通する大きな要因なのですが、今回は分けて考えてみましょう。
まず、1つ目の「潜在意識にまるで『神』のような別人格を与えている」ですが、我々はどうしても自分でなんとかできる範囲外にあるもので、しかもその存在を実感できないものをオカルトめいたもの、または昔からの迷信めいた「神様」としてしまうところがあります。
色々と潜在意識に関する本を読んでやってみた。まあまあ勉強して知識も増えて努力してみた。
でも、自分が願っていることは一向に実現しない・・・。
しかも、まるであざ笑うかのように、どうでもいいことは実現するのに、自分が本当に実現してほしいことはなかなか実現せず、むしろ状況が悪化する・・・。
「結局、私がそんなに幸せになれるなんてことないんじゃないか。私をこの状況へと生み出した神様がいきなり親切になるわけがない。私になんてこんなもんでちょうどいいって神様は思っているのよ!」
ここで本当に底意地の悪い神様が完成してしまいます。
これは実は3.の「自分の潜在意識の中に蓄積しているものを無視している」も関係しています。
今までの生活の中であなたが経験し強烈な印象を受けたものは潜在意識へと刻み込まれ、そして、それがまた再生産されます。
たとえばあまり家庭環境のよくない家に生まれたとします。
最初は偶然母親がちょっとしたショッキングなことを自分に対してしてしまった。
でも、幼いあなたはそれに大きな衝撃を受け、そこから自分の力を知らずさらに再生産を繰り返す・・・
「物心がつかないうちからうちの家庭は・・・」という場合、この世の中に生まれ出てきて、ようやく周囲の環境などが把握できるようになった頃に、なんらかのショッキングな経験をして、そこからあなたの潜在意識が延々と再生産してしまった可能性があります。
そうなると、あなたの潜在意識の中では「この世の中はみんな敵」という盲信にも近い考えが刻み込まれています。
そして、それが潜在意識、集合無意識を通して延々と再生産され、蓄積されているので、あなたの世界はすっかりその様相を呈しています。
「でも・・・私の家はその前から実際に・・・」とか分析してもなんの意味もありません。すでに述べましたが、あなたの世界はあなたの思考を現在、過去、未来にかかわらずどんどん生産しています。
あなたが生まれてくる前のあなたが経験していない過去をあなたがどんどん生み出しているのです。
この世界はあなたの思考を全方向へと広げるバーチャルワールドなのです。
こういった本来の真実とは異なる情報が蓄積した潜在意識を抱えていては、なかなか新しい情報をインプットしようとしても上手くいきません。
本来、あなたの能力はあなたが望むもの、ほしいものに目を向け、それが容易に手に入るために備わったものです。
そんな力があなたにある理由は、元々の創造主であるあなたから今のあなたへの「可能なかぎり望むものを経験してほしい」という「愛」です。
ただ、このリアリティー溢れる三次元の世界で説得力がある「不足」と「恐怖」はあなたを中毒にしました。
基本的に思考でなんでも生み出せるこの世界では「不足」などあり得ません。
でも、私たちはありふれたものにはその存在を感じることができません。
たとえば、空気。たとえば、水。みんななくてはならないものなのに、あなたが特にその存在を感じたことがあったでしょうか?
目の前の世界にあるものにあなたが価値を感じるために、「不足が必要である」という誤った概念が生み出されました。
人々は「不足しているもの」に群がります。豊富にあるものには存在もリアリティーも感じないけど、不足しているものはすごくありがたく思え、段違いのリアリティーを感じてしまう・・・
そして、そういったものを失う、手に入れることができない恐怖・・・
結果として、こういった「不足」や「恐怖」はこの三次元の世界に中毒性があるリアリティーをもたらし、この「不足」と「恐怖」を乗り越えて手に入れたあなたにはまたエクスタシーに近い幸福感がもたらされました。
でも、これは文字通り「中毒」に近いものであり、そんな幸福感は長続きしません・・・。
でも、目の前の三次元の世界に飽きてくると興奮を求めたくなる・・・
あえて否定的なものを見ることにより、肯定的なものの価値が増す・・・。このゲームにあなたは完全にのめり込み、目の前にあるものが自作自演の世界だと気づかないまま、自分を追い込んでしまうところまでやってきてしまいました。
でも、あなたは今、ようやく「これは絶対におかしい。このままではダメ」と気づくようになりました。
これはあなたはこの世界に生まれ出てくる前に設定しておいた「時限装置」でした。
本当に精巧に設定されたこの三次元バーチャルワールドでは、あなたが強烈なリアリティーを放つ目の前の現実に飲み込まれてしまい、身動きが取れなくなる可能性も考えられていました。
でも、三次元の世界の強烈なリアリティーの中で身動きが取れなくなっているあなたは、本来のあなたが望んだ姿ではありません。
あなたは、この三次元の世界で「最高の幸せを味わってほしい」と願い、自分の分身をこの世の中に送り出したのです。
それは自分一人しかいない、自分でなんでも作り出せることがあらかじめ分かっている世界では到底経験しようがない幸せです。
自分を何人にも分離させ、その分身を周りに置くことにより、あなたの幸せを周りの人も反響させて想像もつかないような幸せを感じる経験です。
その時限装置とは・・・ある気づきです。
たとえば、街中を歩いていると、ゾロ目数字を見たとする・・・
最初は「あ、ゾロ目だ」ぐらいで気にも留めなかったけど、しばらくするとまた同じ数字に出くわす。
「あ〜、こんなこともあるんだね」ぐらいにしか思わなかったけど、しばらくしたらまだ出くわす。 そしてまた・・・!
あなたが印象を受けた数字を誰かが覚えていて、あなたを知らないうちに導き、その数字をまた用意して・・・なんて考えられませんよね。
そう、あなたは自分が印象を受けたものを再生産しているのです。こんな経験もあなたが自分の力に気づくきっかけなのです。
あなたが自分の力に気づいた・・・さあ、これから潜在意識を書き換えて自分の人生を思いっきり謳歌するぞと思う・・・。
でも、なかなか書き換えが上手くいかない・・・
相変わらず自分を嘲笑うような現象が起きる・・・。
これは、あなたが今まで自分の潜在意識に溜め込んできた「この世界」に対する不信感が原因です。
潜在意識に強烈に刻み込まれているこれらの蓄積は、あなたの無意識の思考フレームとしてあなたの思考パターンまで制御しています。
あなたが自分が実現したいことを潜在意識に刻み込もうと思えば、まず潜在意識の状態を健全化する必要があるのです。
ステップ3.まずは潜在意識を初期設定に
あなたがたとえどれだけ頑張って自分が実現したいことを潜在意識に刻み込もうとしても、潜在意識に蓄積しているものが邪魔をする・・・
たとえば、あなたは新しい彼氏を欲しいとする・・・
「私には自分の理想の素晴らしい彼氏ができる」という新しい情報を言葉で繰り返すアファメーションや、頭の中で想像する「イメージング」で潜在意識にインプットしようとします。
基本的に私たちの思考はそのまま放っておけば、いずれこの世界に現象として現れます。
あなたが普通に何かを考えたら、潜在意識は干渉せずにいずれ集合無意識へと伝わり現象化するのです。
ところが・・・数分後、「でも・・・」と思い浮かびませんでしたか?
具体的な思考としては浮かんでこなかったとしても、「こんなので本当に・・・?」というニュアンスのことが出てきませんでしたか?
それが潜在意識の中に刻み込まれたあなたの思考フレームが姿を現した時です。
インプットしたばかりの情報を否定するような考えや感触がふわっと上がってくる・・・この瞬間を見逃さないでください。
ふわっと考えが上がってくるだけならばいいのですが、この考えを「その通りだ」と知らないうちに採用してしまうと、インプットした内容はそれで消えてしまいます。
もちろん繰り返せば、それは潜在意識へと刻み込むことになるのですが、刻み込もうとするごとに後になって否定的な考えが浮かび上がってきてしまい、それを採用してしまえば、その考えの方が刻み込まれることになります。
これが曲者なのです。
このような思考フレームは間違いなく、潜在意識にそれまで蓄積してきたものが影響しています。
たとえ何かを変えようとしても、変化を嫌う潜在意識からこのようにそれまでの設定とは異なる内容に抵抗するようなものがふわっと出てくる・・・。
このような状況が度を超えてしまうと、たとえ個別の願望を潜在意識にインプットしようとしても、それは焼け石に水になります。
なぜなら、あなたの潜在意識に蓄積した設定は、こういった個別の願望以前の問題で「私は幸せに値しない」なのです。
「素敵な彼氏ができる」→「私にそんなことが起きるわけがない」
「大きな臨時収入が手に入る」→「私にそんなことが起きるわけがない」
「母親が優しい人になる」→「私にそんなことが起きるわけがない」
どんなことをインプットしようが、あなたの潜在意識の中の思考フレームが片っ端から打ち消しにかかります。
この状態ではどれだけ個別の願望をインプットしても、なかなか手間がかかるだけで結果は出ません。
むしろ、労力をかけた割には実現しない日々が続くことにより、さらに潜在意識に対する不信感が募り、それが潜在意識へと蓄積されます。
そして、これが「潜在意識にまるで『神』のような別人格を与えている」ということになり、それは自分だけには振り向いてくれない、意地悪な存在になるのです。
これを解決するには、やはり潜在意識の根本的な書き換え、つまり「初期設定」に戻すことが必要になりますが、潜在意識とはまた別に(ある意味「別だ」とは言えないのですが)、癒すべき存在があるのです。
ステップ4.あなたがあなただと感じているもの〜インナーチャイルド〜
本来のあなたはあなたが想像もつかないほど広大な存在です。
この世界を思考によって作り出したのはあなたです。つまりこの世界全部はあなたの創造物であり、全てにおいてあなたにはコントロール権があります。
冒頭で潜在意識は顕在意識の10倍であるとかそんなお話をしましたが、その潜在意識と集合無意識を合わせると、あなたとこの宇宙全体の大きさの違いに匹敵します。
本来ならば全世界をコントロールできるほどの支配権を持つあなた・・・でも、それがなぜできないのでしょう?
別に全世界を支配したいなんて思ってはいないけれど、せめて私というちっぽけな個人一人が素敵な人と結ばれてもいいはずだし、もっといいお仕事に就けて、私一人ぐらいが潤うぐらいのお金はもらえてもいいはずなのに・・・。
なぜなら・・・その全世界のコントロールルームに座っているのは、あなたが「自分だ」と認識している「小さなあなた」だからです。
あなたが何かに印象を受けて、その印象を潜在意識が再生産する・・・
当然あなたはそれにまた反応します。
それを繰り返すうちに、あなたの思考パターンと行動は確立され、本来のあなたとは違った、あなたの小さな体を動かす「自分」が出来上がります。
それがあなたであり、「エゴ(自我)」です。
この自我の発育は個人によって様々ですが、幼い時に何らかのショッキングな印象を受け、その再生産を繰り返した自我は、当然「自分にはそのようなことばかりが起こり得るものなのだ」という観念が出来上がり、それを元にした反応をします。
そして、それを潜在意識に刻み込み、潜在意識はそれを元に思考パターンや行動を制御し、さらにその観念を集合無意識へと伝え、それを証明するようなことをまた再生産するため、どんどんそのエゴは強化されていきます。
結局、「自分の世界は自分には冷たく、私にそんないいことが起こるわけがない」という妄信が出来上がるのです。
このエゴは小さな限定された自分であり、本来のあなたではないのですが、潜在意識との相互作用によってあなたの行動や思考パターンを決定づけているため、潜在意識のクリーニングとともに、この自我も健全な状態へと戻す必要があるのです。
この自我が感じたいことはただ1つ・・・「幸せを感じたい」というまるで子供のような純真さです。これが「インナーチャイルド」と言われる所以です。
あなたの思考と潜在意識、集合無意識があなたが見たいと思う映画を映写するのがお仕事ならば、それを見て色々なことを感じて、経験を積むのが自我の役割です。
ただ、ほんのちょっとした勘違いから、あなたが嫌だと思っていたことがどんどん現実化し、この自我が傷つき、ボロボロの状態になり、「幸せになる」とか言われてもちょっとやそっとでは信じることができない状態になっています。
あなたが色々なことを経験した時、このインナーチャイルドの反応が最終的には潜在意識に何をインプットするのかを決めるため、このインナーチャイルドが傷ついたままの状態では、なかなか望ましい新しい情報をインプットできないのです。
どれだけ肯定的な内容をインプットしても、受け入れようとするインナーチャイルドがそれを信じることができないわけですね。
このインナーチャイルドがどのようなものなのか・・・これは何もそんなに難しいことではありません。
あなたが何かを見て、嫌だと思った、泣きたくなった・・・それがそのままインナーチャイルドが感じたことです。あなたの素直な反応こそがインナーチャイルドなのです。
どうぞ感じたことを否定しないでください。今まであなたはほんのすこしの勘違いで起こったことからそれがどんどん連鎖し、その中で自分の感情を出さずに、出しても相手をしてもらえず我慢することで耐えてきました。
でも、そんな我慢はずっとは続きません・・・。いずれ、堤防が決壊するかのようにあなたの我慢した感情は溢れ出してきます。
でも、そんなインナーチャイルドの気持ちなどわからない潜在意識は、「これがベストなんだ」と勘違いして、あなたが強い印象を受けたものをどんどん再生産します。
この連鎖を断ち切るためには、潜在意識をクリーニングするのと同様に、インナーチャイルドも癒す必要があるのです。
ステップ5.クリーニング装置としての1つの選択〜ホ・オポノポノ〜
「じゃあ、潜在意識もインナーチャイルドも両方とも書き直しをしないといけないのか」と思われるかもしれませんが、インナーチャイルドと潜在意識は密接に繋がっています。
あなたが「真実だ」と感じている感情・・・それがインナーチャイルドであり、潜在意識はあなたが真実だと思ったことを受け入れます。
この2つの相互作用で、片方を癒せば、もう片方も自然にクリーニングされていきます。
このクリーニングに有効だと思われているものの1つが、ハワイで伝統的な癒しの祈りとして知られている「ホ・オポノポノ」です。
潜在意識が原因となった悪連鎖は、過去に潜在意識に刻み込まれた記憶が元になっています。それが覚えているものであれ、覚えていないものであれ同様です。
あなたがもし、何かショッキングな出来事を経験すれば、「私の潜在意識のどの記憶が問題を引き起こしているのだろうか」と問いかけます。
そして、この記憶に「ごめんなさい」「許してください」「ありがとう」「愛してます」と繰り返し唱えるのです。
ホ・オポノポノでも、「この世で経験する全てのことの責任は自分に100%ある」という考え方です。
自分が経験した嫌なことは自分の中に原因があるので、その記憶を探り出し、それを癒していくのです。
ここでポイントなのが、具体的にその記憶がどのような記憶なのかわからなくてもいいということです。
自分が今経験している、または経験した出来事に、あなたは特別な感情を感じているはずです。
その感情にこのような癒すことばを唱えると、その感情と同じ感情が結びついた過去の記憶へと無意識のうちに行き着き、その記憶は消去されます。
そして、この4つの言葉を唱えることによって、あなたの気持ちの中で実感がなくても、たとえ変化を感じられなくても大丈夫だということです。
何故ならば、傷ついたインナーチャイルド癒し、そのインナーチャイルドが癒されたという情報を潜在意識へと伝えるものなので、あなたに潜在意識が感じ取れない以上、あなたにその感触がわからないのも当然なのです。
この4つの言葉は、何か嫌なことを経験した時以外でも、いつも唱えていても大丈夫です。
あなたの知らないところでどんどんインナーチャイルドが健全化され、それが潜在意識へと伝わっていきます。
同じ出来事を見ても、あなたの反応が変わり、それが潜在意識へと伝えられると潜在意識が再生する出来事も変わります。
これと同じような効果があるものとしてセドナメソッドがありますが、セドナメソッドは嫌な出来事に関係する感情をピンポイントで指摘して、それを手放そうとするものなので、具体的な効果はあるものの、途方もない作業になる可能性もあります。
私たちが自分の潜在意識がどのような状態なのかわからない以上、「いつまでやり続けるんだろう・・・」と思うかもしれません。
でも、ホ・オポノポノを唱え続けるのであれば、知らないうちに健全化していることも期待され、いつの間にか唱えるのも忘れている可能性もあります。
その段階になって初めて自分が望む願望をインプットしてもいいでしょう。
そしてこの状態になれば、あなたが本質的に望むものをブロックする存在がなくなるため、何もしなくても物事がスムーズに回るようになります。
あなたが「欲しい」と思った瞬間から、欲しいものがこちらに向かってやってくるということさえ経験するかもしれません。
ただ、あまりにも強烈なトラウマ的なものをクリーニングするのであれば、セドナメソッドを根気よく続ける・・・セドナメソッドでさえも跳ね返すようなものであれば、他のセラピーを考えてもいいかもしれません。
アロマなどを使って思考ではなく、感覚的に癒していく方法もあるのです。
今まで虐げられてきたインナーチャイルドが健全な状態に戻ると、自然に潜在意識にインプットされる情報も健全なものになるため、あなたが望んだことが叶いやすくなります。
ただ・・・最後に・・・。「2.目の前の現実の扱い方を間違えている」にはハマらないようにしてください。
あなたが変わっても、まだ目の前の現実は変わらないように見えるかもしれません。
ただ、あなたの思考が目の前の現実を作り出します。
あなたの目の前に見えるものは過去の思考の産物です。それが流れ去るまでは少しの時間が必要です。
本当はそんな時間など必要はないのですが、あなたの目の前の三次元の世界には圧倒的な説得力があるため、あなたはどうしてもそれを「現実である」として維持しようとします。
たとえば、目の前にノートがある、コーヒーがある、コンピューターがある・・・
これは本当はといえば、みんな素粒子が集まってその形態を私たちに見せているに過ぎないのですが、あなたはその目の前の光景をまさか「素粒子が見せる幻である」なんて思いもしないでしょう。
「幻である」と思い込もうとしてもそれはかなり難しいことです。これは集合無意識でコントロールされており、それをひっくり返そうと思えば、かなりの認識の変換が必要になります。
結局、目の前の現実の説得力によって、多かれ少なかれ、あなたは目の前の現実を「事実」として受け止め、それをそのまま再生産する傾向があります。
じゃあ、これを避けるにはどうすればいいのか・・・
「目の前の現実が変わったかどうか」なんて考えなければいいのです。
あなたの目の前の現実は流れ去る光景にすぎません。あなたが特に注目しなければそのまま流れ去って行きます。
そうすれば、目の前の現実は不必要な説得力を失い、いつのまにか流れ去ります。
いつのまにか、知らないうちに変わっているのです。
「じゃあ、やっぱり私の願いは手放さないといけないの・・・?」となりますよね?
それがベストだとわかっていても悲しいですよね?
いや、大丈夫です。無理に手放そうとしなくても構いません。
でも、あなたの心はできるだけオープンに。クリーニングが進んでいけば、あなたの思考パターンは変わります。そしてあなたが意識しないうちに見える光景も変わって行きます。
知らないうちに、不安、焦燥感が薄まって行き、考えることも変わります。それで彼が好きならそれでいいのです。
クリーニングされ、健全化されたあなたの潜在意識はあなたが思い煩わなくても、あなたにとって理想的な環境を作り出してくれます。
そして、その世界は・・・あなた待ち望んだ世界であることを保証します。
なぜなら、それは本来の創造主であるあなたが望んでいることだからです。
(By タロット占い師:ゆー)
この記事をご執筆いただいたタロット占い師ゆーさんの他の記事です。タロットカードは潜在意識の状態をそのまま映し出すため、今の潜在意識の状態を知る正確な参考になります。
タロット占いで相手の気持ちがなぜわかる?科学的な5つの検証ポイント
人生が楽しくないときに気持ちを上げてくれる、5つのスピリチュアルエッセンス
潜在意識を浄化して書き換える7つのステップ まとめ
ステップ1.まず、潜在意識とは何かを知ろう
ステップ2.どうして潜在意識の書き換えが上手くいかない?
ステップ3.まずは潜在意識を初期設定に
ステップ4.あなたがあなただと感じているもの〜インナーチャイルド〜
ステップ5.クリーニング装置としての1つの選択〜ホ・オポノポノ〜